意外な考え方!
上から物を言うよりも、もっと効率よく部下が仕事をしてくれる方法があるんです。
◆仕事社会は縦社会◆
僕は昔、サラリーマンを9年間程していました。
その当時僕は、上下関係にはすごく気を使うタイプでした。
なぜならば、学生時代、柔道部、剣道部に在籍しており、そのクラブでは
上下関係がめちゃくちゃ厳しく、その癖が身にしみこんでいたからです。
そのクラブの上下が関係がどれくらい厳しいかというと、先輩から
「パンを盗ってこい」って言われたら「できません」と言うなと教育され
てたほどです。
(実際は、そんな理不尽なことはさせられませんでしたけどね。)
そんなこともあり、1歳上の先輩にも、めちゃくちゃ気を使ってました。
ましてや、課長、部長など“長”がつく人には、めちゃくちゃ×3くらい
気を使って緊張しまくっていました。
緊張のあまり失敗したこともちらほらありました。
逆に、後輩ができると、先輩なんだから先輩らしくしなければとちょっと
えらそうにしてみたり、強がってみたりもしました。
なぜなら、上下関係はそうするものだと思ってましたから。
会社では上下関係をきっちりしなければ・・・
そう思われてる方は結構いると思います。
“上下の礼節は重んじること。”会社自体がそんな雰囲気を持っている会
社もありますね。
軍隊なんかは特に上下関係は厳しいですね。
「上官の命令は絶対だー、罰として腕立て300回」
一昔前の映画でこんなシーンを見たことがあります、実際の軍隊がこんな
感じなのかは分かりませんが・・・
しかし、普通の会社の中でも似たようなことはありますね。
「俺の命令が聞けんのか!」
「俺の方針に逆らうとどうなるか覚えとけよ。」
こんな脅しをかけてくるようなボスはいっぱいいます。
僕の昔いた会社にもいましたし、カウンセリングに来られるお客様からも
こんなボスの話を聞きます。
日本は昔、儒教の教えを取り入れていたので、上下関係の文化は特に強い
のかもしれませんね。
◆えらそうなボスとそのデメリット◆
“上下関係の礼節を重んじる”これは僕はすばらしいことだと思います。
だけど、ボスが部下に(先輩が後輩に)えらそうにする、威張り散らす、
立場を使っての脅しをかけるということはあまりいいこととは思えません。
なぜなら、デメリットが多いからです。
例えば、えらそうで恐いボスがいたら、部下はそのボスの言うことを聞く
でしょう。なぜなら恐いからです。
言うことは聞きますが、部下の気分は良くありません。
恐い思いもするし、悲しい思いもするし、腹も立ちます。
心の中でボスに対しての攻撃的な意識が芽生えます。
すると潜在意識的に、無意識的にボスを攻撃する行動がでてきます。
例えば、凡ミス等をすることでボスを困らす(受動的攻撃)という現象が
起こります。
もちろん意識的にミスしてやろうと思ってる訳ではありませんが、心の深
いところにある意識がそのような現象を引き起こすことがあるのです。
そしてボスはそのことで部下をしかりつけ、部下は又ボスを嫌っていく
という悪循環にはまる事もしばしばあります。
その他にも「あんなボスの下じゃ仕事のやる気がおこらない」
そうやって仕事の能率が落ちていくのも受動的攻撃ととれます。
また、「こんな会社辞めてやる。」と言ってバン!!!と辞表を叩きつけ
るケースもあります。
困るのは部下の管理能力が問われるボスであったりします。
いろんな形でボスがとった態度のツケが帰ってくるわけですね。
◆対等な関係という考え方◆
えらそうにするのではなく、仕事仲間と対等な関係を持とうとすることが、
その会社、部署、チームを成功に導くと言われます。
友情と言う文化がある会社は、効率がよく会社の運営がよく行われていると
いうことも言われています。
なぜなら、対等な関係を結ぼうとすることや、会社での友情が、チームワー
クの一体感を産むからです。
この一体感が、複数の気持ちを同じ目的に向かって進ませていき、目標達成
をより早いスピードで進ませてくれます。そしてより大きい喜びをチームに
もたらせてくれます。
無理だと思っていたプロジェクトが上手くいったり、トントン拍子に物事が
進んだりと奇跡と呼ばれるようなことを起こすこともあります。
対等な関係を結ぶことで、より共同創造的な関係を作ることもできます。
「これやっといて・・・ええっとそれから、これとあれも」
「はい、それが終わったら次は何をすれば?」
「少しは自分で考えて動いたら。」 (ーー゛)
「すいません」
私が部下や後輩が指示をしないとなにもしない・・・
よく会社で見かける一コマです。
しかし、それは部下や後輩だけの責任ではないかもしれません。
部下や後輩が活き活きと自発的に動ける雰囲気がないのかもしれません。
一緒に何かを作り上げていきましょう。一緒にチームを成功させていきまし
ょう。そんな気持ちになれる雰囲気がないのかもしれません。
対等な関係で接することで、その雰囲気は作りやすくなります。
一緒にやっていきましょう、そして成功に導きましょう、その為には自分は
何をしたらいいのか、そう思いやすくなるでしょうね。
又、対等な関係を作っていくこと、友情という文化を会社に取り入れていく
ことで、離職率が低下するという会社の社長さんなんかは涙が出るほど嬉し
いリサーチ結果もあります。
離職されると、それまで人材を育てるのに使った費用や時間が全部無駄に
なりますからね。
離職率の低下は、そのままコストの軽減につながってくという訳です。
◆ボスはどうしたらいいのか◆
ボスは部下に(先輩は後輩に)どうしたらいいんでしょうか?
それは、えらそうにすることで、自分の力や、権威を示すことではありませ
ん。自分の力や、権威を示そうとするということは、実は自信のなさから、
くるものなのです。
想像してみてくださいね。
本当に強い武闘家が素人さんに向かって
「俺って強いんやぞ、俺って強いんやぞ、俺って強いんやぞ。」って誇示は
しませんよね。
本当に強くて自信があれば、誇示はしませんものね。
本当にすばらしいボス(先輩)である、あなたは力を誇示するのではなく、
部下(後輩)が働きやすいように、対等な関係(友情)を作ってあげること
がいるでしょう。
例えば、仕事でボス(先輩)に意見が言いやすいように普段の食事なんかで
フランクに話す雰囲気を作ってあげることなんかもその一つですね。
そして、どうやったら、もっと部下(後輩)の価値を認めてあげれるのかを
考えましょう。
価値を認められた部下(後輩)は自信を持って活き活きと動くことができ
ます。そしてその自信から仕事は上手く進んでいくでしょう。
そうすればボス(先輩)である、あなたの成功につながっていきます。
価値を認めてくれる、あなたに部下(後輩)は尊敬を持つようになるで
しょう。それは、えらそうに威張り散らした上で獲られる、偽りの尊敬の
目ではありません。
部下(後輩)もあなたの価値をみるようになり、
あなたを本当の尊敬の目で見るようになっていくでしょうね。