「少年よ大志を抱け」
この言葉は、アメリカの教育家クラーク博士が、札幌農学校の教頭を辞して日本を去るにあたって、教え子たちに贈った言葉です。(引用:デジタル大辞泉)
若者は大きな志を持つことによって、大きな夢を達成できる、という励ましの言葉(引用:大辞林 第三版)で、ご存知の方も多いと思います。
大きな志を持って夢を叶えた実例として、プロ野球のイチロー選手やサッカー日本代表の本田圭佑選手、プロゴルファーの石川遼選手の卒業文集(?)の逸話は有名ですよね。
(ここでは詳しく書けないので、ご興味のある方は調べてみてくださいね。)
「大きな志を持つことで、大きな夢を達成できる」という法則は、若者だけでなく大人になった私たちにも通用する法則で、ビジネスで大成功をおさめるためにも必要な要素ではないでしょうか?
では、なぜ大きな志を持つと、大きな夢を達成できるのでしょう?それは大きな志を持つことで、自分の心の制限や自分が思っている限界を外すことにつながるからなのです。
私たちは、生きていく中でいくつものうまくいかなかった経験をします。仕事においても、「失敗したことが一度もない」という方はいないのではないでしょうか?
そのうまくいかなかった経験、失敗した経験により、「自分はこの程度」と自分で自分の限界を決めてしまいがちなのです。
自分の限界を決めてしまうと、やってもいないうちに「できない」と自分で判断してしまったり、「また失敗するのではないか」という不安や恐れで再チャンレンジすることへの道を阻むので、結果、自分が思う限界以上の成功は手に入りにくくになります。
今の自分にはできなくても、「どうやったらできるだろうか」とできる方法を探り続け、なかなかうまくいかなくてもモチベーションを保ち続けるカギが「志(夢)を持つこと」なのです。
ここで重要なのは「志(夢)を持ち続けること」と、それを言葉にして「言い続けること」です。
志(夢)を持ち続けることは、夢が叶うまで諦めない思考と行動につながります。
志(夢)を言い続けることは、援助者を得ることにつながります。そしてその志(夢)は大きいほど、自分の限界を超えていくことにつながるのです。
アップル社の共同設立者・スティーブジョブズやソフトバンクの創業者・孫正義など、大きな功績を残している人は、大きな志(夢)を持ち続け、言い続け、チャレンジし続けたからこそ、大成功をおさめている例ですよね。
ところで、皆さんは「億万長者になりたい」と思ったことはありますか?
「億万長者になりたい」と思いつつも「億万長者になんかなれるわけがない」と心のどこかで思っている人と、なれるなれないは別にして「億万長者になる!」と思い、言い続ける人、どちらが億万長者になれる可能性が高いでしょう?
多くの人は、後者が可能性が高いことは、おわかりになると思います。
しかし私たちは、夢が叶うことを願いながら、つい「叶うわけないよね」と心のどこかで思ってしまい、諦めている部分も多いと思うのです。
「億万長者になんかなれるわけがない」と心のどこかで思ってしまっていると、自分で「億万長者になれない」と制限をかけている状態なので、オイシイ話やチャンス、情報をキャッチしづらくなってしまいます。
一方、なれるなれないは別にして「億万長者になる!」と思い、言い続けている人は、「なれるわけないよ」とバカにされることもあるでしょうが、同じ夢を抱く同志や援助者を引き寄せます。
同じ夢を抱く同志を持つと、夢を抱き続けるモチベーションを保ちやすくなります。
援助者は、夢を叶える情報やチャンスを与えてくれます。
「億万長者になる!」と思い、言い続け、同じ夢を抱く同志や援助者を得ることで、億万長者になれる可能性が高くなっていくのです。
ではなぜ夢を抱き、それを言い続けることが、同志や援助者を引き寄せることになるのでしょう?
「宝くじ当たったら、アレして、コレして…」と夢がふくらみ、ワクワクするように、夢を抱いている時、人の心はとても楽しく、気分が良い状態になります。
人間の心理として、気分の悪い人とは距離を置きたくなりますが、気分の良い人は、見ているだけでもこちらが気分良くなったりしますし、接するなら気分の悪い人より気分の良い人を選びたいですよね?
夢を抱くことで、楽しく気分の良い状態になり、それが人を引き寄せる。つまり同志や援助者を引き寄せることになるのです。
今の自分や会社、世の中の現状を嘆くより、「こういう自分になりたい」「こういう会社にしたい」「こういう世の中にしたい」と夢を語り、「じゃあ、どうしていこうか?」と考えたり、「知恵を出し合っていこう!」と仲間と語らえた方がとても楽しいと思いませんか?
大志とまではいかなくても、自分がワクワクすることであれば、夢はなんでもいいのです。
ビジネスでもプライベートでも、夢を抱き、夢を語り、自分の限界を超え続けていきたいものですね。