これからの仕事

相談者名
aa
9ヶ月前に会社を辞めました。
小さい頃から対人関係が苦手で、社会人になってからも緊張と苦しさの中で働いていました。ずっと辞めたいと思いながら辞める勇気がなかなか出ず、ようやく辞められたときはほっとしました。
辞めてからはしばらくダラダラしていました。実家なので親に早く就職しなさいと言われたんですが、もうしばらく働きたくなかったので、ゆっくり休んでいました。
でも働かなくちゃいけないという思いがあり、自分の中で葛藤もありました。
今まで人にどう思われるか気にしながら生きてきたので、自分が何をしたいか分からなくなっていました。しかし今度はやりたくないことはやらないようにしようと思いました。
それと、私は今まで親に逆らうことなく生きてきました。それどころか親の期待にも応えなきゃいけないと思い、自分よりも親の望みを優先して生きてきました。そういうふうに思いこまされてきたのです。
なので親に対して恨む気持ちがあり、家にいるとイライラします。
うちは田舎なので仕事も少ないし、もっと仕事があるところへ行って一人暮らしをしようかなとも思うんですが、一人で稼いで暮らしていけるか不安があります。親に言うのも勇気がいるし・・・
休職期間も長くなってしまったので、再び働けるか、人間関係は大丈夫かという不安もあります。
なんとかやりたいことをやりたいと思うんですが、どうしたらいいのか焦ってしまいます。
カウンセラー
工藤絢子
ご相談拝見いたしました。
親に逆らうことなく生きてこられて、対人関係も苦手なaaさんは、やりたくないことも我慢してやってこられたのですね。また、人の気持ちには敏感に対応しても、なかなかご自分の気持ちはわかってもらえないと思うことも多かったのではないかと思いました。
とても辛かったのだろうと思います。
親の期待に応えなきゃいけない、親の望みを優先して生きるように思いこまされて、ご自分が何をしたいかもわからなくなってしまっている今、親を恨む気持ちがあると書いてありました。しかし、ご相談を読み終えた時、親を恨む気持ちよりもっと強くご自分を責めていらっしゃるのではないかと思いました。aaさんの中に、親の期待に応えられない自分、対人関係が苦手な自分、仕事をしていない自分を強く責める心はありませんか。
また、やりたくないことはしたくない そう思うご自分を責める心はありませんか。
『やりたくないことはしたくない』という気持ちを持つこと自体をご自分に許していないほど、親への恨みの思いも強くなります。心の奥でご自分を強く責めている気持ちが、表面的には親への恨みとして出ているように感じます。
aaさんはやりたくないことでも本当に一生懸命されてきたのだと思います。
やりたくないことをしてきたり、我慢されたりといったことが続けば、やりたくない という気持ちが出てくるのは当たり前だと思います。
aaさんはとても優しい素直な方なんだと思います。その優しさ思いやりはご両親や自分以外の人に出してこられたと思います。その分ずっとaaさんの気持ちは抑えられ、我慢されてこられたんだと思います。これからはまずご自分に対して優しくしてあげましょう。
人がどう思うか等、人の気持ちを考えるよりご自分の気持ちを大切にし、自分を優先してあげましょう。思っていること、考えていること、気持ちを伝えなければaaさんの思いは人には伝わりませんし、本当の理解もしてもらえません。

仕事に関してはaaさんはいろいろ考えていらっしゃいますよね。
『田舎なので仕事が少ない。もっと仕事があるところで一人暮らしをしようかなとも思う』
とありましたから。でも、親に言うには勇気がいりますよね。
aaさんの場合、今まで親の言うとおりにされてこられたのだから、何かしたい等の自分の思いを伝えることが、aaさんにとっては親に逆らうのと同じくらいに感じられるかとは思います。だからこそ本当に勇気のいることだと思います。
でも、仕事に関して考えていることは、aaさんがどんなことを考えて、どう思っているかということです。決して逆らうことではありません。大切なのは、親がどう思うかではなく、aaさんは何を思っているか、どう考えているか ご自分の思いの方なんです。やりたいことをするために、ご自分のために、伝える ということを考えてみてはいかがでしょう。

1人で稼いて暮らしていけるかという不安も、あって当たり前だと思いますよ。また対人関係も不安に感じていらっしゃると思いますが、その時に一人でかかえこまず、誰かに相談する、話を聞いてもらう等してほしいと思います。周りの人には言えなければ、カウンセリングも利用してみてくださいね。
aaさんの人生です。親にとらわれず本当に自由に生きてほしいと思います。
お役に立てれば幸いです。ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

誠実にクライアントと向き合い、感じていることを代弁できる為、「話を聞いてもらうだけで『大丈夫』と思わせてくれる」「元気になれる」と好評である。自身の経験をもとに、仕事やパートナーシップ等で戦いがちな人間関係を、もっと自由に自分らしく楽になる為に、「今」できることを提案している。