上司からの嫉妬がストレスです

相談者名
万年筆
こんにちは。私は34歳の女性で、とある行政機関の、評価担当部署に務めて、1年半になります。
昨年末に、私が作ったレポートが社内で評価され、役員や理事の前で発表する機会に恵まれました。
働き始めて1年もしないうちにそういう出来事があったので、それで急に、社内で私は有名になりました。

私は一つのことを静かにコツコツと続けるタイプで、それが芽を出して一気に目立つ、ということを子供の頃から何回か経験してきました。
私の努力を認め、一緒に喜んでくれる人がほとんどですが、中には、嫉妬をする人もいます。

今回は、直属の上司からの嫉妬がすごくて、私が今参加しているプロジェクトから私を外すよう、周りに働きかけています。ルーチンワークというか、目立たない庶務的な仕事を、私が覚えていない、ないがしろにしている、また私のレポートはマニアックで役に立たないというのが、彼の言い分です。
また、プロジェクトから私を外すという彼の思惑はおそらく失敗すると思われますが、そうなるとまた嫉妬が酷くなるだろうと、今から憂鬱です。

今までの私のやり方だと、事を荒立てないために、嫉妬する相手とは争わない、「すごいですねさすがですね」と相手を立てて、何とかうまくやっていくということを続けてきたのですが、そのやり方は平和的であるものの、自分の良さを十分には活かせなくなるということ、応援してくれる方たちに応えられなくなってしまうことなど、非常にストレスが溜まります。

かといって、相手と対立すれば、周りに迷惑をかけてしまうと思います。

嫉妬を受けるのは今回が初めてではありません。
私にとってのベストは、自分の得意分野をどんどん磨いて、それを活かして働き、自分も成長しながら、会社にとって役立つ人間になることです。
また、お互いの成長や成功を喜びあえる仲間こそ、本当の仲間だと思います。

そのためには、自分が目立った時の嫉妬と、どう付き合っていったらいいのでしょうか。
気にしないようにしようとしても、毎日のことなので、つい考え込んでしまいます。

カウンセラー
なかつまともみ
はじめまして、万年筆さん。
今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。
どうぞよろしくお願いいたしますね。

まずは万年筆さんの今までの努力が実ったことに対して、
私からもお祝いの言葉を述べさせてください!
おめでとうございます!!

そして、
一緒に喜んでくれた人達の笑顔を思い出してください。

どんなお気持ちがしますか?
ただただ嬉しいでしょうか?
身の引き締まる思いがしますか?
これからの活動に思いを馳せて胸が高鳴りますか?

この笑顔を作ったのは、他ならない、
万年筆さん自身です。
これを1つ、覚えておいてくださいね。

さて、改めて「嫉妬」についてお話させて頂きますね。

嫉妬はする方もされる方も苦しいものです。
嫉妬は怒り、傷心、恨み、辛み、拒絶、敗北感、渇望、
無価値観、欠落感、惨めさ、羨み、嫌悪感など、
どれ1つとっても不快で目を背けたくなるような感情が
ごちゃ混ぜになっています。

人は嫉妬をする時に、
自分のダメな所と他人のいい所を比べて「競争」しています。
自分の「本当に良い所」に価値を置かず、
粗末に扱っていることが多いです。
また、その自分の良さに信頼を置いてない所もポイントです。

こういう観点から、万年筆さんの上司を見てみましょう。

彼はご自分のネガティブキャンペーンになるのにも関わらず、
万年筆さんのネガティブな面(真偽の程は関係なく)を
暴き立てています。
ネガティブキャンペーンは絶対に上手く行きません。
万年筆さんの読み通り、彼の思惑は失敗すると思います。
そうすると、彼はさらに嫉妬にさいなまれるどころか、
彼の実際の「上司」という地位も危うくなると思いませんか?

彼が上司として引き立てられているのには
それなりの意味と価値があると思うのです。
しかし、残念なことに
彼はその価値を全く受け取っていないようです。

そこで、万年筆さんにお願いがあります。
彼の良い所を見つけて、認めてあげて欲しいのです。

万年筆さんの「争わない」という姿勢は
とても良い姿勢だと思います。
ただ、お気付きの通り「相手を立てる」というのは
ご自分の良さを活かせません。
慣れていないと「相手『だけを』立てる」事になり、
イメージ的には
「立っている相手と、中腰の自分」になっているのです。
これでは力が発揮できないのもうなずけますよね?

「対立」ではなく「対等」を心がけてみてください。

彼の良い所を見つけて認める、という行為は
同時に自分の素晴らしさを認めて受け取る事でもあります。

人は、自分を扱うようにしか他人を扱えません。
「私は素晴らしい存在だから、あなたも素晴らしい存在である」
こんなWinWinの関係性って素敵じゃないですか?

そう、これを実践するだけで万年筆さんが目指す
「得意分野をどんどん磨いて、それを活かして働き、
成長しながら、会社にとって役立つ人間」に近づくのです。
それも、万年筆さんだけではなく、
万年筆さんを取り巻く全員が、です。
想いは伝播しますからね。

かなり難しいお願いをしたかもしれません。
「『上司』なのに対等!?」
「私を苦しめた奴に、
何でそんな事をしなくちゃならないの!?」
なんて思いも出てくるかもしれません。

そんな時は冒頭で触れました、
万年筆さんを応援してくれている方たちのことを
思い出して欲しいのです。
そして、その喜びの表情を作ったのは
万年筆さんに他ならない事を思い出して欲しいのです。
ちょっと、頑張れる気がしませんか?

もちろん、それだけでは納得出来ない思いが
持ち上がるかもしれません。
その時はどうぞ盛大に愚痴ってください!!

あ、その相手は万年筆さんが信頼している少数人に絞ってくださいね。

万年筆さんの苦労や仕事にかける情熱を知っている人に
悔しい思いを打ち明けてください。
ある人はねぎらい、ある人は協力を申し出、
ある人は愚痴のエネルギーを昇華して、
やる気のエネルギーに変えてくれますよ。
もし、そういう話しをすることに慣れていらっしゃらないようでしたら、
私達カウンセラーがお引き受けいたします!

あと、もう一つポイントを。

「競争」を必要以上に嫌わないで欲しいのです。
競争には、足を引っ張り合う嫌なものもありますが、
世の中には「腕を磨き合う」競争もあるのです。

万年筆さんは女性ですし、世代が違うかもしれませんが、
ある有名な漫画の一コマに
「強敵」と書いて「とも(友)」と読ませるシーンがあります。
クールな人にとっては「暑苦しい話だな」と
恥ずかしい感じがするかもしれません。
しかし、互角の才能を持った二人が、意見を戦わせながら
一つの物事を洗練させていく…というのも良いものですよ。

もし、そういう関係性に興味がおありでしたら、
ちょっとだけで良いですので
「競争」に許可を下ろしておいてくださいね。

万年筆さんがリーダーシップとり、
ご自分の得意分野で益々ご活躍されるよう、
心からお祈りいたしております。
最後までお読み下さり、ありがとうございます。

この記事を書いたカウンセラー

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