こんにちは、平です。
以前、うちのカウンセラーの結婚式が、大阪のリッツカールトンホテルでありました。
とてもウキウキとした気持ちで参加しました。
私だけでなく、うちの関係者ばかり80名弱が参加した披露宴には、だれもがワクワクしながらその会場に集っているようでした。
披露宴のあと、私たちは数人でリッツカールトンのバーでまったりと素敵な時間を過ごしたのですが、とにかくここは、関西の若いカップルに大人気のホテルなのです。
ホテル全体がヨーロピアン・テイストで、大阪にいるのに、まるでヨーロッパに来たような気分にさせてくれます。つまり、非日常感があふれているのです。
心理療法の一つに“転地療法”というものがあるのですが、これは、家やいつもの仕事場を離れ、どこか違う場所に旅行などすることで、気分を変えることを目的としています。
私たち人間は、いろいろなことに意味づけをして生きているようです。
たとえば、“実家”という言葉には、多くの人が安らぎや安心感、守られているようなイメージをもっているのではないでしょうか。
私は1カ月の半分は出張していて、家には残り半分しかいません。
つまり、年間150泊近くを家以外の場所で寝ていることになりますが、外泊にはすっかり慣れているはずなのに、家以外ではなぜかよく眠れないのです。
ご存じのとおり、最近のホテルは眠りのためのアメニティにもずいぶんと力が入っていて、寝心地のいいベッド、低反発素材の枕、抱き枕などが用意されたりしています。
しかし、どうも、安心感という要素が私には必要で、家でないとなかなかゆっくりと眠れないのです。
しかし、眠りは家がいちばんなのですが、仕事はまた違うようです。
たとえば、家や大阪の事務所を離れ、出張先の街をウロウロすると、いろいろな刺激が入ってきます。
また、いまも私はこの原稿を東京の事務所で執筆しているのですが、自宅でこのような作業をしようとしても、なかなかはかどらないことでしょう。
たぶん、まったりしすぎてしまうだろうと思うのです。
男女関係にも、転地療養的な発想はおすすめです。
とくにつきあいの長いカップルや、結婚年数を重ねた夫婦などは、非日常的な場所に行って、二人の気分を変えてみることが必要かもしれません。
それは、旅行という形でなくともかまいません。
たとえば、二人で定期的にレストランに行って、おいしい料理とお酒を楽しんでもいいでしょう。
また、いま、この原稿を打ち込んでいるライターのみっちゃんのように、お気に入りのバンドのライブを観にいって、気分を若返らせるといった方法もあります。
場所の力を借りれば、自分のエネルギーや雰囲気を変えることは、とても簡単にできるようですよ。
とある作家の奥さまは、精神病になりかけたときにチベットに行ってみたらものすごくリフレッシュしたそうで、それ以来、精神衛生上、年1回はチベットに行くようにしているのだそうです。
私の知り合いの夫婦は、5年に1度、新婚旅行で行ったメキシコのリゾートホテルに泊まりにいっています。そのたびに、もう一度、新婚旅行のロマンスを思い出すとのことです。
このカップルは、もともと、とても仲のよい夫婦なのですが、この旅行をするとさらに仲良くなるのだとか。
それには、やはり、メキシコのそのハネムーン・ホテルじゃないといけないらしいのです。
女性からよく聞くグチに、「彼は家でゴロゴロしていることが多くて、なかなかデートに連れていってくれない」というのがあります。
家でゴロゴロしたがる男性の多くは、安心感というギフトをあなたからもらいたがっているのですが、かといって、ロマンスが嫌いというわけではないようです。
未知なる場所に行き、どうなるかわからないリスクを冒すよりも、わが家で安全に二人の関係を育みたいという意識が働いてしまい、それで、つい、マンネリ化してしまうのです。
その意味では、男性たちにロマンチックな気分を教えてあげるのは女性の仕事かもしれません。
その場合も、ロマンチックな気分になれる場所を探すなど、転地療法的な発想をしてみるといいですよ。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!