こんにちは、平です。
恋愛にウブな男性の受講生が、彼女を初めてデートに誘うとき、よくアドバイスすることに、「夕食は、居酒屋はダメだぞ」というのがあります。
女性のみなさんは、「初めてのデートで居酒屋? 考えられなーい!」と思われることでしょうが、男性の中にはこのことがわかっていない人がとても多いのです。
ウブな男性陣は基本的に女性との接点があまりなく、いまいちモテない男どうしで仕事外につるむことが多いわけです。
すると、男どうしでは入りにくいおしゃれなイタリアン・レストランや、バカ高いフランス料理のレストランなんかにはまず行かないし、実際、一度も行ったことがないなんて人も非常に多いのです。
だから、「いやぁ、きょうはとっておきの旨い料理をご馳走しますよ」などと言って、「え、え、どんなイタリアン? まさか、フレンチ?」などと女性を期待させるのですが、「いやぁ、あの店の刺身は絶品でねぇ」とか、「あそこの地鶏は最高なんですよ」と、ついつい居酒屋に連れ込んでしまったりします。
もちろん、料理は旨いのですが、「おしゃれな‥‥」という重要な要素が決定的に欠けてしまうわけです。
で、本人にはまったく悪気はないものの、女性のみなさんからは「居酒屋? 手を抜きやがって!」などと誤解されがちです。
さらに、このいけてない男どうしでつるむチームの人々の場合、お酒が飲める場所というと、「安くて旨い」という形容詞が自動的についてきます。
そのため、女性たちが望む、「多少高くても、おしゃれでロマンチックな‥‥」という発想はあまりないのです。
ですから、初めてのデートのとき、彼女のほうは「彼のお手並み拝見」と期待しているのですが、なにぶん、女心がわからず、おしゃれにもロマンチックにもまったく縁のない生活をしてきたものですから、悪気はないのですが、実用的かつリーズナブルなデートと相成ってしまうわけです。
もちろん、わからないときは、身近な女性にでもアドバイスを求めればよいのです。
ところが、そのいけてない男チームの中の、唯一の知ったかぶりの先輩に相談したりするものですから、アドバイスもとんちんかんなものになってしまうわけです。
たしかに、女の子も居酒屋には行きます。そして、旨い焼酎、いや、泡盛あたりに目がない人もいっぱいいます。さらに、「やっぱり地鶏は違うわよね~」、「冬はチゲ鍋よね~」などと居酒屋の料理を超喜んで食べているのも事実です。
が、しかし、彼との初めてのデートには、居酒屋はダメなのです。
そのことが、いけていない男チームの先輩には理解できないのでしょう。だって、きのうも居酒屋の隣のテーブルでは女子会が繰り広げられ、チゲ鍋が好評だったというのを、横目で見ていたのですからね。
女性から見たら、「それは、まるでマンガじゃないの」というようなことが、実際によく起こっているのです。
で、その先輩のアドバイスの通りのデートをして、へそを曲げた彼女のことで、また相談すると先輩はこう言うわけです。「そんなタカビーな女、やめてしまえ。ふられてよかったぞ、おまえ」。そして、学ぶことなく、今日に至ってしまうというわけです。
そんなこんなで、とても性格のよい、穏やかな男性でありながら、おしゃれなイタリアン・レストランとフランス料理店を憎んでいるというようなことが事実としてあるわけです。
デートでは、その一日、彼女をシンデレラのように扱い、夢を見させてあげなくてはいけません。それがとても大事だということに、現実的な男性たちはあまり気づいていないようです。
もし、あなたの彼がそんなタイプなら、多少は大目に見てあげてくださいね。そして、あなたが彼の教育係となり、ロマンスに大事なことをいろいろと教えてあげてください。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!