yacchiさん、こんにちは。 カウンセラーの寺島と申します。 ご相談、ありがとうごさいます。yacchiさんのメールを読む限り、とてもトラブルメーカーな方のようですね。 何故先輩がそのような方になってしまったのか? それはyacchiさんのご推察のとおり、 たくさんたくさん傷ついた体験をされてきたのでしょう。 お話では、お母さんが弟ばかりをかわいがる、 私はお母さんにすら愛されない子供なんだという思いや、 結婚の失敗など、とても痛い体験されてきたのだと思います。 こういう方を癒すためには、 本当に何度も何度も優しくしてあげる、 何度も何度も褒めてあげるということが効果がありますが、 それをしたうえで結果がすぐあらわれることを期待すると、 なかなか難しいかもしれませんね。 例えれば、先輩はいじめにいじめられた野良犬みたいな状態なんです。 誰にも優しくしてもらったこなんてない、 何かをもらったこともないから、 自分が何かを得る時には奪う方法しかしらない、 戦って勝ち取ったり、生き残る為に常に相手を叩きのめしてきた・・・ そんな感じの状態だと思ってくださいね。 ジャック・ロンドンという人が書いた物語で、 「白い牙」という狼のお話があります。 主人公(主人犬?)のホワイト・ファングは、 森の中で狼の群れに生まれますが、 ふとしたことからインディアンに飼われることになり、 そこでは人間に仕えることを学びます。 でも、そこで学んだのは仕事をして餌をもらう、 命令に背けば罰をうけるという毎日でした。 ある時、闘犬をしているアメリカ人が、 ホワイトファングの強さに目をつけます。 インディアンは仕事がよくできるホワイトファングを手放したがりませんでしたが、 闘犬で稼いでいるアメリカ人に酒を教えられ、 酒びたりになって、とうとうホワイトファングをウイスキーと引き換えに売ってしい ました。 そこからホワイトファングの地獄のような日々が始まります。 いつもいつも戦って、負ければ更に罰を受けるだけ。 強かったホワイトファングも、 最後にはブルドッグにのどをかまれ、死にそうになりました。 けれども、そこに偶然居合わせた犬好きの技師が ホワイトファングの命を助けてくれます。 技師は瀕死の犬の治療をしてやりましたが、 体の傷は治っても、ホワイトファングの心の傷は癒えてなかったのです。 もちろん、技師もそれはわかっていたので、 そっとそっとホワイトファングに近づきました。 それでも、ホワイトファングには人間が怖すぎて、 親切に肉をやろうとした技師の手を噛んでしまったこともありました。 でも、最後には、技師の限りない優しさのおかげで、 やっとホワイトファングの人間への不信がとけたのです。 これ物語は、私の大好きな物語の一つなんですが、 よかったら、読んでみてくださいね。 それで、何が言いたかったというと、 yacchiさんの先輩も、技師と出会う前の、 ホワイトファングみたいな状態だということなんです。 物語だと、一冊読んであっという間の展開になりますが、 実際に人間不信に陥った方の心を癒すのは、 かなり時間かかり、本当に気長で忍耐のいる作業です。 特に相手が信用しようと心を開いてくれるようになる前には、 その前段階に相手はものすごい恐れを抱いたりすることがあります。 また裏切られるんじゃないか? また傷つけられるんじゃないか? という気持ちになってしまうので、 あなたがどれくらい自分を好きでいてくれるかを 無意識で試そうとしてくることもあるのです。 つまり、ホワイトファングが技師の手を噛んでしまったように、 親切で優しいあなたに、逆にひどいことや裏切るようなことをしてくる可能性もあり ます。 だけど、それは本当はその人があなたことを 憎くてやってるのはないことに気がつき、 相手の方が、あなたより、もっともっと怖がって、怯えていて、 自分の身を守ろうとして、やっているのだということに気がつけたら、 きっとそれは乗り越えられるでしょう。 みんなが仲良くするにはどうしたらいいか? それは私自身がカウンセラーを目指すきっかけになった命題でもあります。 やっぱりその答えは優しさと思いやりの愛かなあなんて思います。 yacchiさんは、とても優しい思いやり深い方なのだと思いましたよ。 どうか、先輩にあなたのできる無理のない範囲で優しくしてあげてください。 それは必ず返ってきますよ。 たぶんあなたの思ってないような形かもしれませんが、 人に与えた愛は自分に返ってくるものなのです。 愛を人から与えてもらうのを待ってばかりいるのではなく、 自分から愛を与えることができるって素晴らしいことだと思いませんか? 愛は無限ですから、尽きることはありません。 そのyacchiさんの心の愛をたくさんの人と分かち合ってくださいね。 苦しくなったら、yacchiさんもいつでも私たちを頼ってください。 心から応援しています。ご相談ありがとうごさいました。 |