何故か友人関係が続かない

相談者名
KM
よろしくお願いします。  私には(49歳)親しくつきあう友人がいません。 もう、何十年も悩み、自分でも色々と工夫しながら、友達を大切にしているつもりなのですが…数か月、親しくしてても、自然と離れていきます。 何故なのか、自分でも本当に分から無いのです。  不安神経症、パニック障害もあり、悩んで悩んで生きているのが、嫌になります。       世間のよく言われる人に嫌われる事は、していないつもりなのです。 無理に自分を良い人に見せようとか、求め過ぎたり、逆にガードしたりもしません。 気はすごく使っていますが、それを気ずかせ無い様にしています。 自分でも疲れますが、友達を失いたく一心です。 それでも、段々と相手からの✉の回数が減って行き、よそよそしくなっていきます。  あまりに気使いすぎるから、相手も疲れるのかとも考え、あくまでも天然風に振る舞います。 いい加減、自分でもそこまでするなら、人との付き合い方に距離を置こうとしましたが、疎外感が強く、淋しいのです。
自然体の気楽な付き合いが長く続く人は、たくさんいるのに、どうして自分にはそういう友達が出来ないのか、何が原因なのか不思議で、悲しいです。娘の友人関係も悩みの種ですが、娘はまだ11歳なので、子供の心も未発達だし、「自分が嫌な事を人にしない」ことだけを、伝えるようにして、見守っています。
もう、人の気持ちや優しさが信じられません。
どうしたら、楽しく付き合える友人ができるのでしょう。
カウンセラー
近藤みわ
KMさんはじめまして、担当させて頂きます近藤みわです。
ご相談どうもありがとうございます、よろしくお願い致します。読みながらKMさんの事をいろいろ考えてみました。

どうしてお友達ができないのか、必ずしもKMさんが悪いのではないと思いますが、原因として考えられる事について、必ずしも一致しないかもしれませんが、私の考えてみたことについて書いてみます。

KMさんは孤独感や、不安など、少なくとも辛い気持ちを感じておられると思います。一人で堪えるのは辛いですよね。本当は辛い気持ちもわかってほしいだろうと思います。わかってもらえないのなら、ただ話すだけでもと思いながら、自分の気持ちをつい我慢してはいないでしょうか?

例えばそのような気持ちのときでも、天然風に振舞うと、本当は何を考えているのかが、相手にはかえってわかりにくくなる場合もあります。

相手のことばかり気を使うような状態では、自分の感情を感じるのが後回しになりがちです。そのようなとき、相手に対する自分の本当の気持ちもよくわからなくなる場合もあります。

気持ちがはっきりわかりやすい、という事だけで、相手は安心します。KMさんは自分の気持ちを隠しているわけではないと思います。でもこんな事を相手に言ったら嫌な気持ちにしてしまうかもしれないと思いすぎて、なかなか自分の本当の気持ちを言う事ができないのかもしれません。

本当に辛くなったときに、率直にその気持ちを伝えたとしても、本当にわかってくれる人は少ないと思います。勇気を出して言ったのに、わかってもらえなかったら本当にがっかりしますよね。

一人で沢山抱えている気持ちでいっぱいでその感情に蓋をし続けている状態だとすると、伝えたい言葉や感情が相手に伝わりにくくなる事もあります。感情に蓋をしていることで、自分自身を維持することができているとしたら、本当はものすごく辛く悲しい事がありながら、その感情を感じまいと(シャット)することで、自分自身を守っている状態です。

不安や寂しい気持ちでいっぱい→本当にわかってくれる人がいない(少ない)→とにかく友達を作る努力をする→気を使う→それほど気持ちが伝わらない→本当はひどく疲れる・・・・KMさんは随分疲れてしまい、言葉で伝わらなくても感情はどこか伝わってしてしまう場合もあり、人がKMさんを疲れさせているのではないか、と思う可能性もあるかもしれません。

それから本当に親しくなる事、心から安心できる親密感がほしい、と思いながらも、そこまで親しくなる事についてはどこか怖い、と恐れを感じている場合もあります。その場合、無意識に人と距離をとってしまいがちになります。そこにはもしかすると、過去深く傷ついた事や、親密であるはずの人(両親など)との間で遠慮しながら、あるいは恐れを感じながら、距離をとってきたなどの原因もあげられます。

以上の事など何かKMさんに心あたりはあるでしょうか?そして肝心なのはこれからKMさんがどうしていったらいいかについてです。

もし本当に何でも気兼ねなく話しができる関係を作る場合には、遠慮をしないことも大切です。むしろお互いに迷惑をかけあっていい、迷惑はお互い様くらいの気持ちになれる事も時には必要です。

>世間のよく言われる人に嫌われる事は、していないつもりなのです。

KMさんが思う、世間のよう言う人に嫌われる事の中、あるいは自分が嫌な事の中にはどういう事があるでしょうか?例えばその中に、人に迷惑をかけない事、があるとしたら、少しでも人に迷惑をかけまいとして、それだけでも距離をおいてしまっているかもしれません。

人に嫌われると思う事が沢山あればあるほど、できない事が沢山できてしまいます。それがルールのようになり、KMさんを縛ってしまう可能性もあります。相手はそれほど嫌とも何とも思わない場合もあり、そういった点について考え直していく事も、有効だと思います。

また、KMさんが一人で抱えている気持ちを少しずつ解放しながら、心を軽くしていく事もお勧めします。KMさんの一番しんどい気持ち、辛かったこと、こういった事を話すことができるといいと思います。

その場合カウンセラーにお話しして頂けると第一ステップを安全に渡れることができるように思えます。本当にしんどくなったら、例え友人がいても、カウンセラーに話す方がよくわかってもらえて安全な場合があります。もしよかったらですが、ここに待機する何人ものカウンセラーの中で(ボランティアカウンセラーもいます)、一番わかってくれそうな人を選んでみてください。

カウンセラーにいろいろ受け止めてもらったと感じながら、溜め込んでいた感情を解放していけたら、KMさんは大分楽になることができると思います。そしてその段階でKMさんが友人と話すと、KMさんもKMさんについて相手の感ずる事も、大分違ってくると思います。

カウンセラーとの安心できる関係性があると、親密感に対する恐れも少なくなり、友達が作りやすくなるかもしれません。

本当に苦しい時には、誰もが自分自身の事やどうしていいかについて、よくわからなくなる事が多いものです。遠慮なく頼ってみて下さい。

KMさんにお友達ができますように、少しでも楽な気持ちになり、ご家族の中でもより幸せに暮らせますよう、願っています。

KMさんの少しでもお役にたてましたら幸いです。
最後までありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な思考と深い洞察力を用いたサポートを得意とする。人間関係全般、介護、メンタルヘルス、セクシャルマイノリティー等のジャンルを扱う。理屈よりも寄り添う事を大事にしている。成人過ぎの子供を持ち、自らもいろいろな体験をしていて、知識も豊富である。産業カウンセラー