パートナーシップと嫉妬の心理学(1)~嫉妬がおこるわけ~

「嫉妬をするパートナーへの対処について」のリクエストをいただきました。

今回は、このリクエストにお答えして、嫉妬の心理をご紹介させて頂きます。嫉妬はするほうも、されるほうも嫌なものですね。今回はパートナーシップ間でおこる嫉妬に焦点を当てて、なぜ嫉妬をするのか?、その対処法は?、嫉妬体質はどうしたら改善できるのかなどをご紹介します。

また、人によっては、嫉妬を愛と勘違いしてしまうことがあるようです、なぜそのような誤解がおきるか、その誤解を解くにはどうしたらいいのかなども掘り下げてご紹介させていただきます。
嫉妬という嫌な感情から、縁が遠くなるためにお役立にたてればと思います。

◎リクエストを頂きました◎
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こんにちは。メールマガジンをいつも楽しみに読ませていただいています。自分の思い込みに気がついてハッとしたり、救われる気持ちになったり、とても助かっています。どうもありがとうございます。

今日は、取り上げてほしいテーマを、リクエストさせてください。夫の嫉妬についてです。くだらない事例のような気もしますが(汗)もし機会がありましたら、よろしく大願いたします。

結婚8年目ですが、夫の嫉妬に悩まされています。といっても、現実世界の異性とのつきあいのことではないのです。このドラマ面白いね、と言うと、そんなに●●(主演俳優)はかっこいいか?と言うし、好きな芸人さんの特集の雑誌を買ってくれば、そんなにこいつが好きか、と言います。実際には、芸に対する尊敬の気持ちと恋愛感情とは、そんなにきっぱりと二つに分けられるものではないと思うのですが、そんなことを言われると自分で「恋愛感情があるのかしら?」と後ろめたい気持ちになってしまったりします。

これでは普通に娯楽を楽しめません。どう振舞ったらよいのか、困っています。堂々と「この芸人さん面白いね!」と言ってしまうのがいいのか、夫を刺激するような言葉を慎むようにした方がいいのか、あるいは自分の側に夫にそういう態度をとらせるような要素があるのでしょうか。もし何かヒントになるようなことがあれば、教えていただきたいです。
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リクエストありがとうございます。
くだらないことはないですよ。大切なことだと思います。(^^)

リクエストにお答えして、今回から4回のテーマは嫉妬について扱わせていただきます。幸せなパートナーシップにお役立ていただければと思います。

●嫉妬がおこるわけ

嫉妬は、するほうも、されるほうも、嫌な気分になるものですね。
第一回は、なぜこのような嫉妬がおこるかを紐解いていきます。

一般的に恋愛で、好きな人が、別の人に気があるというシチュエーションでは嫉妬という感情がメラメラとうまれてくるというのは、なんとなく想像がつきやすいものです。

今回のリクエストのケースは、リアルな恋愛対象の人ではなく、テレビの中の人ですね。嫉妬ということに縁がない人には「え!そんなことがあるの?」と 思うかたもいるかもしれませんが あるのです。

この嫉妬が生まれる背景には、“パートナーは自分のことを愛している”ということを十分に感じられていない無価値感があります。

この心理があると異性の人間だけでなく、仕事、時間、同性の友達、芸能人などなど、ありとあらゆるものに嫉妬が生まれます。

「どうせ私より、仕事のほうが大切なんでしょ!」とか、「僕と話すよりも友達と電話している時間の方が長くない」という感じです。

嫉妬をしている時は、攻撃的なものの言い方になっていることが多く、嫉妬をされている側にとっては可愛くうつらないものです。「もういい加減してよー」と言いたくなるかもしれません。

しかし、この攻撃的になっているときは、実は傷ついているときなのです。
心の動きとしては、このような動きがあるようです・・・。

パートナーは自分のことを愛していないと感じる。

よって自分より他の人やものの方が、パートナーは大切なのでは?と感じる。

パートナーの愛が、他の人や、ものに行ってしまうような感覚を抱く。

ハートブレイク(傷心)を起こして攻撃的になる。

嫉妬を起こしているときの攻撃的な態度を見ると可愛くありませんが、実は愛されていると感じられずハートブレイクを起こしているという内面的な所を見てあげると、少し優しくしてあげたくなる気持ちになるかもしれませんね。(^^)

>>>『パートナーシップと嫉妬の心理学(2)~嫉妬をするパートナーへのはどうしたらいいの?~』に続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。