バイトに行く前の憂鬱

相談者名
ゆきみ
こんにちは、ゆきみと申します。最近まで人生のどん底で、もう自分を変えるか死ぬしかないくらいに追い詰められていた時に、こちらのカウンセリングサービスや心理学講座の力を借りて随分と自分と向き合うことができ、やっと生きることが楽しくなってきました。今が変わるタイミングだったのかもしれませんね。本当にありがとうございます。

今回、どうしても自分で解消しきれないことがあるので、相談させて頂きました。
私は今、バイトに行く前の憂鬱を解消したいと思っています。
私のバイト先は非常に恵まれていて、同年代が多くて楽しく、ミスも厳しく叱られることはありません。いいバイト先を見つけたなと思っております。
それなのに、バイトに行く前は憂鬱になりサボりたくなります。
自分で考えた原因としては、

①電話対応の際にお客様に怒られるかもしれないから
②今日もまたミスするのか、と萎えてしまうから
③仕事=自由がないというイメージがあるから
④自分の部屋という安全地帯から何が起こるか分からない仕事場に行くから

です。特に③④の気持ちが強く、バイトしてる時は、変な話ゴロゴロしたりネットしたりできたい、=私の自由がない、と感じ苦痛に思ってしまいます。
ここまで考えて、どこにいたって私は自由だ、と意識して唱えたりしているのですが、あと一歩、自分が納得できる何かが足りず、縛られてるような苦痛から逃れることができません。
仕事とはそういうものなのかもしれませんが、どうせ働くなら楽しく働きたいです。
先生のお力を貸してください。お願いします。

カウンセラー
大塚亘
ゆきみさん、はじめまして。

今回担当させていただきます、大塚亘と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

最近まで追い詰められていたけれども、ご自身に向き合って生きることが楽しくなった
というのは、もちろん、ゆきみさんのご努力の賜物ですね。

とても素晴らしいことだと思います。今まで頑張ってこられたご自身を、改めてほめて
あげてほしいと思います。私が頑張ったから楽になれたんだ、私って素晴らしいな、
という感じですね。

そして、ご自身に向き合って苦しさを乗り越えて、生きる楽しさすらつかんだ
ゆきみさんなのですから、まずは、今回ご相談下さった内容についても、まずは
こう思ってくださいね。

「私なら、必ず乗り越えられる。大丈夫だよ。」

とご自身の中で思っていてくださいね。

ゆきみさんは、心理学を学んでくださっているようですので、早速ですが、私が思う、
本質的なところに入っていきたいと思います。

ご相談内容は、仕事に自由がないというイメージがあり、自分の部屋という安全地帯から
何が起こるか分からない仕事場に行くから、憂鬱になってしまう、ということが主な
問題ですよね。

私たち人間は、過去に何か嫌なこと、辛いこと、悲しかったことがあり、そのときに
感じたネガティブな感情を未処理のまま心の中に押し込めていると、それと同じような
ことが起きると、その未処理のネガティブな感情が出てきてしまって、しんどくなって
しまうことがあります。

例えば、過去に、お付き合いしていた男性にものすごくひどい振られ方をした女性が
いたとしましょう。

ウソをつかれ、浮気され、言葉の暴力も受けるなど、とても大変な状況だったとします。

そうすると、全員がそうなるわけではありませんが、人によっては男性不信に陥って
しまい、その後に出会った男性がいくら誠実で優しい男性であったとしても、また
同じ目にあうのではないかと、オートマチックに不安になってしまうわけです。

なぜ私がこの話しを出そうと思ったかというと、この男性不信の話しで、後に出会った
男性がいくら誠実で優しくても、不安に思ってしまうというのは、ゆきみさんにとっては、

非常に恵まれたバイト先なのに、憂鬱になってしまう

というところが、似ていると思ったからです。

ゆきみさんにとっては、今のお仕事は、男性不信の話しでいえば、後々出会った、
誠実で優しい男性ということですね。つまり、今のお仕事に原因があるわけではない、
と考えてほしいと思います。

ということは、今のゆきみさんが楽になるために重要なことは、今の仕事について考えて
みるのではなく、過去のゆきみさんの経験になると思います。

過去のゆきみさんの何らかの経験が、自由がなくて、しんどかった、つらかった、
苦しかったのだと私は思います。

また、自分の部屋の外が危険地帯と思ってしまうような、危険な経験、又は怖かった
経験があるのかもしれませんね。

そして、その何らかのネガティブな経験は、当たり前ですが、ゆきみさんが望んだ
ものではありません。それは、理解していただけますよね。

ゆきみさんは、仕事に行く時に、

憂鬱になってしまう自分はダメだ

というような、自己否定の感覚はないでしょうか。もしなければもちろんそれで
いいのですが、もしあったとしたら、その感覚は誤解です。

つまり、ゆきみさんは、全くダメではなく、むしろ、そのようなネガティブな感情を
持ちながらも、しっかりと前に進んでこられた、素晴らしい人間であるというだけの
話しなのです。

再度お伝えしますが、仕事に行く時の憂鬱の原因が、私がいうように過去の何らかの
ネガティブな経験が原因だとしたら、その嫌な経験はゆきみさんが望んだものでは
ない以上、ゆきみさんは何も悪くないということです。

もし私が述べてきたことに一理あるとしたら、私はこう思います。それは、冒頭に
述べたことと通じるのですが、

ゆきみさんなら、必ず乗り越えられる

これだけは、私は信じて疑いません。

仕事以外の、過去の何らかの経験によって、不自由さや怖れを感じていらっしゃるの
だと私は思います。そして、その過去の経験については、ゆきみさんの文章には何も
記載がありませんが、それがどんな経験であったとしても、ゆきみさんは乗り越え
られると思います。

私がそう思う根拠は、次の通りです。

ゆきみさんは、既に、ご自身に向き合い、つらい状況から抜け出して、生きるのが
楽しくなったという経験をされているから

なのです。

我々人間は、過去に誰かから受けた傷を持っているときに、その誰かを恨み続けて、
結局いつまでも苦しい状態から抜け出さない、ということを、無意識のうちにして
しまうことがあります。

しかし、ゆきみさんは、過去に傷つけられた誰かを恨むのではなく、将来のご自身の
幸せのために、過去の自分の感情や感覚に向き合って下さったので、生きるのが
楽しくなってきたのだと思います。

そうであれば、今回の問題についても、同じように乗り越えられると私は思いますよ。

仕事だと思って割り切って、多少の不自由さや、苦しさを感じながらも働き続ける、
という方もたくさんいますし、そのような働き方が悪いわけではないと私は思います。

しかし、ゆきみさんには、そのような働き方は似合わないと私は思います。

実際に、この世の中には、楽しさや自由さを感じながら、毎日活き活きと働いている
方もたくさんいらっしゃるのです。そのような楽しい働き方が、ゆきみさんには
合っていると思いますよ。

過去の何らかの経験によって、不自由さや怖れを感じているとしたら、それはどんな
ことだったのだろう、とご自身に向き合っていくことにより、少しずつ楽になって
いけると思います。

もちろん、なにか不安を感じたとしたら、ぜひカウンセリングも使ってみてくださいね。

読んでくださり、ありがとうございました。

大塚亘

この記事を書いたカウンセラー