こんにちは、平です。
女性とは、弱い男性というのを嫌う傾向にどうもあるようです。
平和な日本では、いまや、中学校や高校が荒れているということはあまりありませんし、番長やスケバンなどという言葉は死語となっています。
一方、草食系男子という呼び名はもうすっかりおなじみになっていますが、最近はどちらかというと優しくて、穏やかで、カワイイ系の男子が増えてきたといえそうです。
しかしながら、草食系男子やカワイイ系男子とおつきあいすると、しばらくして、「この人じゃ物足らない」感じる女性は少なくありません。
心理的に見ると、「このか弱い男子では、なにかがあったときに私を守ってもらえそうにない」と感じるようなのです。
すべての女性がそうであるわけではありません。
しかし、そう感じてしまった女性の中には、彼によくケンカをふっかける場合も少なくないようです。
平和愛好家の彼氏やご主人は、そのケンカを受けて立とうとはしません。そして、彼女に従順になればなるほど、彼女にとって、そうした男性陣は魅力を失っていくようなのです。
こんなふうに、ケンカをふっかけて、男性の強さを見きわめようとする女性のやり方を、私は“ネコ型の求愛スタイル”と呼んでいます。
わが家には、わけあって、ネコがとてもたくさん生息しています。
シーズンになると、メスネコはオスネコを求め、
「ガオ~、ガオ~~」とものすごく低音で鳴きはじめます。
その声に反応し、オスネコがやってくるのですが、メスネコときたら自分で呼んだくせに、「フーーーッ!」と毛を逆立て、そのオスネコにケンカをふっかけます。
若造のオスネコはそれにビビッて、しっぽを巻いて逃げ出してしまうのですが、それなりの貫禄のあるオスネコは、ネコパンチよろしく、そのメスネコに覆いかぶさります。
メスネコはそんなふうに力強いオスネコの求愛のみ、受け入れるようなのです。
ネコ型の求愛を好む女性は、どうも、ケンカがまるで前戯のようになっているようです。
男性陣からしてみると、「もう、恐くて、イヤな女だなぁ。魅力もなんにも感じない」という場合が多いかもしれません。目くじらを立てて怒っている女性に向かっていける男性など、そうそういないということですね。
なかには、「なんだ、女のくせに」などと、彼女の怒りに、同じく怒りでぶつかっていく男性もいるでしょう。でも、そういう対応をする男性に、女性が魅力を感じることはないわけです。
そうでなく、彼女の気持ちを惹きつける男性とは、ムキになって怒っている彼女にさえも近づいていける男性かもしれません。
「なによ!」と彼女に言われても、「怒っていても、きみってカワイイな」などと言えたなら、状況は一変するかもしれないのです。
怒りのさなかにいる女性は、セクシャル・エネルギーがすごく強くなっていて、かつ、自己嫌悪も強くなっているようです。
だから、怒っている自分をいいと思うことはほとんどありませんし、自己嫌悪によっていやな気分になると同時に、パートナーのこともいやな気分にさせているという罪悪感があるわけです。
つまり、「それを飛び越えてきてくれる男性」です。
怒っている自分にも魅力を感じてくれるような男性に、女性は男性本来の強さや魅力を感じるようなのです。
言い換えれば、「“どんなにいやな私”のことも、受け入れ、愛し続けてくれる強さ」を女性は男性に求めているといってもいいのでしょう。
ここから考えると、男性に求められる要件というのは、「いちいち傷つかない」ということなのかもしれません。
女性のちっちゃな文句、グチや不満を、いちいちグサッと受けとめ、傷ついたり、根にもったりしているような男性には、女性はウンザリとし、まったく魅力を感じないようですよ。
男性のみなさん、少々のことで傷つかないことが、大きな愛への第一歩なのかもしれませんね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!