いないとほっとしてしまうんです。

相談者名
セサミ
はじめまして!誰に相談していいのかわからなくてこちらに行き着きました。相談は兄のことです。兄と私の二人兄妹です。(2つ違い)兄は中学生のころから反抗期と言うにはひどい、思い通りにいかないと家族に暴力をふるい続けてきました。二十歳くらいには落ち着き家族も平和に過ごしてきたのですが、6年ほど前に健康食品にのめりこみ(甘いチェイクを食事とするもの、主にダイエット)それの借金もかなりあるようです。
問題なのは、いい年なのに(30歳になります)生活していくうえでかかるお金を入れないところです。なのに家では電気、水道、ガスなど使いたい放題(無駄が多い)食事もきにいらないと文句ばかり、ものにあたり、わめき散らします。
両親は我慢すれば平和だからとご機嫌とりのことを何年間かやってきてさてまいました。私がここまで兄にいやな感情を出すのには理由があります。
兄に何年か前にほぼ脅しのような感じでお金(当時の私には大金な数万円)をとられてそれから兄のことを嫌になりました。
兄はよく、自分が不利になると、ほかの家族はこんなんではないとか自宅の購入時名前をかしている(返済者は父のみです)だから自分が正しいと言い張ります。両親はここにきて疲れてしまったようで今後のこともあるから一人で暮らしなさいと言ったたようですがそれには返事はありません。
今は家族が寝静まったころガタガタと行動する感じです。アドバイスお願い致します。
カウンセラー
高橋大
セサミさん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

> はじめまして!誰に相談していいのかわからなくてこちらに行き着きました。
> 相談は兄のことです。兄と私の二人兄妹です。(2つ違い)兄は中学生のころ
> から反抗期と言うにはひどい、思い通りにいかないと家族に暴力をふるい続け
> てきました。二十歳くらいには落ち着き家族も平和に過ごしてきたのですが、
> 6年ほど前に健康食品にのめりこみ(甘いチェイクを食事とするもの、主にダ
> イエット)それの借金もかなりあるようです。

家族の中に暴力をふるい続ける人がいるという環境は、とても辛いものだったこ
とでしょう。度を越しているように感じ続けていたのならなおさらです。それに
しても、中学生のころお兄さんに何があったのでしょうか。

暴力という攻撃性の裏には、何かしらの罪悪感がお兄さんの心の内にあるのかも
しれません。そこに大きな感情があるとするならば、後ろめたさ・負い目を無く
すために大きなことをやらないといけないと感じることでしょう。詳細はわかり
かねますが、その健康食品のお話はお兄さんが感じている負い目を現しているよ
うに思います。

> 問題なのは、いい年なのに(30歳になります)生活していくうえでかかるお
> 金を入れないところです。なのに家では電気、水道、ガスなど使いたい放題
> (無駄が多い)食事もきにいらないと文句ばかり、ものにあたり、わめき散ら
> します。

なんだか、そうしてもらって当然だ、と感じているのかもしれませんね、お兄さ
んは。子供のような意識がそうさせていることと思います。うまく成長していな
いような・・・。
心の成長過程において、ご両親の存在はとても重要な位置を占めるものですが、
セサミさんのご両親はどんな方々なのでしょうか。お兄さんが中学生だった頃よ
り前の時期、彼に対してどのように接し、しつけていたのかなぁ、という部分は
気になるところです。

> 両親は我慢すれば平和だからとご機嫌とりのことを何年間かやってきてさてま
> いました。私がここまで兄にいやな感情を出すのには理由があります。
> 兄に何年か前にほぼ脅しのような感じでお金(当時の私には大金な数万円)を
> とられてそれから兄のことを嫌になりました。
> 兄はよく、自分が不利になると、ほかの家族はこんなんではないとか自宅の購
> 入時名前をかしている(返済者は父のみです)だから自分が正しいと言い張り
> ます。両親はここにきて疲れてしまったようで今後のこともあるから一人で暮
> らしなさいと言ったたようですがそれには返事はありません。
> 今は家族が寝静まったころガタガタと行動する感じです。
> アドバイスお願い致します。

セサミさんの大事なお金をお兄さんは取ってしまったんですね。それは腹立たし
かったことでしょう。嫌になってしまっても不思議ではないと思います。

お兄さんがひどいことをするという状態が、ずいぶん長い間セサミさんの家の中
では慢性的な問題になっているんですね。だからどうしたらいいかわからなくな
ってもおかしくないですよね。

ご両親には「諦め」が、お兄さんには被害者意識に起因する「変化への怖れ」が
強くあるようです。ではセサミさんは・・・?
ご相談内容を通してセサミさんの家の状況はよくわかるんです。
でもセサミさんはどうしたいのか、という部分はどうなっているのでしょう?

セサミさんの気持ちがすごく表れているのはむしろ、タイトルにありますよね。
「いないとほっとしてしまう」って。もちろんお兄さんのことですよね。

ほっとしている自分を、少なからず責めていらっしゃいませんか?
でも、セサミさんのご相談内容を読んだ方は皆、ほっとして当然だよ、と思って
くださると僕は思うのだけれど。

これらの問題を解決しようと取り組むと、すごく時間もかかるししんどいです。
なぜなら、お兄さんを変えるという発想には周りの家族の忍耐がいるから。
それよりも、セサミさんが幸せになるという発想のほうがステップを進めやすい
と思います。

セサミさんはとても家族思いな方です。家族を大切に思うからこそ、自分のこと
を責めていらっしゃるのではないでしょうか。
でも今はこういう視点が必要です。
この家族の中にセサミさん、あなたがいなかったら、ご両親はどんなに辛かった
ことでしょう。
お兄さんの影響で家の環境はあまりいいものではないかもしれませんが、その中
でセサミさんが幸せになったら、ご両親にとってどれほどの救いになることでし
ょう。
セサミさんが幸せになろうと頑張っている姿が、どこかしらでお兄さんの変化に
対するインスピレーションになるはずです。
だから、家族のためにも幸せになってくださいね。

ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。