買ったとたんに、「無駄遣いしてしまった」と思ったり、「また、~にお金を使い過ぎてしまった」と後悔したことはないでしょうか?
お金は、私たちが生活していくうえで、とても大切なものです。欲しいものを得たり、必要なものを得たりするのに、お金は重要な役目をはたしてくれます。
私たちにとって大切な存在のお金なのですが、時々使い過ぎてしまうことがあります。
時々ならいいのですが、いつも使い過ぎてしまうようであれば、生活にも支障をきたすかもしれませんね。
お金という物質とどんな感情が、くっついているのかを見つめてみるのは、使い過ぎてしまうことをやめる手立てになるかもしれませんよ。
私たちは「過ぎてしまう」ことがあります。
過ぎてしまうと、もれなく「やってしまった・・・」と罪悪感を感じるものですね。
今回の心理学講座は、そんな「過ぎる」心理について、いくつかお話しさせていただこうと思います。
今回は、お金を使い過ぎる心理についてです。
私たちが、今の社会で生きていくには、お金は必要なものです。
お金を得るために、働きますね。
そして得たお金を、使うことで、欲しいものや必要なものを得ます。
時々、そんなお金を、使い過ぎてしまうことがあります。
「そんなに欲しくなったのだけれど・・・・」
「そんなに必要ではなかったのだけれど・・・」
使い過ぎてしまった後に出てくる感情は、後悔ばかりということも少なくありませんね。
過ぎるというのは、理屈や理性で制御できなくなってしまった結果ですので、問題は感情にあります。
「お金を使い過ぎてしまった」と後悔するとき、そのお金は何に使い過ぎてしまったのでしょうか?
ブランド物ですか?
車ですか?
飲酒ですか?
あなたが、お金を使い過ぎたと後悔して自分を責めているものは、自分自身が「悪い」と思っているものではないでしょうか?
あまり、「募金にお金を使い過ぎた」とは思わないものです。
それは、募金という行為と「悪い」という感情がくっついていないからです。
でも、ブランド物や、車、飲酒などと「悪い」という感情がくっついていると、使い過ぎたと後悔してしまうことが多いのです。
ブランド物を手に入れることは、悪いことではありません。
でも、ブランド物を手に入れることで隠そうとしている何かはありませんか?
例えば自信のない自分などを、隠すためにブランド物を手に入れようとすることは、少なくありませんからね。
車を手に入れることで、飲酒することで、何かを隠そうとしていませんか?
隠そうとするということは、「悪い」と思っているものです。
自分自身で、受け入れられない自分の一部があるときに、私たちは何か物で隠そうとしてしまうことがあります。
そして、あまりに強く隠そうとするので、そのためにお金を使い過ぎてしまうということが少なくありません。
また、お金という物質と、どんな感情がくっついているでしょうか?
「悪いもの」「人を狂わせるもの」「汚いもの」など、いわゆるネガティブな感情がくっついている場合、私たちはネガティブな感情を感じたくありませんので、お金を自分から失くしてしまうがごとく、使い過ぎてしまうということもあります。
自分の職業に誇りを持てなくて、あまり良い仕事だと感じていなかった場合、その職業で得たお金にネガティブな感情をくっつけてしまい、お金を使い過ぎることで、自分から遠ざけようとすることだってあるのです。
お金という物質に、どんな感情をくっつけているのかを見つめ、その感情をポジティブなものに変えることができると、使い過ぎることもなくなるかもしれませんね。
>>>『様々な過ぎてしまう心理(3)~働き過ぎてしまう心理~』へ続く