こんにちは、平です。
行楽の秋、みなさんはなにか計画を立てていますか?
昔の私は、いつもなんとなく新しい季節を迎え、その季節はなんとなく終わっていた気がします。
が、最近は、秋がやってくると、「あそこに旅行したい!」とか「冬場には閉まってしまう温泉にいまのうちに行っておきたい!」とか、行きたいところがとてもたくさん浮かんできます。
そして、きょうは、みなさんにも自分の外にできるだけ意識を向けていただきたいという思いをこめながら、この原稿を書いています。
落ち込んでいるとき、私たちは自分の中に閉じこもり、まるで、真っ暗な洞窟の中に自分を隠すかのようにして生きています。
その真っ暗な洞窟の中は白黒の世界で、ほかにだれもおりません。
そして、洞窟の外には、あなたがこの洞窟に逃げ込むきっかけとなった猛獣がいまもまだ待ち受けているように感じられます。
そして、あなたは閉じこもり、引きこもりつづけます。
しかし、もしも、勇気を振り絞り、こわごわとでもかまいませんから洞窟の出口に向かったとしたら、そこではきっと、色のある世界があなたを待ってくれています。
青い空と白い雲、緑の木々に色とりどりの花たち。
その景色はあなたにさまざまなインスピレーションを与えてくれるのです。
私は心理学を学びはじめて10年ぐらいは、いろいろなことを学んでおきたいと思い、ヒマさえあれば家の中で本を読んでいました。
ところが、その10年が過ぎたあたりから、素晴らしい景色や、なにか感動できるもののある場所へと自分を連れていってやりたくて仕方なくなってきたのです。
この間までは、夏になったら私は「エメラルド・グリーンの海が見たいなぁ」などと思っていました。
といっても、夏場の沖縄や石垣島旅行は高くつきますから、「じゃあ、深い緑がある信州あたりに行ってみようか」とか「軽井沢の木漏れ日を感じたいなぁ」とか「上高地や乗鞍で、思いきり深呼吸したい」などと思いを巡らせたりするのです。
実際、そんな場所に行くと、自分でも驚くほどの感動や感激を得たり、ゆとりを感じたりすることができます。
そして、いつもと違う発想や、いつもと違うものごとの見方を、ものすごく簡単に手に入れることができるのです。
心理療法の一つに“転地療法”というものがあります。
たとえば、みなさんも海外旅行をしたとき、日本にいるときには感じられないような解放感を感じたことはないでしょうか。
また、旅先では、家にいるときとは違い、とても気持ちよく目覚められたりした経験はないでしょうか。
そう、あなたを変えてくれる場所、あなたが素晴らしい気分になれる場所というのが必ずあるのです。
それは、なぜか気分が落ち着いたり、なぜかとてもよく眠れたりするところ‥‥。そんな場所に、この秋、自分を連れていってあげてはどうでしょう?
私は一人っ子のせいか、一人での行動が苦にならず、思いつくと、出張帰りに一人でいろいろなところに出かけてしまいます。
とてもいい気分というお土産をもって家に帰りたいのです。
そしてまた、自分が最高にいい気分になったその場所に、家族をはじめ、みんなを連れていきたいとも思います。
ヒーリングワークなどのセミナーのとき、私はいろいろなことをしゃべり、音楽をかけ、みんなを盛り上げていきますが、その場所では、そんなことをする必要は一切ありません。
ただ、その場に連れていってあげるだけで、みんなが感動し、目が輝き、心の変化が起こるのです。
いよいよ秋本番。
今年はどうぞ、自分へのご褒美として、あなたを感動させる場所に、あなたを連れていってあげてくださいね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!