仕事(ビジネス)の心理学4 ~会社を辞めるよりもリスクが少ない方法~

会社を辞めたくなる理由の第一位は「人間関係」。

これをより良くすることでそのリスクを回避できるんです。

●人間関係を良くしよう。

会社を辞めたい原因の第1位は人間関係だそうです。

「こんな会社もう嫌だ!辞めてやる!」
この場合、会社が嫌というよりも、会社で感じる感情が嫌で辞める方が
圧倒的に多いのです。

その、”嫌な感情”の原因の第一が人間関係からくるものが多いようで
す。

他にも、「本当にこの仕事がしたかったんだろうか?」というような空
虚感や迷い、「会社の役に立っていないな」というような無価値感とい
った様々な感情が原因になることがあります。

ですがなんといっても圧倒的に人間関係からくる嫌な感情が原因になる
ことが多いのです。

・苦手な人がいる。
・嫌いな人がいる。
・上司が恐い。
・嫌われるのが恐くてしゃべれない。
・馬鹿にされているような気がする。
・拒絶されているような感じがする。
・皆の輪の中に入ってない気がする。

こんな嫌な感情を感じるとしんどくてたまりません。
とっても苦しくストレスがたまります。

そして職場でこの嫌な感情を感じると、心の元気がなくなってくるので
仕事の失敗や、プライベ-トでのトラブルなどが起きても、それを受け
止める力が無くってしまいます。そして、まいってしまうのです。

ストレスを受けても、それを受け止め消化する力が無くなってしまうの
です。

そして、ストレスを消化できないまま次の日も会社に行く・・・
これを繰り返していると、
「もう、こんな会社では、やってられん辞める!!!」
になってしまいます。

人間関係で作られるストレスというのは、とっても大きいですね。

●人間関係のスキルアップをしよう

あるリサーチで、あなたは会社を辞めたいですか?とリサーチをとった
ところ、仕事内容に充実感を感じておらず人間関係が上手くいっていな
い人は「辞めたい」と答えたところ、仕事内容に充実感を感じていない
が人間関係が上手くいっている人に質問したところ「辞めたくない」と
答えたそうです。

つまり人間関係のスキルがアップすれば、あなたの会社ライフは、充実
してくるということを意味しています。

人間関係のスキルがアップして人間関係が良くなっていけば、
経営者の立場にいる方にとっては離職率の低下というメリットがあり。
上司と呼ばれる方には、離職率低下ということでのボスからの評価があ
がるということの上、自分自身の充実感の向上というメリットがあり。
部下の立場にいる方にとっては楽しく充実感を持って仕事ができるとい
うメリットがあります。

人間関係が原因で会社を辞めたいという方は、
会社を辞めるという大きなリスクを冒すことよりも、まずは人間関係
改善のスキルを高めたり、苦手な人を得意になれるように取り組んだり
“人間関係を良くしよう”ということに取り組むことをお薦めします。
もちろん辞めるという選択は悪いことではありません。

お薦めの理由は人間関係が原因で会社を辞めた場合、次の会社でも同じ
ような苦手なタイプの人がいたり、同じようなことが起きたりするリス
クがあるからです。
せっかく辞めて再就職したのに、また同じ目に会うのはつらすぎます。

この苦手なタイプの人を克服できたり、人間関係がよくすることができ
たら会社を辞める必要は無いかもしれませんし、例え辞めたとしても次
の会社で同じタイプな人がいても大丈夫ですからね。

●人間関係のスキルアップのエッセンス

人間関係を良くするエッセンスを幾つかあげてみますね。
このエッセンスを全部取り組むことはいりませんし、苦手なエッセンス
から取り組むこともいりません。

課題が多すぎたり、苦手なことから取り組むと挫折してしまうことがあ
りますからね。あなたの取り組みやすいことから始められるといいと思
います。

下記に書いたエッセンスの中に取り組みやすい物があれば、それから取
り組まれるといいと思います。

・近づくこと
人間関係が上手くいかないということは相手と自分との間に、隔たり
があるということです。相手がこの隔たりを埋めてくるのを期待して
いるといつ埋るか分かりません、隔たりを埋める為に勇気をだして自
分か近づいてみましょう。相手も嬉しいはず。

・許すこと
腹が立つ相手には近づきたいとは思いません、そしてストレスであな
たが苦しんでしまいます。相手と自分との間に怒りという隔たりがあ
る場合は許すということがいるかもしれませんね。

・コミュニケーション
コミュニケーション不足によるトラブルは少なくありません。
相手に誤解を与えていたり、相手を誤解しているかもしれません、
コミュニケーションにチャレンジしてみましょう。
最初から上手くする必要はありません、ほんの少しの言葉を交わすと
ころから始めてみましょう。

・与えること
与えることにより解決できない問題はないといいます。
相手が○○しない、○○してくれないと不満がある時には、あなたが
して欲しいことを相手にしてあげましょう。
相手はそれが必要なこと、大切なことだということを知らないかもし
れません。あなたがして上げて相手が嬉しいという感じた時に相手は
始めてそれを学ぶのかもしれません。

・受け取ること
人間関係が上手くいってない時、あなたがなにかを受け取ってないの
かもしれません。上司があなたのことを想ってくれて言ってくれてい
る事や、部下があなたのことを想ってくれてしてくれていることを受
け取っていないのかもしれません、受け取ってみようということに意
識を向けてみましょう。

他にもあなたに会うやり方があると思います。
あなたに会うやり方が見つからなければ、その時はまた僕たちに聞いて
くださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。