対人恐怖症…?

相談者名
ユキ
はじめまして。
今高校に通っています。
少し前にコンビニのアルバイトをしていたのですが最初はやっぱり緊張して「いらっしゃいませ」など挨拶する声がちょっと震えたりしてたけど、その内慣れてくるだろうと思い気にしていませんでした。
それから挨拶もよく言っていたのですが突然「いらっしゃいませ」などが上手く言えなくなってしまったんです。声が出ないというか…
お客さんにも「風邪?大丈夫?」と心配されてしまいました。
でも、「いらっしゃいませ」とかじゃなくて雑談とかをしたりする時は自然に出るんです。
店長にも毎日のように「もっと声出してね」と怒られたり、商品の宣伝を大きい声で店全体に聞こえるように言うって事をさせられていたので余計にキツかったです。
一度お客さんに笑われたこともあります。
逆に心配して声かけてくれたりする人も多くいて、それは励ましになりました。バイトから帰ると毎回のように泣いてお母さんにも心配をかけました。
でももうできないと思いアルバイトは辞めさせてもらいました。

それから、前まで何もなかった学校でも声が上手くだせなくなってしまったんです。友達と喋るときに声出すのが恐くなったり、授業で本を読むのとかで当てられると声が普通に出せなくて困ったりするようになったんです。
クラスの子はそれで笑ったりはしないのですが自分がイヤです。
授業で当てられるのが恐いし…。
どこかお店に行って注文をする時も声がたまに上手く出せなくなります。

そのうち、インターネットなどで色々と調べていると「対人恐怖症」かな?と思うようになりました。それを意識するようになって、最近手が震えるようになってしまいました。一人でいるときも少し手が震えてしまいます。人の前で字を書くのが恐いです。
あたしには美容師になるという夢があるのですが、このままだと仕事もできないんじゃないか、不安です。
それを考えると最近泣いてばかりです。
でもこのままではいけないと思うんです。
アルバイトもしたいし、普通に声が気にしないで出せるようになりたい。
病院に行ったほうがいいのでしょうか?
あたしは声が出せるように頑張りたいんです。
諦めたくはありません。
友達には相談できないし…本当に悩んでいます。
どうかお返事お願いします。

カウンセラー
ながのひろみ
はじめまして。ご相談ありがとうございます。
担当させていただくながのと申します。

突然声がでなくなってしまって、辛い毎日を過ごしてあるかと思います。
アルバイトとはいえ怒られたり、笑われたりすると余計に意識してしまいますよね。
その中で見守ってくれるお客さんや支えてくれるお母さんの存在は
ユキさんにとって本当に嬉しかったでしょうね。

一度そういう苦い経験をすると、“またそうなってしまったらどうしよう?”
という怖れる気持ちが出てくると思うんですね。
そして怖れが強いほど自分の声に自分自身がひたすら集中することになります。
そうなると、まるで他人も耳をじっと澄まして聞いているような気持ちにもなって、
自分の声に対して少しの変化も見逃さずに厳しく採点をつけてしまいがちになります。
“出だしの声がかすれたからアウト!”とか、
“いつもよりちょっと声が小さいからヘン!”など自分をひどく叱っていませんか?
声が出ないことを誰よりも許せずにいるのは、ユキさん自身なのかもしれません。

最近は手が震えるようになったとのことですが、
手先を使う美容師さんを目指していらっしゃるのならなおさら心配でしょうね。
これも“対人恐怖症になったらどうしよう・・”という怖れから、
手が震えることに意識がかなりいっているのかもしれませんね。

心のからくりを見ていくと、これらの裏側にあるのはいずれも自己嫌悪なんですね。
ユキさんはこういうことが起こる前から、
“自分のことあまり好きじゃないな”という気持ちを持っていませんでしたか。

少し難しい話になりますが、人は誰でも思春期を迎えると異性の目を気にし始めます。
そして周りの同性と比べるようになって、自分の優れているところよりも
悪いところを探し始めるようになるんですね。
よいところよりも悪いところのほうが目につきやすいからなんです。
そしてそれを見つけるたびに自己嫌悪感を強くしていきます。
“あそこもここも嫌い。あたしってダメ。あ、またこれもだ・・もう最低・・”
という具合に、どんどん気分が沈んでいきますよね。

文中に“クラスの子は笑ったりはしないが自分がイヤ”とあるように、
声が出なくなったり手が震えたりするのも、
ユキさんにとって自分を嫌いになるためのひとつの道具になっているのかもしれません。
もっともこれはユキさんが表面では意識していない心の動きで起きていることであり、
望んでそういう状態になっているわけではないので、やっかいですよね。

そういうユキさんにおススメするのは、何かに頑張るというよりも
自分が好きなことを探してみること、好きなものに囲まれて生活することです。
好きなことをしたり好きなものに接しているときは、人は頑張っていないものです。
頑張らなくても、それが好きだからおのずと夢中になったり安心できているんですね。

自分が好きなことをするときのわくわくした楽しい感覚、
好きなものに接しているときの暖かいリラックスしている感覚を取り戻してくださいね。
1日を“好き”という気持ちでいっぱいに満たしてあげたら、
自然に自分へのベクトルも“好き”というもの変わっていくと思います。

そして、昨日より少しでもチャレンジできていたら、
そういう自分をたくさん褒めてあげてくださいね。

ユキさんの素敵な夢を応援していますね^^

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました