夫が家を出た現実を受け入れられません

相談者名
よこまる
夫と子ども二人(6才、4才)、夫の父と5人家族です。先週末、夫が荷物をまとめて出て行ってしまいました。アパートを借りたらしいことは聞きましたが、どこに住んでいるのか分かりません。
昨年6月ごろ、夫の不倫が分かり、紆余曲折を経て10月ごろに和解、もう一度やり直そうと話し合いました。夫の不倫の原因は私の過ち(不倫ではないのですが・・。)もあり、お互いが許し合って、過去は水に流し、頑張ろう、と言い合ったのに・・。夫はそれからもあまり努力はみられず、随分ひどいことも言われたりされたりしましたが、それでも一緒に生きていきたいと、私は頑張ってきたつもりです。が、夫は「やっぱり頑張れない。どうするべきか、子どものためにも一緒に頑張るのが最善と分かっているけど、それをしたいという気持ちになれない。離婚したい。」と言い出しました。そういう気持ちになれないのは私や義父や私の両親、相談した共通の友人達のせいだ、と、何もかも周囲のせいにして。義父もあまりの勝手さ、我儘さに咎めたり諭したりしましたが、火に油を注ぐようなことになってしまい、とうとう出て行ってしまったのです。出る前にも、義父とは血の繋がった親子なのだから、あなたが望めば私が出てもいい、でも義父を一人にすることはしてはいけない、子どももあなたが大好きなんだよ、私も、あなたがやり直そうという気持ちになるまで、いつまでも待つよ、等と色々と話したのですが、話せば話すほど頑なになって、気持ちはどんどん遠ざかっていくようでした。義父とも暮らせないと言い顔を合わそうとせず、私もずーっと無視される日が続いていました。子どもも小さいながらおかしいと感じているようです。

いつかは元に戻れると、私は待ちたいと思っています。でも、周囲はもう諦めろと、もう戻ってくるわけがないと、私に言います。これは、私が現実を受け入れられないだけなのでしょうか。夫の気持ちを無視しているだけなのでしょうか。このまま夫のいうなりに離婚しても、誰も幸せではないとも思います。
夫はとりあえず家出することで逃げられたのでしょうが、それは解決ではないと思うのです。待ちたいと、何年後からでも、また一緒に生きて行きたいと思っているのに、離婚に応じなければいけないでしょうか。一人になって冷静になって、いつか、夫が元に戻りたいという気持ちになるはず、ということが自分の中で否定できないのです。子どもも待っています。出て行ったとは思っていないと思います。どう受け止めて、どう対処すればいいのか、私の受け止め方の問題なのか、夫の心をほぐすのに私ができることがあるのか、ないのか、教えていただければと思います。
長文になり申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
よこまるさん、こんばんわ。根本です。
お返事お待たせしました。
ご相談ありがとうございました。ご主人はハリネズミ状態なのかもしれませんね。
とげとげしたりして、よこまるさんの話にも耳を貸さなかったり、頑なな態度を繰り返したりしていらっしゃるようにお見受けします。
そういうときはしばらく静かに放ってみることも一つの手だったりします。

よこまるさんとしては焦ってしまったり、不安になったりしてしまうと思いますが、そんな自分の気持ちを受け入れた上で、ご主人がどんな気持ちで今のよこまるさんを見ているかを感じて見られると良いでしょう。
ご主人としても、自分がしていることが良くないことであることは頭では分かっていらっしゃると思うんですね。
でも、感情的にどうにもならないのか、怒りが収まらないのか、他に理由があるのかは、ちょっと分かりませんが、よこまるさんにとっては対等に話をしたり、よこまるさんの話に耳を傾けられる状態にはないような気がします。
そこでは、ご主人にじっくりと考える時間を与えてあげる、という気持ちでいることも大切なことになりますね。
辛いところだと思うのですが、まずは、そうした配慮を見せてあげるほうが、長い目で見たときに好転する確率はぐっと高くなるようです。

> 昨年6月ごろ、夫の不倫が分かり、紆余曲折を経て10月ごろに和解、もう一度やり直そうと話し合いました。夫の不倫の原因は私の過ち(不倫ではないのですが・・。)もあり、お互いが許し合って、過去は水に流し、頑張ろう、と言い合ったのに・・。夫はそれからもあまり努力はみられず、随分ひどいことも言われたりされたりしましたが、それでも一緒に生きていきたいと、私は頑張ってきたつもりです。

よこまるさん自身、随分と我慢されたこともあったのではないでしょうか?
それでも、思いが届かず、ショックだったり、悲しかったり、怒りでいっぱいになったり、いろいろな気持ちが心の中を渦巻いていらっしゃるような気がします。

ご主人が離婚にこだわるのは、その不倫のことや、よこまるさんの過ちだけが原因ではないのかもしれません。
今までの結婚生活の中で、ご主人が我慢してきたこと(もちろん、よこまるさんも我慢してきたことはたくさんあろうかと思いますが)が一気に、噴出してしまっている状態なのかもしれないですね。

