母との関係について

相談者名
yuyu
母との関係についてご相談したいことがあります。

私は今、夫婦の問題を抱えていて、主人とは離れて実家に帰ってきています。(子供はいません)
先日まで、主人とのことについてカウンセリングを定期的に受けていましたが、今は訳あってお休みしています。
そのカウンセリングの時に分かったことなのですが、私と主人の間の問題だと思っていたことが、実は母の(私に対する)影響が大きかったことが原因の1つの様なのです。私は長女で、いわゆるよい子だったと思います。現在30代ですが、この年になっても母の影響力がとても強いです。

細かいことで言えば、母は私の来ている服を見て「そういうの着ると太ってみえるよ」(私は少し太っているのですが・・・)とか「その髪型何とかしたら?」などとよく言います。嫌な顔して言うわけではないのですが、私はこういうことを言われるたびにとっても気にしてしまいます。最近気付いたのですが、私は洋服を買いに行って2着の洋服で悩んだ場合「こっちの方がお母さんに文句言われないかな」と思ったり、「この服欲しいけど、変だって言われるかも」といちいち気にしてしまいます。私は、母だけでなくて周りの人の目がとても気になる方ですが、特に母の言葉に敏感に反応してしまいます。子供の頃のことを思い出しても、甘いものを食べてると「太るよー」と言われたり、顔のホクロを取るように言われたり、容姿のことだけでも色々言われました。母は親切心?から言っているようで、いじわるで言っているのではないということは分かるのですが、私はその度に傷ついたり、言われたことがとっても気になってしまいます。太ってみえると分かっていてもその色が好きだったり、ずっと欲しくてやっと買った服だったりすると、落ち込みます。もう1度その服を着るのに抵抗がある時もあります。

容姿のことだけでなく、色々な面で母は私を心配しているのか、妹とは比べ物にならないくらい「ああしたほうがいい」というようなことを言ってきます。
また、手伝いや用事を言いつけられると、私はきちんとそれをこなして、更にそれ以上のことをやろうとする時があります。きちんとやらないと怒られると思ってしまいます。妹は同じように用事を言いつけられても、すぐにやらなかったり忘れたりするのですが、母にそれを注意されても気にしていないようです。恥ずかしい話しですが、私はこの年まで両親の言うことは正しい、自分の両親は完璧な存在と信じていたので、親から言われることに対して全てとは言わないまでも、殆どのことを受け入れてきました。特に母に言われると逆らえない気がします。(怒られるのが怖い、という気持ちです)

カウンセラーに相談したときは「少しづつ自分の気持ち(嫌なら嫌と)言えるようになるといいよね」と言われました。最近では、洋服のことを指摘された時には「うん、でもこういう服好きなんだもん」と軽く言うようにはしているのですが、母はその時はそれ以上何も言いませんが、数日後にまた別の服を見て同じ様なことを言います。

母と私の関係は、こういう点を除けば仲の良い方だとは思います。たいしたケンカもしませんし、話もよくします。ただ、最近は、母の言葉や態度にちょっと嫌な思いをすることが増えてきました(これまでもきっとそう感じていたと思うのですが、表に出てこなかったみたいです)。でも、母に「いちいち指摘しないで」、とは絶対言えない気がします。このことだけでなくても「こんなこと言ったら絶対ああ言うだろうな。。」と母の言葉が想像できてしまう時には言わないことが多いです。

私はどのような態度で母と接すればいいのでしょうか?母の妹に対する態度と私に対する態度が明らかに違う(と私は思っています)ことは、仕方がないことなのでしょうか?

これ以上長くなってしまうので詳しくは書きませんが、この母と私の関係を、私はそのまま自分の夫婦関係にも持ちこんでしまったように思います。ですから、まずは母との関係を上手く修正したいと思っています。上手く説明ができていなくてすみません。よろしくお願いします。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
yuyuさん、こんにちわ。根本です。
ご相談ありがとうございます。詳しく書いていただきましたので、僕もお伝えしたいことがたくさん出てきました。

お母さんから強く影響を受け、またその顔色をうかがってしまうんですよね。
いい子にして育ってこられて、まるで自分の脳の一部がお母さんのもののように
なってしまっているみたいです。
それは、yuyuさんにとっては生きる基準になってしまっていますね。
すべてとはいかないまでも、何かを選択するときに必ず「お母さんは・・・」という
発想になってしまうところ。

これは心理的には癒着状態にあるような感じですね。
(癒着については心理学講座を参照ください)

