過敏性腸症候群の息子

相談者名
ナミ
初めまして。よろしくお願いいたします。
息子は10歳、小学5年生です。4年生の3学期頃から朝登校前にお腹が痛くなる日が続いていました。学校に着くと痛みが治まるようなので、特に気に掛けていませんでしたが、5年生になり入学式の翌日から今まで以上に痛がり、泣き出してしまい登校出来なくなりました。本人は「学校に行きたいのに、お腹が痛くて行くことが出来ない・・・」と話しております。

内科を受診したところ、「過敏性腸症候群」との診断で、本人も気がつかない何らかのストレスがあるのではないかとのことで、整腸剤を服用するようにとのことでした。その後、4月の第2週は半日登校しただけで終わってしまいました。土日は野球の練習があり、普段と変わらず行きましたが、今週14日(月)にはやはり朝腹痛を訴えて痛がります。でもこのまま休んでしまったら、学校に行かれなくなってしまうような気がして、無理に行かせましたが14日も15日も給食が食べられずに帰って来ました。 担任の先生は、「疲れているようなので取り合えず明日は休ませたらどうでしょう・・・」とおっしゃっています。

本人が登校する気になるまで休ませても良いのでしょうか? それともある程度我慢させて、少しづつでも登校させたほうが良いのでしょうか?

学校にストレスがあるのかどうかはっきりした原因は不明です。が田舎の1人っ子なので私達がそれをプレッシャーに感じ、”わがままな子、神経質な子”と言われないよう少し細かいことにうるさかったかもしれません。祖父母、両親の目が行き届き過ぎたのではないかと思っています。

カウンセラー
高橋 大
ナミさん、こんばんは。高橋と申します。
ご相談ありがとうございました。

> 息子は10歳、小学5年生です。4年生の3学期頃から朝登校前にお腹が痛くなる日が続いていました。学校に着くと痛みが治まるようなので、特に気に掛けていませんでしたが、5年生になり入学式の翌日から今まで以上に痛がり、泣き出してしまい登校出来なくなりました。本人は「学校に行きたいのに、お腹が痛くて行くことが出来ない・・・」と話しております。

それは大変ですね・・・。
ナミさんにとっては、息子さんを心配する気持ちやより良い接し方をするにはどうすれば
よいのかなど、気を割く日々が続いていらっしゃるのかもしれませんね。
大変さや心配の中に、この文がナミさんにとって心の休息の一部になることを願って
います。

>
> 内科を受診したところ、「過敏性腸症候群」との診断で、本人も気がつかない何らかのストレスがあるのではないかとのことで、整腸剤を服用するようにとのことでした。その後、4月の第2週は半日登校しただけで終わってしまいました。土日は野球の練習があり、普段と変わらず行きましたが、今週14日(月)にはやはり朝腹痛を訴えて痛がります。でもこのまま休んでしまったら、学校に行かれなくなってしまうような気がして、無理に行かせましたが14日も15日も給食が食べられずに帰って来ました。 担任の先生は、「疲れているようなので取り合えず明日は休ませたらどうでしょう・・・」とおっしゃっています。
>
> 本人が登校する気になるまで休ませても良いのでしょうか? それともある程度我慢させて、少しづつでも登校させたほうが良いのでしょうか?

ちょっと話の詳細がわからないのですが、息子さんは学校へ行くことを嫌がっているの
でしょうか?前の文では「行きたいけどお腹が痛いので行けない」と書かれているの
ですが。それによって対応はガラリと変わってしまうと思います。

精神的な理由で行きたくないと言っているのであれば、学校へ少しずつ登校させるように
するのも躾の一環となり得るかもしれません。でも、肉体的な痛みのみが理由で行けない
と言っているのであれば、ナミさんは常に息子さんの味方であらなければならないと
思います。そうでないと息子さんは「お母さんは僕の気持ちをわかってくれなかった」
と、心に傷を負ってしまうかもしれません。
いつだってナミさんは息子さんの味方だということを、息子さんに伝え続けてください。
もしも仮に、息子さんが無意識的にその病気を作っていたとしたら、ナミさんに理解
されていると感じることで治るかもしれませんから。

いずれにせよ、詳しいお話をもう少し聞かせてください。

> 学校にストレスがあるのかどうかはっきりした原因は不明です。が田舎の1人っ子なので私達がそれをプレッシャーに感じ、”わがままな子、神経質な子”と言われないよう少し細かいことにうるさかったかもしれません。祖父母、両親の目が行き届き過ぎたのではないかと思っています。

病気についてはよくわからないので、心理学的なお話をさせていただきますね。
これから書くことは無意識の話です。自覚してやっていることではないということを
前提に聞いてください。

心理学的に腸に問題があるときは、セクシャリティにかかわる問題を抱えていると
見ます。セクシャリティと言ってもただ単にセックスという意味だけではありません。
息子さんはまだ子供ですし。
セクシャリティには、生き生きとした自分、躍動感のある行動をするためのエネルギー
と言った意味合いもあります。

息子さんは「朝登校前」「入学式の翌日」からお腹が痛くなったんですよね。
そして小学5年生。
僕が感じたのは、学校に対してのストレスというよりは、環境の変化によって心の
バランスを崩してしまったんじゃないかなあ、というものです。
4年生から5年生になるにあたって、クラス替えがあったのではないでしょうか?
仲の良い友達とクラスが離れてしまったり、逆に話したことの無い同級生がたくさん
いたり、以前に比べて変化が大きかったのでは、と想像しました。

でもそれはみんなにとっても同じことで、なぜナミさんの息子さんだけそうなって
しまうのか、ということになりますね。

そこで気になったのは、

> わがままな子、神経質な子”と言われないよう少し細かいことにうるさかったかもしれません。

という部分です。
「わがままな子」と「神経質な子」って、ある意味対称的ではないですか?
そんなことはしちゃダメ、言っちゃダメとか言われた後、逆にそんなに気にしすぎちゃ
ダメ、とか言われたりしたら、どうすればいいのか息子さんはわからなくなっちゃう
んじゃないかなあ、と思ったんです。

子供は無条件に親のことが大好きです。無意識にせよ、親に愛されるために一生懸命
頑張ります。時には我慢もします。わからなくても、親が正しいから自分が間違って
いるんだと勝手に解釈するときもあります。我慢が限界に来て、自分の感情のやり場
が無くなると、その感情のエネルギーを自己攻撃につなげるケースもよくあります。
自分が悪いという罪悪感。それはとても辛いものです。

そういう状況になると、自分がどうすればいいのか、自分がやりたいことをやって
いいのかわからなくなっちゃうと思うんです。

「朝登校前」、僕はどういう自分であればいいんだろう?
「入学式の翌日」から、僕はどうすればいいんだろう?
やりたいことをやっていいのかな?
野球している時じゃないけど、学校で楽しんでいいのかな?

今ナミさんにできることは、息子さんのありのままを受け入れてあげることだと
思いますよ。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。