だから、一度、付き合っている頃から結婚当初の関係、お子さんが出来てからの関係についても見詰めなおしてみるといいかと思います。
夫婦のカウンセリングをするときに、時々こんなセッションをするときがあります。
例えば、10年間一緒に過ごしてきたご夫婦だとすると、その10年間の気持ちの移り変わりを年表にしてみるんですね。
そうすると、気付かないところで気持ちのすれ違いがあったり、意外なところでその一致が見つけられたり、いろいろな気付きが得られたりするんです。

そのすれ違いが時を経て問題として出てくることが少なくなりですから、よこまるさんなりに自分の気持ち、ご主人の気持ち(これは想像するしかないですが)を見詰めなおして見られるとよいのではないかな?と思います。

もし、うまく行かない場合や、男性の気持ちについてうまく想像できない場合には、友達に聞いてみたり、お義父さんに聞いてみたり、我々カウンセラーに尋ねて見られるのもいいでしょう。
今は一人で頑張る時期ではないかもしれませんから、誰かの手を借りる、というのはとても素敵なことでもありますね。

> そういう気持ちになれないのは私や義父や私の両親、相談した共通の友人達のせいだ、と、何もかも周囲のせいにして。義父もあまりの勝手さ、我儘さに咎めたり諭したりしましたが、火に油を注ぐようなことになってしまい、とうとう出て行ってしまったのです。

その時は辛い気持ちも強かったでしょうね。
そんなご主人をどんな気持ちで見つめていらっしゃいますか?
情けなかったり、惨めだったり、怒りを感じていたり、寂しかったり。
色んな感情があるような気がします。

周りの人のせいにしてしまうとき、実は心の中ではそれ以上の自己攻撃が渦巻いていることもあるんです。
自分をこれ以上責められないときに、僕たちは誰かを攻撃してしまうものですから。
もちろん、それは罪悪感が作り出すものだったりして自分としても認めがたいことですから、とても人とは思えないような暴言を吐いてしまうこともあります。

> いつかは元に戻れると、私は待ちたいと思っています。でも、周囲はもう諦めろと、もう戻ってくるわけがないと、私に言います。これは、私が現実を受け入れられないだけなのでしょうか。夫の気持ちを無視しているだけなのでしょうか。このまま夫のいうなりに離婚しても、誰も幸せではないとも思います。

そうかもしれませんね。
でも、現実を受け入れる、ということは大切なことです。
ただ、その現実というのは、多く今起きている状態や、よこまるさん自身の気持ちだったりします。
そして、想像するしかない中から、ご主人の気持ちも受け入れてあげることが大切ですよね。

正しさや社会性を主張しても、ご主人は痛がるだけで、戻って来たいとは感じられないと思うんです。
ですから、ご主人が戻りやすい家庭を作ることが、今のよこまるさんの目標となるのではないでしょうか。

> 夫はとりあえず家出することで逃げられたのでしょうが、それは解決ではないと思うのです。待ちたいと、何年後からでも、また一緒に生きて行きたいと思っているのに、離婚に応じなければいけないでしょうか。一人になって冷静になって、いつか、夫が元に戻りたいという気持ちになるはず、ということが自分の中で否定できないのです。子どもも待っています。出て行ったとは思っていないと思います。どう受け止めて、どう対処すればいいのか、私の受け止め方の問題なのか、夫の心をほぐすのに私ができることがあるのか、ないのか、教えていただければと思います。

諦めないのは大切なことですね。
でも、それが執着になってしまうと、ご主人はますます戻りにくい状態になってしまうと思うんです。
その違いは、ご主人に選択の自由を与えているかどうか、というところに尽きます。

「きっと戻ってくるに違いない」と強く思い込んでしまうと、そのつもりで対応をしてしまいますから、ご主人としては「何も変わっていないじゃないか」という気持ちになりますね。
つまりは、ご主人が家を出ていった理由が解消されていないわけですから、仮に戻ってきても、また出て行かざるを得なかったりします。

だから、ちょっと厳しい表現になるかもしれませんが、結婚しているから、という慢心や、社会的にあなたがしていることは正しいことではない、という攻撃性があるとしたら、その気持ちの裏側にある痛みを解消してあげることが先決でしょう。
そして、「もし、これが恋愛だったらとっくに終わってしまっている」という気持ちで、ご主人の気持ちをもう一度取り戻すことを目標にされることが大切だと思います。

そして、結婚していても、お互いにそれを継続するか、否かの選択があることを自分なりに受け入れて行くことが大切です。
そうした“自由”が無かったとしたら、ご主人も戻ってきても何のメリットも感じないと思うんです。

しんどい話ばかりをしてしまったかもしれませんが、こうした離婚の危機に関するカウンセリングを積み重ねてきた上での経験をお話させていただきました。
参考になりましたら幸いです。
また、機会があれば場を改めてお話しましょうね。
お手伝いする準備はいつでも出来ていますから。

ありがとうございました。

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