助けて下さい

相談者名
うさこ
初めまして。22才の女です。よろしくお願いします。
三ヶ月ほど前に付き合っていた恋人と別れました。
理由は私の望まぬ性交渉を行い続けたからです。
彼と私は遠恋でしたので、会う度に求められるのも仕方ないとは思いました。けれども、私は彼との性交で怪我をしたこともあります。怪我をしているのでできないと言えば、口と手でするよう言われました。風邪で朦朧としている時にホテルに連れ込まれたこともあります。普段優しい彼が最中だけ人が変わってしまったようになるのが怖くて、ホテルという密室の中で強く拒むことができませんでした。何とか共通の友人である私の親友の手を借りてやっと別れました。
しかし、別れてから数日後からおかしいんです。
最初は清々していたのに、次第に何をするにも無気力で、億劫になりました。通信教育の勉強も止まってしまいました。趣味の読書も、目が文字の上を滑るばかりで頭に入りません。それに、ふとした瞬間に性交の映像が頭に飛び込んできたり、体の痛みや悲しさ、悔しさが甦ったりもします。ドラマなどのちょっとしたラブシーンで吐き気を催すこともしばしば。彼と似た人を街で見かけるだけで不安に駆られ、犬の散歩中に頭を抱えたこともあります。何もかもが怖くて、求職中にも関わらず、仕事を見つけられません。死にたい衝動に駆られ、手首を切ったり兄のネクタイで首を吊ろうとしましたが死ねませんでした。
こんなこと、家族にも相談できません。大学卒業しても働けていない私がこれ以上家族に迷惑かけられませんし、なにより中学時代の同級生だった彼のことをみんないい人だと思っているので言えません。強く拒めなかった私が悪いんです。みんなやっていることを受け入れられなかった私が悪いんです。けれどもこのままじゃどうしようもありません。私、どうしたらいいですか?助けて下さい。
カウンセラー
嶽きよみ
うさこさん、はじめまして。
今回、担当させていただきます 嶽きよみと申します。メールを読ませていただいて、うさこさんの心がとてもとても深く傷つき、悲
鳴を上げているということが、痛いほど感じられました。
怖かったですよね。そして、そんなにも傷つきながら、誰にも相談できず、ど
れほど辛かっただろうと思います。
今回、こういう形でご相談下さったこと、本当にありがとうございます。
何か少しでもお役に立てるよう、回答を書かせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。まず、一番 気になった点は、うさこさんは、ご自分がとても傷ついていらっ
しゃるにもかかわらず、ご自分のことをとても責めていらっしゃるのではない
かな、と感じたことです。> 強く拒めなかった私が悪いんです。みんなやっていることを受け入れられなかった私が悪いんです。

と、書いてくださっていますが、うさこさんが強く拒めなかった理由は、「怖
かった」からではないですか?
怖さを感じることは、人が自分を守るために感じる防衛本能のようなものです。だから、うさこさんが 怖さを感じて強く拒めなかったことは、誰にも責めら
れるものではないんですよ。

特に、性交という中では、通常の意識よりももっと深い、「無意識」の部分が
働きますから、その「怖さ」というものにがんじがらめになって、身動きでき
なくなってしまうことも、ちっとも不思議ではありません。
それは、意識上で「じゃぁ 拒めばいいじゃないか」「逃げればいいじゃない
か」というような簡単なものではないからです。

うさこさんは、とても優しい方のように感じますので、お付き合いをされてい
る間は、関係に何か違和感を感じていたとしても、ご自分が少し我慢をすれば
いいんだ、とか、遠恋だから仕方ない、と、うさこさん自身の感覚を、あまり
感じないように努力されてこられたのではないでしょうか?

「怖い」と感じること自体も、「わたし達は付き合っている恋人どうしなんだ
からそんなこと感じないようにしよう」という想いが、どこかにおありになっ
たのではないでしょうか。

> 普段優しい彼が最中だけ人が変わってしまったようになるのが怖くて、

> なにより中学時代の同級生だった彼のことをみんないい人だと思っているので

と、書いてくださっているように、うさこさんの中での優しい彼の部分が大好
きだったのだから、もしかしたら、こんな風に感じるのは私に問題があるのか
もしれない、彼のことを悪く思いたくない、くらいの感覚が、心のどこかにお
ありだったかもしれない、と感じました。

そして、お別れになった後に、やっと安心して「怖かった」「嫌だった」と感
じることが出来るようになったのではないでしょうか。

> 次第に何をするにも無気力で、億劫になりました。

という言葉どおり、うさこさんの心は、傷を癒し お休みすることが必要なの
ではないかと思うんです。

体が怪我をしたり病気になったりすると、しっかり休養をとったり 薬を飲んだりして体をいたわり、お休みをしますよね。
でも 心は形が見えないので、なかなかそれに気づかず、酷使してしまうこと
も多いんですね。

そういう時に心は、動けなくなることでメッセージを発しているんだ、と思っ
てみてくださいね。

求職中ということなので、「何かしなくてはいけない」という思いがおありに
なって、よけいに焦る気持ちも出てきてしまうかもしれませんね。

それでも、無気力になってしまう自分、自分ひとりでは別れることが出来なか
った自分、彼を拒めなかった自分、を責めないであげて欲しいと思うんです。
少なくとも、その時点でのうさこさんにとって、それが精一杯、自分を守るた
めに出来たことだったのではないかと思うんです。
そして、そんなにまでして我慢できたのは、うさこさんの 愛情でもあったわ
けではないでしょうか。

「本当に苦しかったね。」「よく頑張ったね。」「でも、もう怖くないんだよ
。」ということを、うさこさんの心に伝えてもらいたいと思います。

また、うさこさん自身を苦しめた彼に対する「怒り」を感じてもいいんだ、と
いうことも、心に伝えてあげたいと思います。

そして、今回こうしてメールを下さったように、ここからは、出来れば ひと
りで解決しようとせずに、誰かに頼ってみてもらえたら、と思うんですね。

もし、身近にお話出来る方がいらっしゃらないようなら、カウンセリングを利
用するなどして、お話をしてみるのがいいかもしれません。

それは、「感覚」というものには、時間の観念がないので、過去の傷が 今起
こっているかのように感じることもありますが、それを「話す」ということで
、出来事を過去のものとして自分の中に認識していきやすいのではないかと思
うからです。

お話することが難しいようなら、今感じていらっしゃることを「書く」という
作業で、うさこさん自身と対話してみることもいいかもしれません。

まずは、傷ついた心には休息が必要なんだということ。
そのためには、自分を責めないことが大切です。
自分を責めていると、いつまでたっても 心が休めないからです。

今回の恋愛では、うさこさんの女性性の部分が深く傷ついてしまわれたんだと
思います。
心の傷が癒えてきたら、これからまた少しずつ女性性を回復していきましょう
ね。

優しくて、周りの人を思いやることのできる、忍耐強いうさこさんですから、
これから先 きっと素敵な恋愛が出来るようになると思います。

応援していますよ。

今日は ご相談いただき 本当にありがとうございまいした。

嶽きよみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。