相手に依存

STさんは些細なことで彼女と喧嘩してしまうのですね。
お互い好きなのに喧嘩してしまうのは、辛い気持ちになるでしょうし、毎日のようにとなると、エネルギーも消耗してしまいますよね。

ただ、喧嘩できるというのは、お互いにぶつかり合えるということでもあると思います。
ぶつかっても壊れない絆がある（絆が二人の間にできてきた）と無意識に感じているとも言えるのです。
それは素晴らしいことでもありますよね。
とは言っても、できれば喧嘩せずに親密な時間を過ごせるとお互いにとっても幸せなことですよね。

さて、喧嘩の原因は些細なこととおっしゃっていますので、喧嘩の内容そのものよりも
STさんがおっしゃっている「相手に依存してしまう」というのが1つの要因になっている可能性がありますので、
今回はそのことについてお答えさせて頂ければと思います。

STさんもご存知の知識かもしれませんが、依存というのは、心理的に見てみると、心の中に何か満たされないものや感じたくないものがあり、
それを何かの形で埋めようとする場合が多いです。それがどんな形で出るかは人それぞれであり、例えばお酒やギャンブルや煙草、食べ物という場合もあります。

STさんの場合は、セックスに関して性依存症と感じていて、毎日求めてしまうようですね。
セックスに依存してしまう場合の多くは、不安だったり愛情不足から来るものが要因の１つとして考えられます。
実際にお話を伺っていくと、小さい頃にご両親（特に母親）から愛情を感じられなかったという方が多いように見受けられます。

セックスはコミュニケーションの1つであり、その中でも深く相手と繋がったり親密感を感じる行為ですよね。

STさんは彼女と繋がっている時に何を感じていますか？

親密感や幸福感、愛し愛されているという感覚、安心感、さまざまあるかもしれませんね。
逆に考えると、繋がっていないといられないくらい感じたくないものは何でしょうか？
その感覚っていつから感じているのでしょう？
こんな風にご自分の中の依存心のルーツを探っていくことで解決策が見出せると思います。

それは感じたくないものなので、一人で考えても分からないかもしれません。
そんな時はぜひ私達カウンセラーにお話伺わせてくださいね。

「相手に依存している」と認めるのはとても成熟さが必要とされることです。
ご自分と向き合うというのは、感じたくないものに向き合うことも時に必要な作業でもあるので、恐怖や嫌な感覚を感じるかもしれません。
ですが、向き合ったことで得られるものもたくさんあると思いますよ。
ご自分の中の依存心を認めることができる成熟さを持ち合わせたSTさんは、きっとたくさんの気付きや得られるものも多くあると思います。

今回はSTさんの背景にあるのものが分からなかったので、推察しながらのお答えにはなりますが、ぜひ一度お話伺わせていただければと思います。

STさんが大好きな彼女と素敵なパートナーシップを築くヒントになれば幸いです。
ご相談ありがとうございました。