生き甲斐が欲しい

相談者名
カノ
自分の望むや人生設計がありません。
幼少時からなりたい職業がなく、一時熱中していた趣味への情熱も無くなり、惰性で日々を送っています。
その時その時の楽しみさえあればいい、とも割り切れません。
自分の好きなこと、やりたいこと、欲しいものがわからないので、目標が持てません。
嫌だと思うことを数える方が多く、日々「早く終わる」ことを願っています。
最優先のことを探し、そのためなら他の多少のことは我慢する、というものが欲しいのです。

思春期頃の訳もない不安や焦燥感をいまだに引きずっている自分を持て余しています。
心療内科に通ったり、自律訓練なども試みましたが、漠然とした寂しさや不安はなくなりませんでした。
ただ毎日寝ていたい、起きたくない、一生が早く無事に大過無く終わればいいと思って生きているのがつらいです。

カウンセラー
三好成子
カノさん、はじめまして今回担当させていただきます三好成子と申します。

カノさんは今、お年はおいくつの方なんでしょうね?
なぜ、そう思ったかと言いますとね
文面から、『やり遂げていない事へのごめんなさいという気持ち』
を感じるからなのです。
なので、お若くしてそう思われているのならば、
とっても責任感の強い方なのかなぁ?と思ったのです。
(56才の私の言う『お若い』は、40才以下のことです。(*^^*))
熟年の方であれば、人生に何も残して来なかった気がするという後悔や、
もっと出来たのにやらなかったという思いがおありではないのだろうか?等と想像してみました。

カノさんは、望みを持ち、人生設計を立てて、
キラキラ輝いていきたいという情熱の人のように伺えます。

その情熱の使い道がわからないという苦しさのように受けとりました。

生き甲斐という言葉を使うとき、多くの場合
誰かのために生きたいと思う気持ちがあるようなのですが
カノさんはいかがでしょう?
心理学的な事を言いますと
人は『自己重要性』といいまして、誰かのために役にたちたいとか
必要とされたいと思うようなのです。
その、必要とされる人、必要とする人が見つかっていないという切なさもあるのかなぁ?とも思いました。

過去に熱中していた何かがあったということ、
そしてその物への情熱が失われたということを書かれておられますね。
それは、自分の中で諦めたからでしょうか?
楽しくなくなったからでしょうか?
やり尽くしたからでしょうか?
その時の、情熱が失われた時の感情はどのようなものだったのでしょう。
自分が興味を抱いたものがどういう形で興味が薄れて行ったのかというところも
今の不安や焦燥感を感じさせるポイントになるかもしれません。

カノさんは
なりたい職業が幼いころから無いとおっしゃるのですが
今ある、既存の職業、出来上がってしまっているものに興味が沸かないのかも知れませんね。
幼い頃から自分らしさを出せるようなお仕事が
ないように思えたのでしょうか。
何かを作りだしたいけれど
幼い子供にはそのすべもなく諦めたのかも知れませんね。
そういう意味では
自分に合った仕事や、物事に対する興味を強く持っておられたと言えるかも知れません。
今、惰性で日々を送っていることがとても辛く
「早く終わる」ことを望んでいるような感覚であるというお話からも
今あるものに流されず、自分らしい何かを成し遂げたい人ではないでしょうか?
そういう面では
ものすごくお仕事に対して意欲的な方なのかも?と思ってしまいました。
そうすると、
お仕事というのは、一人の世界ではなりたたないものだと思うのですね。
例えば、部屋で一人で何かの作業をしていたとしても
その成果を待つ人が居ると思うのです。
お仕事というのはそういう自分が出来ることと、
お金なり、その他の対価との交換で成り立っているのです。
なので、意識はしていなくともお仕事を思うときに、
そういう誰かの役にたちたいと思う気持ちが芽生えていたということだと、
私は思うのです。
これは、文面からの私の想像なのですが
すごく、すごく、愛の大きな方なんだと思います。。
役にたちたいという思いの強さが、
現実に追い付いていないというご相談なのかなぁ?と、思いました。

一日中寝ていたいと思うのも、
起きているとやらなければいけない事が多いのに出来ていないとか、
役にたちたいのに出来ていないのではないかとか、
愛したいのに愛してないとか
やはりここもカノさんのもっともっと大きな愛になりたいという気持ちのように思います。

すごく役にたちたいので
あれもこれもと思ったり、とっても大きな事を成し遂げないといけないと思ったりしてしまうこともあるかもしれませんね。
大きすぎてどうして良いかわからないという状態もあるかもしれませんね。

そういう時は
『スモールステップ』
目の前の小さなこと、今出来ることを少しずつやっていくというのがおすすめです。
それをやっていくうちに
『成し遂げる』経験が自信に繋がるのと
『スモール』でも『ステップ』を踏んでいるんです。

このステップの繰り返しで、カノさんの本当ににやりたいことにちょっとずつ近づいて行ければ良いなぁと思いました。

こうして、自分の中のモヤモヤを吐き出していくと言うことも、
今のカノさんにとって必要なことなのだと思います。
こころに溜まったものは、話すことで放たれると言いますからね。
話す(はなす)は放つ(はなつ)事と言われます。
誰かに伝えようとすることで、
心にバラバラに置かれたパーツがまとまってくるということもあります。
欲しいものややりたいことが見つからないときは
往々にしていっぱいありすぎる
それが散らばっている
ということがありますからね。

初回無料電話カウンセリングもございます。
また、ご相談くださいね。

今回はご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

「近ずぎてウザい・遠すぎてさみしい」 自身の経験から、人との心の距離感や対人関係の悩みには親子の距離感が大きく関係している事に着目。【母子癒着】といわれるくっつきすぎた心を見ていくことで、人との距離感を整えていくカウンセリングを得意とする。 誰にも言えない気持ちに寄り添ってくれると好評。