ライフイベントストレスが起きたとき ~感情にフォーカスする~

人生には、立て続けにいろいろなことが起きてくる時期がありますね・・。

そんなとき、私たちは対処にいっぱいいっぱいになって、ついつい自分の感情を後回しにしてしまいがちです。
でもそんなときこそ瞑想的な時間を創りましょう。大成功を収めている実業家、スポーツ選手、作家など、効果性の高い人たちは、たとえどんなに忙しい日々が続いても、自分自身の心の中心とつながる時間を持っています。

身に降りかかる出来事をどうにかしようと焦ると、イライラや不安が増し、もっとひどいダメージを受けてしまいかねません。
まずはご自身の気持ち、そして「感情」を大切にし、心の掃除をしましょう。心の力をパワーアップして、「受け取るもの」をごっそり変える機会にするのです。
あなたに新しい夜明けがやってきますように!

◎リクエストを頂きました◎
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毎回、心理学講座を楽しく拝見しております。
ここ数カ月で立て続けにいろんな事が身の周りで起こり、長い期間、気持ちが落ち着かない状態が続いています。
やる気をなくしたり、ちょっとした事でイライラしたり不安になったりするので、こまめなストレス発散をしてみるのですが、その時だけ発散できる状態で、また同じような気持ちに戻ってしまいます。
ずっと気持ちが落ち着かない状態が続いているので、毎日がしんどくなります。
気持ちを落ち着かせる方法があれば教えていただきたいので、よろしくお願いいたします。

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リクエストをありがとうございます。
ライフイベントストレスという言葉があるように、人生に起きてくるさまざまな出来事に対して、私たちは多かれ少なかれ、心身ともにダメージを受けています。
結婚や妊娠、転職や引っ越し、新しく習い事を始める・・などの一般的に良いイベントであれ、
喧嘩や失恋、失業、事故や病気、家族の死・・などといった出来事であれ、さまざまな「変化」はストレス源となりますね。

体験が変わると、当然感情や感覚も大きく変化しているはずなのですが、私たちは変化に伴う感情や感覚を特には感じないようにして、出来るだけ冷静さを保とうとします。
でも、潜在意識のレベルでは、いろいろと感情が渦巻いているのです。
その抑圧した感情たちの向かう先は、さまざまな様相をたどります。

例えば、あまりにも苦しい感情、辛い感情を呑み込んでしまうと、知らず知らずのうちにそれらが自分の体に向かってしまい、病気になることがあります。体の病気も心の病気も、大元は同じストレスからやってくるのです。

またそれらが外に向かう場合には、攻撃的なふるまいとして表現されるかもしれません。
自己表現、そして人間関係がうまくいかなくなったときには、あなた自身の中にあるストレスをよく見ることが大切なのです。

ご依頼者の方は、こまめなストレス発散を試みていらっしゃるけれども、その場限りで、またすぐに戻ってしまうとのこと・・。
これは、簡単に解消できないようなレベルの感情が渦巻いている・・ということかもしれません。

このような場合には、ちょっと意識して、根っこを見ていかねばなりませんね。根っこというのは、「私は本当には何を感じているのかな?」という感情や感覚のことです。

人生に起きた様々な出来事に「感情」がくっついているイメージをしてみてくださいね。
その感情がうまく掃除できずに残ったままだと、その出来事が終わったあとにも、まだ想いだけが残ってしまい、出来事を過去の時間軸に戻すことが出来なくなります。

私たちは感情を掃除することで、ようやく真新しい朝を迎えることが出来るのです。
ですから理想を言うと、特に悪い出来事に遭遇しなくても、毎日「感情」を見つめることが大切なのです。

自分自身の気持ちとつながって、丁寧な日常を送ることができると、より真実の幸せの流れがやってきます。

過去を大きく手放すことは、心だけでなく、身体的なアンチエイジングにもなるでしょう。

自分自身の感情とつながっている時間が長ければ長いほど、私たちは生命力の使い手になるのです。

逆に自分を大事にしないで生きていると、年月がたつにつれて苦しみは増し、どうしようもない癖のようになってしまい・・果ては自分で自分を見捨てることにもなりかねません。

早め早めに手を打っておけば、余計な荷物を背負わなくて済むのです。

でも私たちと言うのは、とかく感情から逃げがちです。
いつでもどこでも、自分が何を感じていて、どうしたいのか?何が自分の真実なのか?
人生を悔いなく生きている状態なのか・・?

人生にいろいろなことが降りかかってきたときにこそ、心のことを学ぶチャンスです。

感情を大切にすることは、体を大切にすることであり、家族やパートナーを大切にすることであり、ひいては、地球全体を大切にすることにつながります。

そして感受性を高めることは、本能的な危険の探知能力や、人と世界に敏感に反応できる力を引き出し、幸せを創り出していくリーダーシップなのです。

感受性を高めることにより、受け取るものが変わり、あなたの身に起きてくる出来事の質が変わっていきます。
感受性がパワーダウンしているときに、私たちは災難に遭うと言ってもいいでしょう。

何を感じているのか?を常々意識するように日常を送ること。
何もない無の時間や瞑想の時間を毎日5分でもとること。
その積み重ねが真実の幸せへとつながっていくのです。

感情と感覚は人生の羅針盤です。自分の心を見失った結果、私たちは間違った方向へと進んでしまい、それがさらなる問題を引き寄せる悪循環を生んでいるのです。

専門家の技術を利用されるのであれば、すぐにでも深い感情を感じることができる「ジョイニング・セッション」がおすすめです。
これはセラピストと目と目を合わせ、じっくりと感情を感じてゆく手法なのですが、
ネガティブな感情を根っこから大掃除することで「許し」「手放し」「一体感」などを自然に体得することができます。

深いレベルでパターンを取り除くことが出来ると、≪問題そのものを必要としない平和の意識≫を創ることが出来るため、この手法は“予防心理学メソッド”とも呼ばれています。

あなたが何よりもご自身の心の中心とつながることが出来ますように。
そしてこの機会が、輝かしい朝を迎える1歩となりますよう、祈っております。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

対人関係、恋愛、個性、才能、感情の問題など、様々なお悩みに対応するベテランカウンセラー。 深い意識を熟知し、問題を根本解決へと導く。 世界各国で長年にわたり精神世界を学ぶ一方、大手芸能事務所の番組制作協力をワンクール担当する等、豊かな感受性を生かしてカウンセリング生活を楽しんでいる。