こんにちは、平です。
9月に入ると、「もう夏も終わってしまう‥‥」という一抹の淋しさを感じることがよくあります。
私たちにとって、夏とは、まるでお祭のような気分にさせてくれる季節なのかもしれません。
だから、夏は、私たちの心に、楽しみにしていたお祭が終わってしまったときのような気分を残して去っていくのですね。
さて、感情には“ポジティブな感情”と“ネガティブな感情”がありますが、どうも、ネガティブな感情は、ポジティブな感情に比べ、肩身が狭いというか、どうも、一般的にあまりよいものとは認識されていないようです。
しかしながら、私たちはいろいろな経験を通じて、ネガティブな感情を感じるからこそ、ポジティブな感情を大事に感じたり、ものごとに肯定的な態度で臨もうと思ったりすることもできるのではないでしょうか。
たとえば、人は心の痛みを知ることにより、人に優しくなることができるものです。
淋しいという感情を感じるからこそ、「パートナーを作ろう」「結婚しよう」という思いも湧いてくるわけです。
孤独感は、「だれかといっしょにいたい」という思いを生み、人と人をくっつける接着剤のような作用をもつのかもしれません。
また、たくさん苦労したときほど、成功のすばらしさを感じ、人生の輝きも増すこともよくあるようです。
心理学では人の目のことを“社会の目”といいますが、日本人はこれを非常に強く意識する民族です。
そして、この“社会の目”のある世間というものは、意外とたのもしいものだと私は感じています。
たとえば、『おしん』のように、苦労に苦労を重ねた人を見たとき、世間は「あの人を、なんとか幸せにしてあげたい!」と思い、そして応援したくなったりするようです。
そして、どんなに苦労しても、あきらめず、くさらず、がんばっている人のことを、世間や社会はほうっておきません。
「あんなに、がんばっている子が成功しないとしたら、世も末だ!」などと人が噂するようになったなら、その人の成功も近いというものです。
私たち人間の感情は、どうも、多くの人の感情と共鳴しているようです。
ですから、あなたがどれだけ自分を否定しようが、多くの人があなたのことをポジティブな存在とみなし、応援しはじめると、あなたはどうしてもその愛を受け取らざるを得ず、そして、成功せざるを得ないようなのです。
「応援する」とは、その人を励ましたり、エールを送ったりすることですが、心理的に見ると、多くの人がその人の成功を願い続けることにより、その人が、どんなに自分の成功を疑ったり、びびったりしていたとしても、自然と成功に近づいてしまうという効果をもたらすようです。
私たちは、人生がうまくいかないとき、腐ったり、あきらめたりし、そして、「なにをしたって、どうせ私はだめなんだ」とふさぎこんでしまうことがあります。
しかし、そんなとき、あなたがあきらめずにふんばることで、あなたのまわりにいる人たちが、あなたを応援しはじめるはずなのです。
また、あなたが、あなたの近くにいるそのような人を励ましたり、ひとこと声をかけてあげたりすることで、あなたもまた、自分自身に向けられた応援に気づくこともあるでしょう。
「自分が子どもをもってはじめて、親の気持ちがわかった」とはよくいいますよね。
同じように、あなたがだれかを愛したり、応援したりすることで、あなた自身が愛されたり、応援されたりしているということを、学ぶことができるようなのです。
私たちは、一人でがんばっているように思いがちです。
でも、じつは、みんなに応援してもらいながら、成功を勝ち取っているのかもしれませんね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!