“タイプ別”パートナーシップの傾向と対策~温和なタイプのパートナー~

タイプ別のパートナーの傾向と対策を知っておくことで、良いパートナーシップ を作る手札が増えていくはず。

今回は温和なタイプのパートナーのお話です。

パートナーシップでは、感情が豊かでラテンの国の人のように情熱な愛を表現
するパートナーを持たれている人もいれば、おとなしくて内向的な人な人を持
たれている人もいます。
また、感情が豊か過ぎて、豊かと言うより激情型というような人もいます。
反対に、内向的すぎて自分の世界を作ってしまう人もいます。

本当にさまざまなタイプがあると思います。

細かく分けていくと、100組のパートナーシップがあれば、100人ちがう
タイプのパートナーがいるのかもしれませんね。

しかし、大きく分けてですが、こんなタイプのパートナーは恋愛において、
こんな傾向があるという感じの、タイプ別の傾向は、あると思います。

そして、傾向があれば、このタイプのパートナーと仲良くなるには・・・、
幸せになる為には・・・、というような、こんなポイントを押さえておくと良
いというのもあります。

それを知っておくとことは、パートナーシップのあらゆる場面で、対応する為
の、手札をより多く持つことになると思います。
それは、よりよい関係を作る為の技を、たくさん持つようなものなのかもしれ
ませんね。

人は多面的なところがありますから、一つのタイプと限らず、
このタイプの人と、このタイプの人、とを組み合わせたタイプの人というよう
な感じで、2つ、3つ、4つと複合型タイプである場合が、あると思います。

ですから、いろんなタイプを知っておかれるといいと思います。
また、このパートナーのタイプ別の傾向についての話は、恋愛関係だけではなく、
仕事上でのパートナーシップにも応用できるかと思います。

まず、今回、お話するタイプは、比較的、普段、温和でパートナーへの理解を
勤めようとするタイプのパートナーを持たれた場合のお話をしたいと思います。

●温和なパートナーのポジティブな時と、ネガティブな時の傾向●

パートナーが温和だと、当然あまり怒りません。
それは、魅力の一つであると思います。

ポジティブな時は、優しさや、相手の言い分を理解しようとする面などの魅力
が目立つのも、この温和なタイプのパートナーの傾向です。

寛容で、許し上手だったりもします。
また、相手のことを理解しようと勤める面もあります。

この魅力に、心惹かれる人も少なくないと思います。
自分が、このタイプだなぁと思う方は、その魅力に自信を持たれると良いと思
います。

いっぽう、ネガティブな方向に、この温和なタイプのパートナーの特徴がでる
時は、温和が上に自分の感情を溜め込んでしまい、感情表現が乏しくなる時が
あります。
ひどい時には、引きこもりがちになることもあります。

温和が上に、パートナー間で、嫌な感情が湧き出てきても、その嫌な感情を出
そうとせず、相手を理解することを、まず勤めようとします。
その為、感情が我慢や、抑圧気味になり、感情表現が乏しくなったり、ひどい
時には引きこもりがちになってしまうのです。

それを見ているほうのパートナーは、相手が何を思っているのか分からなかった
り、自分の言っていることが相手に伝わっているかが、分からなかったりするよ
うになるので、イライラしてしまいがちになるようです。

自分の気持ちを過剰に抑えると、しんどくなっていくと思いますが、
それを見ているほうのパートナーも、しんどいと思います。

それで、相手がなにを思っているのか、どんな気持ちかを確認する為、
「本当にわかっているの?」「なにを思っているか言ってよ」と、詰め寄ったり、
なじってしまったり、することもあるようです。
人間ですから、そうしたくなる気持ちがでてしまうこともあると思います。

また、相手が、あまり表現しないので、必要以上に、詰め寄ったり、責めるこ
とを言い過ぎちゃうこともあります。
でも、相手が、あまり反応しないので、言いすぎちゃっているのかが、分かり
にくいんですよねぇ・・・

相手に、つつかれると、私たち人間は当然、嫌な感情がでてきます。
その感情を表現するのも、コミュニケーションの一つでもあるのですが、
温和なタイプのパートナーの特徴が、ネガティブに出ている時は、
更に、この感情を溜め込んでいきます。

この溜め込んだのを、後で上手いこと昇華させることができればいいのですが、
吐き出し口がなかったり、感情を昇華させず溜め込み続けると、後が怖いんで
すよね・・・・

●温和で怖いパートナー???●

溜め込みすぎると、何が恐いかですか?

