「今」だけを大切にしてみる。

私が尊敬する2人の女性がいます。
彼女達に共通するイメージは、人をとても愛しているという事と、人からとても愛されているという事です。
思い返した時に浮かぶ彼女達はいつも、真正面から人と向き合う真剣さと満面の笑みに溢れています。
そして彼女達が口を開くといつも「ありがとう」という感謝の言葉が出てきます。

ふてぶてしい私は考えました。
「彼女達はどうしてあんなに素敵なんだろう?」
「どうすれば彼女達のような魅力的な人になれるんだろう?」

ちょっぴり悔しい気持ちもあります(笑)
「私と彼女達と何が違うんだろう?」
「・・・結構私なりに頑張ってるんだけどなぁ」

彼女達に共通するのは、2人とも「今」をとても大切にしている、という事です。
そこには強い意志と潔さがあります。
そして選択し続ける強さがあります。

彼女達は大きな病気で死をとても近くに感じた経験があります。
良い意味で「自分の人生は平均寿命まで続いていく・・・」という漠然とした信頼がないのかもしれません。
だからこそ彼女達は「もしもうこれで会えなくなっても悔いはない」という姿勢で人と関わっています。
だからこそ彼女達は「もしもうこれで人生が終わっても悔いはない」という姿勢でベストを尽くしています。

こうして言葉にするととても薄っぺらく見えますが、でも私にはとても偉大なことに思えます。

彼女達はよくこう言います。
「いつどうなるかは誰にも分からない。だったら私はいつも笑顔でいたい」
「もしこれで会うのが最後だとしたら、感謝の言葉を伝えずにはいられない」

カウンセリングの中でも
「もしあなたの寿命が後1年だったとしたら、あなたは何をしたいですか?」とか
「あと1週間で地球が滅亡するとしたら、あなたは誰に何を伝えたいですか?」
というようなアプローチを使うことがあります。

そういったシチュエーションでは私達の強がりや見栄や恥ずかしさは自然と優先順位がさがり、今まで心の奥にしまわれていた
「本当はもっとこうしたかった!」
「本当はずっとこう思ってた!」
「本当はこれを伝えたかった!」
という気持ちが出てきやすくなるからです。

「私の人生が今日終わるとしたら?」
「もしこれで会うのが最後っ他としたら?」
いつもいつもそういった感覚を持つのは難しいと思います。
イメージできないこともあるでしょう。

しかしもし1週間の始まりや月の始まりにそんな意識を持てたとしたら、きっとあなたの1週間や1ヶ月はいつもと少し違うものになるかもしれません。
もし今日あなたが会った人との別れ際に笑顔でいよう!と心がけたら、きっとその帰り道のあなたの気分はあたたかいものになるかもしれません。

もちろん実行中も何度も何度も「そうだった、今を大切にするんだった」と思い出し、選びなおす必要が出てくるかもしれません。
でも大丈夫。あなたは1人ではありません。
少なくとも、私も一緒に頑張っています!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。