こんにちは、平です。
このメルマガでは、何度か女性目線で年下の男性のことを書いたことがありますが、今週は男性目線で年上の女性の話を書いてみたいと思います。
ご相談をいただいた男性は、会社の先輩で、5つ年上のすごく仕事ができるカッコいい女性に恋をしていました。
だれとでもけっこうフランクに話せる彼は、その先輩に「先輩のような女性、けっこうタイプなんですよ」と言ったり、飲み会でも「先輩の横、座ってもいいですか?」などと、なにかにつけアプローチしていたわけです。
先輩の女性も悪い気はしないらしく、彼のことをよくかわいがってくれていましたが、どうしても、そのポジションからの距離が縮まらないでいました。
そこで、彼はなんとかこの距離を男女関係の位置にまで縮めたいと思い、意を決して、「どうしたら、先輩の彼氏になれますか?」、「僕の愛は、かなり深いですよ」などとアプローチを繰り返したわけです。
その結果、3カ月のお試し期間ということで、彼は「期間限定の彼氏」になることになったそうなのです。
先輩女性のタイプの男性は、仕事がバリバリとできる人とのこと。
以前の彼氏は彼女より5つ年上のやり手営業マンで、不倫の関係だったそうです。
その彼から見たら、いまの彼は5歳も下の、彼女にとってはまるで弟のような存在です。だから、かわいいけど、なにぶん物足りないというか、頼りなく感じられてしまうわけです。
また、彼は情熱的に彼女にアプローチしたわけですが、どうも、彼女は追いかけたいタイプのようでした。追いかけられることにいまいち慣れていないというか、追いかけられるよりも、自分が好きな人を追いかけるほうが燃えるというか、そんなこんなで、なかなか彼女はこの恋愛に盛り上がらないようなのです。
彼としては、デートを重ねるたびにどんどん情熱的になり、そして、お試し期間の3カ月が終わるころには二人はラブラブの関係になって、お試し関係から本格的な恋愛関係に移行したいと思っていたわけです。
ところが、実際はデートを重ねるたびにどんどん盛り下がり、話題につまってしまうほどシラけることも多く、結果、若い彼の未熟さばかりアピールしてしまうという状況に陥っていました。
前の彼はやり手営業マンだったこともあり、女性が喜ぶおしゃれなバーやレストランに彼女を連れていったり、彼女をレディとして扱ったりが上手だったそうです。
が、なにぶん20代の当該彼氏は、そんな場所を知っているわけでもなく、ついつい、行きつけの居酒屋で食事兼飲みというパターンにしてしまいがち‥‥。
前の彼と比べられたら、どんどんどんどん薄っぺらな男になり、もう、3カ月の試用期間を待つまでもなく、返品寸前の状態に陥ったわけです。
そして、まったく盛り上がらず、煮つまったあるデートで、彼は奇跡の代打逆転サヨナラ満塁ホームランを放つに至ったわけです。
そのシラけたデートの最後に、彼女はこう言いました。「こんな、盛り上がらない私なんかとつきあっていても、退屈でつまらないだけでしょ。あなたは若くてカッコいいのだから、もっと若い娘とつきあいなさいよ」。
そう言われた彼はこう答えました。
「先輩は、前、好きだった人を追っかけていたとき、冷たくされるといやでしたか? それでもいっしょにいたり、二人で過ごせたりすることが、うれしくはなかったですか?」
「いま、僕は先輩といっしょにいられるだけで、ものすごくうれしいんですよ。いつも考えているんです、先輩のことを。でも、いまは目の前にいてくれるから、考えるより、ただ見つめていたいだけ。いま、僕は幸せなんです」
きっと、先輩女性と元彼氏の関係は、いまのこの二人の関係と真逆であったのでしょう。彼のこのセリフに深い愛情を感じた彼女は、彼に対する見方が急激に変わったようなのです。
それ以来、彼女は、「こんなに自分を愛してくれる人と、おつきあいできるほうが幸せなのかなぁ」と思うようになったようで、現在は彼曰く、「飼い主と愛犬のようなおつきあい」が続いているのだとか。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!