相談者名 | もーやー |
こんばんわ。 私は男性に嫌悪感があります。 でも20代である人とセックスしました。 でも男性には相変わらず嫌悪感があります。 そんな風に感じてしまう自分が気持ち悪くて、 | |
カウンセラー | 池尾昌紀 |
池尾昌紀と申します。 ご相談ありがとうございます。 カウンセリングの中では、「男性への嫌悪感」についてのご相談を伺うことがあります。 そんな時にお話させていただくことが多いのが、以下のお話です。 女性の方が持たれる、男性への嫌悪感というのは、普通に考えると「男性に対して嫌な感じがする」ということです。 どういくことかと言いますと、男性への嫌悪感の後ろにあるのは、自分の中にある女性らしさを嫌悪しているという場合があるのですね。 もう少し具体的にお話させていただきたいと思います。 男性が近くにいるとと、自分の中にある女性らしさの部分が反応します。 もちろんケースバイケースで、一概には言えないのですが、男性を嫌悪している感情を整理していくと、自分の中の女性らしさを嫌悪しているところに行き着くことがあるのですね。 もしそうだとしたら、どうして自分の中の女性らしさを嫌ったり、否定したりしてしまったのでしょう。 ここにあるのは、「女性らしさに価値がない」という思いのようです。 例えば、幼い頃から厳しく育てられて、ほめられなかった。 あるいは、男尊女卑という考え方が家庭だったり周囲だったりにあったりすると、女性であることに価値を持てなくなってしまいます。 また、母親がとても苦労をしたり、家族のために犠牲をしてきていたり。 これらは、あくまで例ですが、こうした背景があったりすると、「自分が女性であること」がだめなように感じてしまうことがあります。 そうすると、女性であることを嫌ってしまったり、否定してしまったりする感覚を身につけてしまうことがあるのですね。 ご相談いただきました、もーやーさんの場合に、もしこのような心理が当てはまるとしたなら、その心のルーツは、ご自身で書いてくださっているように、育った家族が兄弟との競争、という環境だったのかもしれません。 男性に負けたくない、という気持ちは、男性に価値をみる環境だったのかもしれません。 でも、ご自身は女性なので、ここで「負けたくない」けれど「優しくしてほしい」という矛盾が起こりやすくなってくると考えられそうです。 「男性に負けたくない」から男性と対等になろうと努力する気持ち この二つがギャップとなって、心の中で衝突してしまうと、自分の中の「女性らしさ」をどう扱っていいのかわからなくなってしまいます。 これは「女性なのに女性らしくふるまえない」あるいは「女性なのに女性であってはいけない」感覚と表現できるかもしれません。 ところが、心がどうでもいい、と思う男性なら、どう思われてもいいや、と感じるために、かえって「女性らしい部分」を見せられることができてしまう、という矛盾が起こったりします。 では、この苦しい部分をどうしていったらいいのでしょう。 まず、どうして自分が自らの女性らしさを嫌ったり、否定したりするようになってしまったのだろう?という、問いをご自身にしていってみてください。 人の心というのは、「わからない」という感覚が苦しみをもたらすと言うことがあります。 また、「わからない」というのは、過去の感じることをやめてしまったり、感じないようにふたをしていた感情(=これを未完了の感情といったりします)であることが多いので、これを感じるだけで、消化されてなくなる、と表現したりします。 大切なのは、もーやーさんは、「女性らしさ」を生まれた時から持っている女性である、ということなのです。 この暗示のようなものを、もう外していいのだ、と自らにいってあげることをしてみてください。 それを実感していくために、こんなことを試してみていただけないでしょうか。 苦しくなった時には「私は悪くない」と心の中で何度もつぶやいてみてください。 心は繰り返し真実を伝え続けることで、その真実の方向へ向かっていくことができます。 あなたには全く罪はありません。 あなたが本当に罪深く、悪人であったのなら、こんなことをしようと思うでしょうか。 これが、 どうか、自分を嫌悪する必要がないことを感じてあげてください。 ありがとうございました。 |