こんにちは、平です。
女性だったらかわいいほうであるとか、男性だったらカッコいいといえるほうだとか‥‥、つまり、けっこうモテるタイプであるにもかかわらず、なぜか縁がないまま30代に入り、あせってしまう人というのは意外と多いものです。
そういう人は私どものスクールにも多く、“三十路会”という秘密結社が存在していたりするのですが、先日も、「10代のころからモテ続け、20歳のころには“いちばん最初にお嫁に行くのは、ぜったいあなたよ”とみんなに言われ、本人もその気になっていたにもかかわらず、気づけば33歳になっていた」という女性の相談を受けました。
とくに30代に入ってからの彼女は弱気で、「とりあえず、それなりの条件がそろっている男性なら、おつきあいしてみようか‥‥」というかんじになっていました。
が、つきあいはじめても、男性がもう一つリードしてくれず、結婚を考えるどころか、おつきあいさえも自然消滅となって、長続きしないというのが悩みでした。
彼女はほんとうにモテるタイプで、これと言って悪い部分もないのに、です。
このパターンの人に、私がいつもアドバイスするのが、「妥協してはいけません。逆に条件を上げて、がんばってください」ということです。
彼女がまさにそうだったのですが、「自分はトシだから」などと言った思いがあると、「結婚するには、少しは妥協もしなくては」という気持ちになりがちです。
しかし、そう思えば思うほど、「うーん、イマイチ」と感じるような人とおつきあいすることになったりするわけです。
大好きな人とデートしているのでなければ、当然、彼女の心はウキウキとはしてきません。しかも、デートすること自体、「デートでもしとくか‥‥」と、まるで仕事のようになっています。
一方、彼のほうは、「おいおい、すごくいい女が来ちゃったよ」と、多少、ビビり気味。「ほんとうに俺でいいのか?」などとブルッたりもしています。
そして、彼はデートの最中も緊張しているわけですが、なぜか、横にいる彼女から、ちっともうれしそうなオーラが漂ってこないわけです。
で、「ダメなのか? やはり、俺じゃダメなのか?」と彼はますます萎縮してしまう‥‥、そんな悪循環も起こっているわけです。
つい先日、相談を受けたときも彼女はこう言いました。
「この前の彼なんか、食事はファミレスでワリカンなんですよ。
そのあと、バーにも行かず、解散ですよ。もうっ、大学生以下のデートです!」
そこで、私は彼女と共通の友人であるAさんとBさんを思い出し、「一度、あの二人に、大人のデートスポットに連れていってもらいなさいよ」とアドバイスしました。
ここでいう“大人のデートスポット”とは、あるシティホテルのロマンチックなバーのこと。とても素敵で人気のあるバーなのですが、彼女はそんなところに連れていってくれるような人とおつきあいしたことがなかったのです。
そこで、「そんな素敵なところにいる人種は、どんな人たちなのか、見にいってきてごらん」と言ってみたわけです。
後日、友だちのAさん、Bさんに連れられて、彼女がそのシティホテルのバーに行ったところ、そこには、もう、彼女の「タイプの男が群れていた!」そうなのです。
彼女曰く、そのバーで飲んでいた男性たちときたら、「ものすごくセクシーで、男らしくて、頼りになりそうな人たち」だったそうなのです。
すべての人がハンサムだったということは、もちろん、ないでしょうが、ものすごく“男”を感じたようなのです。
「あんなものを見せられると、もう、元には戻れませんよ!」とは、彼女のコメント。
私としては、「いったい、彼女はこれまで、どんな男性とつきあってきたんだ?」という疑問を感じずにはいられませんでしたが‥‥(どうも、“草食系”、“お子ちゃまタイプ”の男の子とばかりつきあっていたようです‥‥)。
ともあれ、久しぶりに彼女のハートはときめき、そして、「自分はこういうタイプが大好き!」という感覚も取り戻したというわけです。
大事なのは、ハートがときめくということなんですね。
すると、恋の喜びが全身からにじみ出し、オーラのように光り輝き、あなたをもっと素敵に見せてくれるのです。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!