我々は、やりたいことであったはずのことを、いつのまにか、やらねばならぬことにしてしまうことがあります。
やらねばならぬことの気持ちが強くなっていき、義務と役割にはまり、ゆくゆくは燃え尽きてしまうこともあります。やりたいことが、やらねばならぬことに変わってしまうわけは、楽しむことを忘れてしまい、やりたいことを仕事に変えてしまうからなのです。義務と役割にはまらぬために楽しむという要素が大切になります。
◎リクエストを頂きました。ありがとうございます。
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最近気づいたんですが、自分はなんでも頑張りすぎてしまう、やりすぎてしまうようなんです。
料理とか手芸とか、いったん始めると、一日中そのことを考えていて、はじめは「やりたい」という気持ちでいたものが、だんだん「やらなければいけない」という感じに、自然になってしまっています。
それでも、カウンセリングサービスさんのサイトを日常的に見たりして、自分の状態をチェックするようにしているので、そういうことに気づけて、ペースを緩められるようにはなってきてます。
どうして頑張りすぎてしまうのか、やりすぎてしまうのか、仕事、趣味、人間関係、たぶんすべてです。
短期間にものすごくやりすぎて、疲れてダメにしてしまう感じ。
このことをテーマに取り上げていただきたいです。
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●やりたいことから、義務と役割になるとき
『やりたいこと』から、『やらねばならぬ』ことになっていくと、義務と役割という感覚が育っていきます。
この義務と役割の感覚で、何かをしていると、最初はやりたいことだったことが徐々にやらねばならぬ仕事のようになっていきます。そうすると、楽しさや、喜びの感覚が無くなっていき、ひどくなると燃え尽きてしまうこともあるのです。
自立傾向が強い方や、まじめなタイプの方は、特にこの感覚にはまりやすいようです。自立傾向が強い方や、まじめなタイプの方は、頑張ったり、まじめに取り組むという、とても良い面を持っています。しかし行き過ぎると、楽しむことを忘れ、楽しめるはずであるやりたいことを仕事に変えてしまうのです。
そうして義務と役割の感覚にはまっていきます。
●やりたいことを楽しみましょう
この義務と役割の感覚にはまらぬようにするは、“楽しむ”ということがキーワードになります。
やりたいことは、本来楽しいことですよね。その楽しみを忘れてしまうから、楽しみが仕事に変わり、そして義務と役割の感覚になるわけですから、楽しむことを忘れないことが大切になります。
この義務と役割にはまらないために、楽しむことを意識されてみてください。
楽しむことを忘れて頑張りすぎることが癖になっていたら、楽しむことを強く意識することがいるかもしれませんが、しだいに楽しむ感覚が身についてくでしょう。
そうすると、好きなことを好きであり続けたり、やりたいことをやりたいことであり続けれるようになります。そうすると、疲れることも無くなるでしょう。好きなことを好きと思えるときや、やりたいことをやっているときは、私達はいきいきしています。疲れるどころか、いきいきさが手に入ることと思います。
●観念を手放す
楽しむと言うことを忘れてしまう他にも、『○○するべき』『○○しなければいけない』という観念的な考えをしていると、やりたいことをやらねばならぬことへ変えてしまいます。
観念は悪いことではないのですが、強くなりすぎると『○○するべき』『○○しなければいけない』といった枠の中に自分を縛り付けてしまいます。
『○○するべき』『○○しなければいけない』といった言葉を使って物事を考えてみないかチェックしてみましょう。もししていたら、その言葉を使うのは辞めて『○○してみたい』『○○したいからする』という言葉に切り替えてみるのも一つのテクニックになります。観念が強くなっていれば手放してみてくださいね。