こんにちは 平です。
女性のみなさんからよくいただくご相談の一つに、「私は彼とずっと一緒にいたいのに、彼は“たまには一人の時間をおれにくれよ”などとわけのわからないことを言うんです」というのがあります。
実際、男性が結婚に積極的になれない理由の中には、「ずっと家の中に女房がいたら、自分の時間がなくなるだろう」というものがありますし、『男の隠れ家』、『一個人』などというタイトルの男性誌があるほど、男には一人好きの側面があるようです。
男性心理の中には、必ず“競争”というものがあります。男性は精子だったときにすでにたった一つの卵子に向かい、「じゃまだ、じゃまだ、どけどけー!」と競争をしたわけです。
それに勝ち抜き、ようやくゴールしたという歴史があるからでしょうか、とにかく、自分以外の人は自分の邪魔者か競争相手だと思ってしまうところがあるようです。
だから、それが彼女であろうが奥さんであろうが、自分のしたいことを邪魔されることを嫌います。そして、邪魔されるぐらいだったら、だれもいないところで好き放題暮らしたいと思うことが男性には非常に多いのです。
ある心理学者が、こう言っていました。「成功した男性は、晩年はどんどん人里から離れ、大自然の中に帰っていくことが多い。それに対し、女性はショッピングモールがないと生きる意味を感じない」。たしかに、それはその通りだと私も思います。
男女のそんな違いを踏まえて見れば、女性側は「たまには彼が一人になれる時間をあげる」ということが彼を愛する手段の一つともいえそうです。
男性は、好きなことに没頭しているとき、だれにも邪魔されない自由な感覚を手に入れているようです。
イギリスにはパブの文化というものがありますが、自宅で夕食を終えた男性たちが三々五々とパブに集まり、お酒を飲みながら、男どうしのおしゃべりや趣味の世界に没頭するのもその例といえるでしょう。
そして、見方を変えれば、男性はそれほど女性に気を使っているともいえそうです。もっといえば、奥さんや彼女から「嫌われてしまわないか」と恐れているのです。
男性は罪悪感が強い生き物といわれていますから、「自分のすべてを知られてしまうと、きっと彼女に嫌われてしまう」と思っています。だからこそ、上手に自分を繕ったり、隠しておいたりしなければならないようなのです。
ということは、あなたが彼を適度に放し飼いにしてあげることができれば、彼は必ずあなたのもとに帰ってくるに違いありません。
男性は、「自分のことをわかってくれる人などほとんどいない」と思っているがゆえ、あなたが自分の理解者だと感じたとしたら、とても大切な人になるわけです。
あるカップルがケンカをしたとき、彼は彼女に向かってこう言ったそうです。
「もういいかげん、おれのことは放っておいてくれ。好きなようにさせろ!」
すると、彼女はこう答えました。「あなたはそう言うけれども、私が言われたとおりにあなたを手放したら、“ほら、やっぱり、どの女もおれのことなんてわかっちゃいない”とあなたは思うでしょう。いま、私があなたにしつこくするのは、あなたのことをほんとうに理解したいからなの。私にちゃんとわからせなさいよ。」
すると、彼は怒る代わりに、ニンマリと笑顔になったそうなのです。そして、言いました。「そうだな、おまえほど、おれをわかろうとしってくれる女はいない。」
これがきっかけで二人は結婚することになったのですが、男性にはこういうタイプがとても多いようです。
一人になる時間がほどよくほしいのですが、ずーっと一人はいやなんですね。
まったく、めんどくさいですね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!