それはですね、後で、爆発しちゃうんです。

温和で、あまり怒らなかった人が、
「もう知らん」「分かれる」「勝手にしろ」なんて、豹変してしまったりする
んです。

普段は、怒らないのですが、怒ったときには、もうこの二人の関係は終わりと
言わんばかりの変わりようになるのが、このタイプの方の傾向なんですね。

こうなっちゃうと頑固です。

溜め込んだものが後から、後から出てくるので、
無くなるのに少々時間がかかり、いったん曲げたへそは、なかなか戻らなかっ
たりします。

この温和なタイプの方の中には、怒りという感情を持つことを、自分に許して
いない人もいるようで、怒りという感情がでてくるのと、その感情を認めたく
ないという力が働き、無意識的に怒りを抑圧してしまい、後々に爆発させてし
まう人もいます。

すると、普段、怒りという感情を自分に許してない度合いだけ、
出てきても、怒りの感情を上手く、受け止めて、昇華することができず、
ブスブス、ブスブスと、まるで炭火のように、怒りの炎が、長く、くすぶり続けるのです。

これが、一度曲げた、へそがなかなか戻らない頑固な態度になってしまう理由
です。

●温和なタイプのパートナーがネガティブな時の対処方法●

一度へそを曲げてしまった、このタイプの人は頑固です。

頑固な、その曲げない態度に、付き合っている方は、しんどくなると思います。
特に、「離婚だ!」「分かれる!」などの話が、出た時なんかは、二人の関係
性が終わることへの不安な気持ちが長く続くので、すごく苦しいことかと思い
ます。

そんな時には、思い出してもらいたいことがあるんです。

それは、この頑固な態度は変わらないというわけじゃなくて、
感情が昇華するのに、時間がかかるんだ。ということを思い出してもらいたいんですね。

この炭火のような怒りの炎が燃えつきて、沈下するまでに、
ちょっと時間がかかるかもしれませんが、時間をかければ、その感情も昇華できます。

ですから、元の温和なやさしいパートナーに戻る日は、やってきます。

その感情の昇華が終わるまで、新たな炭をくべるようなことはせず、
なるべくせず、寛容になって、あげることが大切かと思います。

また、一歩相手より成長して、へそを曲げた相手が、何を感じて、へそを曲げ
てしまったのか、意地を張っていない、素の気持ちを相手が出しやすい状況を
作って待っててあげるのも、良い方法だと思います。

その為のコツは、忍耐力を身につけることと、相手の痛みを理解することと、
自分の感情のケアーをすること。

相手は頑固モードに入っているわけですから、
数週間~数ヶ月の長期戦になることを、最初から見積もっても、いいと思います。

忍耐力を身に着けないと長期戦に耐えられなくなってしまいますから、忍耐力
を身に着けようと意思を持つことは、ポイントになると思います。

よく、ご質問いただくのは、忍耐と、我慢についてなんですが、
忍耐と、我慢は違います。

我慢は、ただ自分の気持ちを押さえつけているだけなので苦しいんですね。
忍耐は、光を手につかむ為に、一時期の間、感情的に流されず耐えることなのです。

また、ただ耐え忍ぶだけでは、自分が苦しくなるばかりですので、
その苦しさを緩和する為に、相手の痛みを理解しようとすることもポイントに
なってくるかと思います。

攻撃は助けを求める声であるといいます。
『相手も我慢しすぎて限界だったのかも・・・』と、少しでも、理解できれば、
寛容になりやすいかと思います。

寛容であること、忍耐力を身につけること、相手の痛みを理解することと言っ
ても、それを続けることで、感情的にしんどくなることもあると思います。
イライラしたり、つらくなったりとすると思います。
その気持ちをケアーすることも長期戦には、大切なことと思います。

その気持ちは、パートナーにぶつけてしまうと、炭火に新たな炭をくべること
になりかねませんので、自分の気持ちをパートナー以外の誰かに聞いてもらう
などをするといいと思います。

頑固モードになってしまうと、長期戦になりかねず、しんどいですので、
温和なパートナーが、頑固モードになってしまった時の対策を、覚えるよりも、
頑固モードに変わってしまうまで、溜め込まさないように予防をしておくことが、
一番楽なのかもしれませんね。

温和が上に感情を溜め込んでしまうわけですから、
コミュニケーションを取る時に、こちらが感情的になると、温和なタイプなパ
ートナーは理解役に回ろうとしがちになり、自分の気持ちを表現しません。

相手が理解役になり、溜め込んでしまわないように、
「あなたは、今は、どんな気持ちなの?」と、相手を否定しないように心がけ
ながら、時々、相手の気持ちを引き出してあげるコミュニケーションを心がけ
ると、ネガティブな特徴がでた時の温和なパートナーが、感情を溜め込んでし
まわないような予防策になると思います。

相手を否定しないように心がけながら、相手の気持ちを引き出してあげた時、
一歩、成熟した自分を感じられるかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。