兄への劣等感から自信が持てない

相談者名
えもん
こんにちは。誰にも相談ができなくて不安で投稿させてもらいました。
私は24歳になるのですが、自分に自信がありません。
私には、5歳上に兄がいるのですが、私と比べると頭も良く、社交的な人物です。
そんな兄に私は子供の頃から劣等感を抱き続けていました。
兄に、負けないように毎日努力をしてきたのですが、それでも私は
兄より劣っているようで、努力の欠片もしない兄を超える事ができないばかりか、
努力の割には大した成果もなく、できの悪い私に両親も昔から諦めているみたいで兄を誉めるばかりです。

社会にでて、努力し、多くのことを経験し、自分に自信が付いたと思っていたのですが、
一年ほど前に、プログラマーの仕事を辞め短期で、事務の仕事をやりはじめたのですが、
毎日失敗ばかり、上司に注意されてばかりで、本当に情けなくなりました。
再就職を考えているのですが、家庭の事情によりどうしても、事務関係の仕事をしていかなくてはなりません。再就職先でもこんな状態になってしまうのではと怖くて仕事をする気になれません。
時々、こんなつまらない自分が生きていても誰の役にもたたないだろうし、迷惑なんじゃないだろうかと思うときがあり、死にたくなります。
何だか、つまらない相談で申し訳ないのですが、
どうすれば、自分に自信を持ち自分を好きになれるのか、少しでもアドバイスお願いします。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
えもんさん、こんばんわ。根本です。
ご相談ありがとうございました。

お兄さんとの葛藤がずっと長い間心を占めていらっしゃるみたいですね。
近くに「凄いなあ」と光り輝く人がいると、ついつい自分自身の光を感じられなくなってしまいますね。
それはまるで昼間の月のような状態で、自分をちっぽけに感じてしまうものかもしれません。

えもんさんにはえもんさんなりの魅力があり、価値があるんですよね。
でも、それを感じられなかったり、たいしたものに思えなかったりしてしまうのかもしれません。
ずっとお兄さんと同じ土俵で生きてこられたようなところはありませんか?
この同じ土俵というのは、学校や職種などの目に見えるようなものに限らず心理的な面でね。
例えば「親や周りからの評価」という土俵だったり、「成績」だったり、「会社の知名度」だったり。
そうすると、例えば、感性の良さとか、人当たりの柔らかさといった違った面で自分を見られなくなってしまいますね。

これは『競争』という心理が働くもので、ついつい、負かしてやろう!という思いが、そうさせるものです。
そうすると、まるでJリーガーがプロ野球の選手に野球で対抗しようとするように、無謀なチャレンジを繰り返してしまうことも少なくなりません。

そんなえもんさんにとっては、心の中でどうしても「お兄さんが基準」となってしまうことがあるんじゃないかと思うんです。
以前カウンセリングした方は京都大学出身の方だったんですね。
でも、彼はこうおっしゃるんです。
「僕は本当にダメな人間で、大学受験でも東京大学に進学した兄貴に敵わなかったんです」と。
普通に考えたら京大でもめちゃくちゃ凄いのにね。
彼にはそれすら劣等感を感じてしまうものにしか捉えられなくなってしまっていたんです。

もちろん、えもんさんの場合はまた違ったものかもしれないけれど、どこかしら基準を厳しく、また、自分を劣等感に追い込むようなパターンを繰り返されてしまっているのかもしれませんね。

これを機会にありのままの自分、そして、私なりの魅力や価値というものを見つけていくきっかけにして欲しいと思います。
「兄貴よりも優れている/劣っている」という価値基準も手放していく時期に来たんだと思うんですね。

これからの人生のために、また、自分の笑顔のために、自分を見つめていきましょう。
カウンセリングを使われてもいいですし、また、自分なりにやってみたい場合には、友達や周りの人に「私のいいところってどこ?」って聞いてみてもいいです。
最初は素直に受け取れないかもしれませんが、「この人にはそういう風に映るんだ」と思ってみてくださいね。
否定してしまうと元も子もありませんから、できるだけ受け取ってみようと思ってください。

ご家族との間のそうした葛藤は、乗り越えていくには少し時間がかかることがありますから、焦らずにじっくり取り組んでいただけたらな、と思います。

胸を張って生きられますように応援しています。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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