告白上手

こんにちは、平です。

恋愛上手な人とは、告白上手な人と言い換えることができるかもしれません。

愛の告白というと、勇気をふりしぼり、ものすごく緊張しないとできないという人は多いものですが、告白上手な人はあまり気負わずに自分の

気持ちを表現することができます。

こぶしに力をこめ、アブラ汗を流し、ガチガチに緊張しながら、「ああああなたのことが好きです」とか「私とつつつつつつきあってください」などとは言わないのです。

告白上手な人はもっと自然に、「ねえねえ、つきあっちゃわない?」とか「私とつきあうと、超楽しいよ。試してみない?」と言うことができます。とにかく、告白ということのハードルが低いのです。

そして、人間の感情は共鳴しあいますから、あなたが緊張している度合いだけ、相手も緊張します。反対に、あなたが自然にふるまっていれば、相手もフランクな気分でいられますから、告白を必要以上に重くとらず、心のまま素直に受け止めることができるのです。

そもそも、こういう場面で緊張状態が好ましいと思う人はそうそういませんよね。

しかし、「つきあってください」という告白を、まるでプロポーズであるかのように深刻に言ったり、受け止める人も少なくありません。でも、実際のところ、まずはつきあってみなければ、どんな人なのかも、相性がいいのかどうかもわかないのです。

恋愛の成否は、あなたといるときに相手がどんな気分でいられるかが決めるといっても過言ではありません。もちろん、いい気分をあげたいですよね。

告白の場面でも、あなたがどのぐらい自然に、いい雰囲気で相手にアプローチするかが大事といえます。

ちなみに、うまくいかない告白の仕方とは、どんなものだと思いますか?

それは、きわめて日本的なパターンなのですが、自分の気持ちをずっと隠していて、ある日、いきなり相手を呼び出し、「ずっと前から、あなたが好きでした」というものです。

告白された相手としては、あなたが自分に関心をもっているとは思ってもいませんでしたから、びっくりしますし、心の準備もできていません。

そのため、どうしていいかわからないので、「とりあえず断る」ということになりがちです。

一方、告白の達人は、気になる相手にはいつもメッセージを送りつづけています。

「あなたとデートできたら、いいのにな」とか、「あなたは私のタイプなのよ」とか、たえず好意を示しつづけているので、相手もなんとなく

心の準備ができていたり、「もしも、この娘とつきあったら、どうだろう?」というシミュレーションをしていたりもするわけです。

では、自然に告白できるタイプと、ものすごく緊張してしまうタイプの違いはどこにあるのでしょう?

それは、人を好きになることを、「素晴らしいことだ」と感じているか、「悪いことだ」と感じているかにあるようです。

自然に告白できるタイプは、「人を好きになって、なにが悪い。素晴らしいことだ! もっともっと好きになってあげる!」と思っています。

10代のころ、私たちは両親を嫌い、離れようとするいわゆる反抗期を迎えます。そのとき、このプロセスを完ぺきに終え、自立できた人は、自

然体で人を好きになることができるようです。

しかし、このプロセスが不完全であると、私たちは親の目を意識しながら人を好きになったりします。つまり、なにか悪いことをしているよう

な気がしたり、緊張してしまったりするわけです。

しかし、あなたが思春期のころは、あれだけ男女交際に反対していた両親も、成人したあなたの前ではコロッと変わり、「だれかいい人いない

の?」などと言い出したりしますよね。

大人になったあなたにとっての恋愛のルールは、昔とは変わっているわけです。

しかしながら、あなたの心がまだ思春期のままだとしたら、あなたの中には、人を好きになろうとするあなたを押さえつけようとするもう一人

のあなたがいるのかもしれません。

もう、親の目も人の目も気にしなくていい。そう思えた途端、あなたの目は大好きな人しかいない世界にきっと入れますよ。

 

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。