相談者名 | ラルフ |
人間とは、こうもすぐに衰えるものなのか・・・? 2か月前まで、あんなに元気だった父が倒れて、 思えば親不孝な息子でした。 なまじ資産があったために、夢を見ることも許されなかった・・・ 本当はこんな狭い世界に縮こまりたくありません。 父が安からに霊界にいけるか不安です。 | |
カウンセラー | 中原謙一 |
ラルフさん、初めまして 私は中原謙一と申します。 よろしくお願いいたします。お父様が亡くなられたこと、お悔やみ申し上げます。 読ませていただいて私が感じたことなのですが、現状でラルフさんには、大きく三つの選択肢があると私は感じます。 一つは、現実的な対応。 現実的な対応としましては、やらなければいけないことがラルフさんにとって大きなストレスとなっているように感じますので、まずはその部分に対して対応をとることと考えます。 やらなければいけないことは、読まれる限りでは資産管理に関してのようですが、ここで二つのポイントがあります。 一つは、父親と同じことを自分がなしなければいけないと思っていること。 ラルフさんは父親とイコールではありませんから、父親と同じことをする必要はないでしょう。 もしやりたくないのであれば、できる限りやらない方法を模索してもいいでしょう。 まずは今後の資産について、それらの人と話し合ってみることは必要でしょう。 人が信じられないのであればそれでもかまいません。 もしそれでも「でも」という言葉がラルフさんから出るようであれば、財産をすべてお金に換えたり、財産をすべて放棄するという選択もあります。 財産があるために夢を見ることができなかった、叶えることができなかったと嘆くくらいであれば、今度はその財産を使って自分の夢を叶えてみるという選択肢だってあるでしょう。 財産を放棄すれば、脅されたり、脱税でつかまったり、資産で悩むこともなくなりますから、ラルフさんの問題はほとんど解消されます。 お父様が残してくれたものをどうするのか、それを決めるのは亡くなった方でも親族でもなく、相続するラルフさん自身です。 心理面からアプローチしていきますと、そもそもラルフさんは、自分とお父様を比較して、「自分は父親のように離れない、できない。」「父親を超えることなんて無理」と、絶えずお父様と自分を比較して、お父様より劣っている、できていない自分を探しているように感じます。 問題なのは、自分と父親とを比較して、「かなわない、できない」理由にしてしまうことです。 同時に、ラルフさんの気持ちを分かってもらえなかった、こんなものがあるから自分は幸せではないんだと、お父様のような権威を感じる存在、この場合は資産が当てはまりますが、これに対して強い怒りをお持ちのように感じます。 現状のラルフさんの苦しみ、憤り、絶望、あきらめ、恐怖など、ネガティブな感情のすべてに、この「権威に対する怒り」がかかわっているように感じます。 話は変わりますが、ちょっと考えてみてください。 答えは「わからない」です。 お父様は亡くなられた時、資産を持っていかずに残して行ってくださったわけです。 たぶん違うと私は思います。 一般的な親であれば、子の幸せを願わない親はいません。 このやり方でよかったのかどうか、答えは正直なところ分かりません。 お父様を安らかに眠られてあげたいのであれば、やり方にこだわらずラルフさん自身が幸せになれば、お父様もラルフさんをお認めになるでしょう。 ただたんに、「幸せになるやり方」が、お父様と違っただけですからね。 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。 やりたくないことを見るのではなくて、今自分ができることを見据えて、自分の人生を自分らしく歩んでいってください。 ありがとうございました。 中原謙一 |