そして、同時にお母さんにずっと押さえつけられてきたような感覚も最近では
感じませんでしょうか。
お母さんへの最近の態度を見ると、少しずつ抵抗することができるようになって
来たのかもしれませんね。

それはいわゆる「反抗期」のようなものかもしれません。
30代にもなって反抗期?なんて思わないで下さいね。
特に第一子(長男・長女)の場合はそういう傾向がとても強いのです。
中でも下の兄弟姉妹がいらして、思春期の反抗期が強かったり、
また、年が離れていて自分が妹達の面倒を見なければいかない状況だったり
すると反抗する間もなく大人になってしまうことがよくあります。

僕もどちらかというとそうでしたし、うちの妻もそんなところがあります。

だから、お母さんとの仲はいいんだけど、どこか息苦しさを覚えてしまうことも
きっとあるのではないかな、と思われます。

それをお母さん側の心理から見ると、お母さんにとっては初めての子ですから、
どんな母親でも恐れを感じながらの子育てだったかと思います。
そうすると「この子が変な子に育たないように」と必要以上に神経過敏になり、
癒着してしまう傾向がとても強く出ます。

そうすると、徐々にお母さん側でもyuyuさん側でも、自分とお母さんの境目が
分からなくなり、お母さんにとってみれば、yuyuさん=自分、のような感覚に
なってしまうんです。
そうするとお母さんがよいと思うことのすべてをyuyuさんに押し付けてしまう
ことになります。
yuyuさんにとっても、それに違和感や嫌悪することがあっても、長年のクセから
ついつい受け入れてしまうことだってたくさんあるでしょう。

また、妹さんが生まれたとき、yuyuさんはどんな風に感じられたか覚えている
でしょうか?
(大抵の人はすっかり忘れていい思いしか残ってないはずです)
実は、それまでお母さんの愛情を独占してきたところに、妹さんが生まれると
これは「ライバル出現」になります。
そして、赤ちゃんはもちろん手がかかりますから、お母さんの愛情が根こそぎ
妹に向いてしまったように感じることもあるでしょう。

そうすると、なんとかまたお母さんの愛情を取り戻さなければなりません。
そしたら、多くの子供は「いい子になろう」と思います。
いい子になれば、また愛されるんじゃないか・・・と思ってね。
だから、お手伝いをしたり、勉強を頑張ったり、言う事をなんでも聞いたりして
お母さんの視線を取り戻そうとするでしょう。

そうすると妹さんには潜在的に激しい嫉妬を抱えつつ、いい子をして犠牲をする
ものだから、心理的なストレスは相当なものになってしまいますし、常に妹さんと
自分を比べてしまうことだってあるでしょう。
そこでもし負けてしまったとしたら、お母さんの愛が永久に戻ってこないような
気がするわけですから必死になるんじゃないかと思うのです。
そうすると期待されてる以上の結果を常に自分に求めてしまうのかもしれません。

さて、そんな状況から抜け出すには今yuyuさんがやってらっしゃるように、
「私はこう思う」「私はそうは思わない」という自分の意見や思いをどんな場面に
置いても持とうと思うことではないでしょうか。
それを直接相手の人に伝える必要は今はありません。
ただ、心の中で「ああ、でも私はこう思うな」ということをはっきりし意識して
みるところから。
そして、お母さんにはお母さんがどう思おうが私はこう思う、という強い気持ちを
徐々に持っていく方向で間違いないかと思います。

それから、もう一つ。
これはyuyuさんにはとても難しいことかと思いますが「頑張らない」ようにして下さい。
放っておけば勝手に体が120%の力を出そうとしてしまいますから、常々「頑張っちゃダメ」と
自分に言い聞かせて置いてください。

そうして少しずつ肩の力を抜いていきましょう。

そうすると徐々にお母さんに対する(きっとご主人に対しても)怒りがふつふつと
湧いてくると思います。
そして、何か自分が人生を無駄にしてしまったようなやるせなさを感じる時だって
あるかもしれません。
肩の力が抜けて、それまで隠れていた感情が滲み出てくるような感じです。

そして、心の中をゆっくりとのぞいていきましょう。
寂しがっている小さな女の子、必死に我慢している女の子、悲しそうな目で誰かを
探している女の子、そんな色んな心の中にいる女の子を救い出してあげるときです。

これは心理学講座でいえば、インナーチャイルドワークなどを使うことができます。

まずは、頑張らないように、毎日をお過ごしくださいね。

それでは。

この記事を書いたカウンセラー

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