疎遠になった友人にイライラ

相談者名
まりまり
友人との関係でモヤモヤしております。
友人Kは大学のサークルの後輩で、卒業してから同性の友人として仲良くしてました。
住んでいる場所は離れていましたが、定期的に会っていました。
卒業後、Kは職場の人間関係と遠距離の彼との別れ話で不安定で、私に電話で相談をしていました。
Kは就活時に鬱病で通院していたこともあり、私は根気強く話を聞いていました。
その後、彼と別れ、新たに気になる人ができ、それも電話で相談を聞きました。
Kがその方とお付き合いしたときは嬉しかったです。

ただ、その頃からKとの付き合いに疑問を感じるようになりました。
連絡が来ては、彼氏との惚気話と「結婚したい」発言を繰り返し、こちらの話をしてもKの話に戻されることが多くなりました。
当時私は彼氏もおらず、彼女以上に結婚に焦ってました。
嫉妬や寂しさもありました。
ある日、夜中の電話を繰り返し、こちらの話になおざりな彼女にうんざりし、思い切って連絡を断ちました。
その後、「あの時私とKは共依存の関係だったんだ」と気持ちの整理をつけました。
現在、私には彼氏がいて当時の嫉妬も寂しい気持ちもありません。

2年後の今年、Kからメールで「彼との結婚が決まった」「就活中に先輩からの言葉に励まされたお礼」が綴られておりました。
メールは嬉しく、こちらも返信しました。
すると、「直接お礼を言いたい」と誘いが来ました。
私は正直な話二人では会う気がなく、「誰か誘おう」と提案しましたが、彼女が「二人で話したい」と希望し、覚悟を決めました。
しかし、当日共通の友人と一緒でした。
一応和気藹々としていましたが、大した話もなく、行かなくても良かったんじゃないかと思いました。

ささいな出来事ですが、Kから蔑ろにされたようで、思い出すと苛々してしまいます。
Kに言いたかった今までのことがまだ心の中にあり、同時に「祝福しなよ」とも思い、苦しいです。
2次会のお誘いもありましたが、仕事を理由にキャンセルしました。
仲が良かった私が行かないのは不自然ですが、会いたくないです。

Kが幸せになるのは喜ばしいことです。
ですが、素直に喜べていないです。
Kにイライラしている自分をなんとかしたいです。
アドバイスをいただけないでしょうか。

カウンセラー
小倉健太郎
まりまりさん、はじめまして。
担当をさせていただきます、小倉健太郎と申します。

Kさんは、まりまりさんの事を慕って、ずっと頼りにされてきたようですね。
そしてまりまりさんは、そんなKさんの気持ちを汲んで、期待に応えようと頑張ってこられた事がこの文章からすごく伝わってきました。

でも、まりまりさんも感じていたように、先輩後輩の間からとはいえ、一方的に頼られるばかりでは、疲れてしまいますよね。
それよりもむしろ、そんなにまで疲れてしまう関係なのに、それでも尚、Kさんの結婚を祝福したいと考えるなんて、まりまりさんは本当に優しい方だなと思いました。

まりまりさんは、ご自身が思われている以上に、Kさんから慕われ、とても偉大な、頼りがいのある先輩だと思われていると思います。
だからこそ、Kさんは、「こんなに甘えても、偉大なるまりまりさんにだったらきっと平気だ。」なんてと思って、まりまりさんにも寂しい気持ちや、結婚に焦る気持ちがある事なんて、全然考えていないのかもしれません。

もちろん、だからといって、このままではまりまりさんもイライラを募らせてしまいますし、せっかくkさんを祝福したい気持ちがあるのに、イライラが邪魔してしまいますよね。

それではまりまりさんが今までKさんの為に頑張ってきたことが報われませんし、なによりも今でもKさんをお祝いしたいと思っている気持ちがもったいないと思いました。
では、まりまりさんのモヤモヤを晴らしつつ、Kさんとの関係が良好になにはどうしたらいいのか、考えていきますね。
それでは、どうぞ、よろしくお願いいたします。

まず、まりまりさんのモヤモヤの正体は一体何なのかなんですが、それは、言いたいのに言えなくて我慢している気持ちなのではないかと思うんです。

まりまりさんとKさんは、出会った時は大学の先輩後輩の関係だったとはいえ、今はもう卒業して、対等な友人関係なんですから、Kさんに頼られてばかりなのは辛いし、Kさんの話はきちんと聞いてあげているのに、まりまりさんの話をKさんが全然聞かないなんておかしいと思うんですね。

けれども、Kさんがまりまりさんの優しさに甘えて、自分勝手に頼ってばかりなのは良くないと思いますが、まりまりさんも「自分は先輩だから」と感じて、遠慮してしまっていませんか?
つまり、まりまりさんとしては、もっと積極的にコミュニケーションをとってもいいのではないかと思うんです。

例えば、私だって、結婚には焦っていて、Kさんに話を聞いて欲しかったという気持ち。
それから、自分が結婚が決まったときは、Kさんにお祝いして欲しかったという気持ち。
Kさんの結婚のお祝いの際には、本当は2人で話したかったという気持ち。
そして、今でも、Kさんの事はお祝いしたいと思っているという気持ち。
そして、そう思う全ては、Kさんの事を友人として、大切に思っているからと言う気持ち。

そんな気持ちを、もっとKさんにぶつけてもいいのではないかと思うんです。
もしかしたら、最初は喧嘩にようになってしまうかもしれません。

それで関係が壊れるのが怖くて、言いたくても言えなかったのかもしれません。
でも、もしこのままはっきり物を言わなかったとしても、すでにKさんとの仲は、今まさに壊れかかっていると思うんです。
であれば、このまま何も言わないよりは、喧嘩のようになってしまうリスクをとってでも、言いたい事をはっきり言って、一か八かにかけた方がいいのではないかと思いました。
そうすれば、少なくともモヤモヤした気持ちは晴れそうな気がします。

Kさんも、まりまりさんも、お互いを大切に思っていると思います。
でも、お互いの受け止め方、感じ方にすれ違いが生じ、今はうまくいっていないだけだと思うんです。
だから、どうか勇気を出してコミュニケーションをしてほしいなと思いました。

2人がこの問題を乗り越えて、今度は先輩後輩の役割を越えた、もっと深い親密感のある関係になれることをお祈りしていますね。

今回は、ご相談ありがとうございました。
何かしら、参考になりましたら幸いです。

小倉健太郎

この記事を書いたカウンセラー