憂鬱感が続く

相談者名
安藤
21歳女性です。
ここ2年程憂鬱感がずっと続いています。きっかけとしては2年前の祖父の
死があるとおもっています。祖父とは生まれた時から一緒に暮らしていて私の親よりもいつも近い距離で生活していました。そんな祖父が亡くなってからは生前祖父にしてあげられなかったことを何度も何度も悔やむようになり自己嫌悪、憂鬱感、無力感、が酷くなりました。朝目覚める度に、「もうこの世に祖父はいない」と感じ、絶望から1日が始まる感覚です。
自己嫌悪が強くなり、自分への自信が全く無くなってしまいました。何をするにも失敗イメージが先行してしまい、周囲と比べては落ち込むといった感じです。
また、私には姉がいてとても優秀です。国公立大を卒業して今では大手企業に入社しています。私の両親は姉と私を比べるということは全くしませんでした。いい両親だと思っています。恵まれた環境にいるのに私はなにも還元できていない。親孝行できていない、と考えるといっそ私はいないほうがいいんではないかと思うようになりました。
自分でもこのままではいけない、と思い気分を整理するため日記を書いていましたが結果憂鬱感は消えずむしろ強くなっていきます。
学校や家族に対しては友好的に明るく接しているつもりです。けれど一人暮らしの家に帰ってくると気分が塞ぎ涙が出てきます。自分の無価値感に襲われます。
どうすればこれを解消できますか。教えて下さい。
カウンセラー
松尾たか
安藤さん、ご相談ありがとうございます。
今回安藤さんのご相談を担当させていただく松尾たかと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

憂鬱感がずっと続いているって、苦しいですよね。一人暮らしの家で気分が塞ぎ涙が出ると、本当にいいようのない孤独感や寂しさも感じていらっしゃるのではないでしょうか。
少しでも安藤さんの助けになればと思い、書かせていただきますね。

安藤さんは、とてもおじいさまっ子だったのですね。文面からとてもおじいさまのことを思っていらしゃることが、おじいさまを大好きなことが伝わってきます。 そして、おじいさまも安藤さんのことをとても可愛がっておられたのがわかります。
いつも傍にいてくれた最愛のおじいさまが亡くなって、心にぽっかりと空洞ができてしまったように感じておられるのでしょう。

>生前祖父にしてあげられなかったことを何度も何度も悔やむようになり自己嫌悪、憂鬱感、無力感、が酷くなりました。朝目覚める度に、「もうこの世に祖父はいない」と感じ、絶望から1日が始まる感覚です。

安藤さんは小さな頃からおじいさまと本当に仲良しだったのでしょうね。 おじいさまが安藤さんにしてくれることを幼い安藤さんはとびっきりの笑顔で受け取っていらしたんだと思います。 きっといろんなことを安藤さんのためにして下さったのでしょうね。

だけど、私たちはいつまでも幼い子どもではありませんから、思春期に入り反抗期となった時に、私のためにしてくれている親や祖父母、周囲の人の気持ちや愛情を素直に受け取れなくってしまうことがあります。
頭ではわかっているのに、「少しほっておいて」とつい言ってしまったり、そんな態度をとってしまったり・・・。

もしかすると、安藤さんにもそんな時期があったのでしょうか。
あの時、ああしてあげればよかった、こうしてあげればよかった・・といろんな気持ちが湧いてくるのは、とても心が苦しくなりますよね。 本当はやってあげれたはずなのに、それをやってあげなくてごめんね、という強い気持ちがあるのだと思います。今さら思っても、わかっても、もう遅すぎる。やってあげれたはずなのにやらなかった後悔。それは本当に私たちの気持ちをズドーンと重くします。それが絶望という気持ちになって現れるのですね。
どれほど安藤さんはおじいさまを好きだったのでしょうね。 どれだけ愛しておられたのでしょう。 安藤さんの気持ちは、おじいさまにちゃんと伝わっていたはずですよ。可愛い孫が近くにいるだけで幸せだったと思います。

今、安藤さんは何もしてあげなかった自分、何もしてあげられない自分に対して、自己嫌悪や無力感を使ってとても責めていらっしゃいます。 自分で自分をバッシングして、自分を否定してしまっています。
でも、本当に何もしてあげなかったり、何もできていなかったのでしょうか。

私たちは何かをしてあげないと、誰かの役に立たなければ自分は愛されないとか、認めてもらえないと思ってしまうことがあるのですが、本当はそんなことはないのです。

おじいさまにとっては、安藤さんがそこにいてくれるだけでよかったし、幸せだったと思います。安藤さんは存在しているだけで、たくさんのことをしてあげたのと同じなんですよ。

何もしてあげれなかったと感じた時、おじいさまが安藤さんにしてくださったことを思い出してみてください。もしかすると、何もしてあげてないという気持ちが強く出てくるかもしれません。
でも、そちらではなく、おじいさまがしてくれたことを受け取り、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えようと思ってくださいね。
それは天国のおじいさまに届きますし、笑顔でうなずいてくださるでしょう。
思い出してもらえるだけで、おじいさまにとってはとても嬉しいことだと思います。

>恵まれた環境にいるのに私はなにも還元できていない。親孝行できていない、と考えるといっそ私はいないほうがいいんではないかと思うようになりました。

ご両親も同じです。 安藤さんそのものが、ご両親が生きていく喜びでもあり活力になっていると思います。そのままの安藤さんでいいんですよ。

安藤さんはとても向上心がある方で、より良い自分になりたいという思いは、とっても素晴らしいことだと私は思います。
ただ、それが強すぎて、自分の出来ていないところばかりを見つけるのなら、苦しいことになってしまいます。

まだ21歳の安藤さんは、何かを還元したり、親孝行をしていくのは、まだまだこれからでも大丈夫です。 自分が出来ていることを見つけて、それを自分で認めて、そして次へ繋げていけばいいのです。
些細なことしか出来ないと自分では思うかもしれませんが、その些細なことも積み重なると大きなことになるはずです。
「笑顔で父におはようと言った」とか、「母と一緒にご飯を作った」とか、そんなことでも構わないのです。 自分が今出来ていることを、しっかり受け取ってくださいね。

そして、人と比べて私は出来ないと思うのではなく、日常で当たり前に自分が出来ていることも、実はすごいことかもしれないと思ってそれを見つけてみてくださいね。
無価値感や自己嫌悪を減らすためにも、出来ていることを見つけて自分で認めていく、受け取っていくことは大切なんです。
当たり前に出来ていることが、自分の才能に繋がることも多いですし、おじいさまのためにもチャレンジしてみてくださいね。

ひとりでやってみるのが難しいと感じるのなら、初回無料もございますので、私たちカウンセラーを頼ってもらっても構いません。 安藤さんの心の向きを変えるお手伝いをしたいと思います。

素直で、心優しくて、愛をたくさん持っている安藤さんが、本来の自分を思い出し、楽しくて心地よい毎日を過ごされることを願っています。

ご相談ありがとうございました。

松尾たか

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。