現実を乗り切る心の持ち方

相談者名
まゆみ
はじめまして。よろしくお願いいたします。
60歳代の主婦です。近々主人が(今現在は普通に生活しておりますがこのままだと半年の命との事です)心臓の手術をします。非常にリスクの高い手術で失敗したらと思う恐怖感でいっぱいです。

また某有名大学病院で差額ベットで医療費も心配です。病院の医療相談にも相談いたしましたが費用はかかると言われました。

不安感で押しつぶされそうな日々を送っておりますが(心療内科にもかかって睡眠薬と安定剤はもらってますが・・)どのように気持ちを切り替えて過ごしていったらよいかご相談頂けたらと思い投稿させて戴きました。

カウンセラー
赤松わこ
まゆみさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

ご主人が心臓の手術を受けられることになった。
と言うことだけでも奥様としては、受け止めるのに
お気持ちの整理がいっただろうと思います。
更に手術のリスクが高いと知らされれば、平静では
いられないのは当然のことで・・・心療内科を受診
されるほど、ご心痛の日々が続いておられるのですね。

そんな中ご相談を寄せて頂いたことから、まゆみさんが
ご主人のことをどれだけ大切に思っておられるか、同時に
「このままではいけない!自分を立て直したい」と、辛い
お気持ちの中にも、ご自身を奮い立たせようとされている
、思いが伝わってくるように感じました。

>どのように気持ちを切り替えて過ごしていったらよいか

とのご相談ですが、詳しいご事情が分からない状況ですので、
一般的にこのような状況の場合、見守る側(ご家族やご親族)
が、
・どのような心理状態に陥りやすいのか?
・それに対してどう対処すればいいのか?
と言うご説明をさせて頂きたいと思います。

もちろん病気になられたご本人が、誰より混乱されるとは思い
ますが、見守る側の方々も、すぐに『状況を受け入れる』のは
難しいだろうと思うんですね。
混乱の度合いは、事故や災害でも同様ですが、急であればあるほど、
全く予想もしていなかった事態であればあるほど強くなります。
後になって振り返っても、「何をしていたのかも覚えていない」と、
言うくらい、頭が真っ白になって、思考が停止してしまうことさえ
あります。話を聞かれた直後は、まゆみさんもそうだったかも知れ
ませんね。

どんな人でも、身近な人大切な人が病気だと分かれば、冷静では
いられないのではないでしょうか?混乱するのが当然なんですね。
まず今起きているご自身の状況を、「こんなことではダメだ」と、
否定的に受け止めるのではなく、「混乱してしまうのは誰にでも
起きることで、当然のことなんだな」と、肯定的に受け止めて
頂けると、気持ちの切り替えがしやすくなることを、ご理解
頂ければと思います。

今起きているのは、『感情の嵐』のような状態です。
感情(特に不安や怖れ)が、心の中にも頭の中にも渦巻いて、
「自分をどう扱えばいいのか分からない」
「考えないようにしようとしても、頭から離れない」と言った
ように、どんなに気持ちを切り替えようとしても、感情が鎮まらず、
「落ち着こう、冷静になろう!」と、自分に言い聞かせてみても、
かえって混乱が増すばかりで、心も体も消耗してしまうんですね。

特に男性が病気になられた場合(年齢や性格で個人差はありますが)、
ご本人が感情を表に出されないことが多いので、見守る側には、
「本人が1番辛いはず、自分がしっかりしなければ」と言う、配慮や
思いやりから、「出来るだけ取り乱さないようにしなければ」と、
感情を抑えようとされる傾向が強くなることもあります。
ところが感情が渦巻いている状態を、無理矢理抑えようとしても、
かえって感情は激しくなるばかりですから、逆に混乱を強めてしまい、
心のバランスが崩れてしまうことも起きてしまうんです。

まゆみさんの場合も、ご本人に負担にならないように気を使われて、
「感情を抑えなくては」と、我慢しようとされたのではないかな?と
私は感じたのですが、そんなことはありませんでしたか?

私は今年58才になりますが、私達ですら「我慢は当たり前」の
世代として育ってきましたので、更に年長のまゆみさんの世代の
方達は、無意識に我慢されていることが、多いのではないかな?と、
考えると、その点がとても気にかかったんですね。

まゆみさんに今して頂きたい事は、この心理状態がもしご主人と
共有しているものだとしたら?と、想像して頂くことなんです。
「この感情は主人が感じているものだとしたら」ご主人の目線で、
まゆみさんを見ておられるご主人は、どう感じておられるのか?
そばで見守ってくれている人がいることが、どんなに心強い
でしょう、どれだけ支えになることでしょう。

まゆみさんの存在自体が、ご主人にとって大きな力になるんです。
そのことを分かってあげて欲しいと思うんですね。
見守る側は本当に何もしてあげることが出来ません、そのことが
辛いし苦しいですよね。
自分を無力に感じてしまう人がとても多いんですね。
でも!まゆみさんが「大丈夫!!!」と信じてあげることが、
ご主人にとって何よりの安心になると思います。
大きな力になるんですよ。心から信じて祈り続けてあげて下さい。

感情をどう扱っていいか分からなくなってしまう時には、ご遠慮なく
私達カウンセラーにお話を伺わせて下さい。
カウンセリングサービスでは、お電話でのご相談も承っております。
初回は無料です、まゆみさんの苦しい胸の内を吐き出して頂くことで、
楽になって頂けると思います。いつでもお待ちしております。
ご主人のご回復心よりお祈りしております。
ご相談ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。