人嫌いな友達、どうすればよいでしょう?

相談者名
カレン
初めまして。高校一年生のカレンと申します。
私の学校は中高一校(外部生が高校になってから入ってきましたが)です。
先日のクラス替えで(クラスメイトは全員中学時代の顔なじみ)
友達と一緒になったのですが、私が委員会・クラブ等に入って外部の子と仲良くしたとたん、急に「カレンなんて大嫌い!」と言われました。
その子は、中学二年の頃に孤立していたもの同士で仲良くなった子です。
中学時代の私は、内気で口下手なので、人に声をかけることをためらってしまっていたため友達が数人でした。それで、クラスで独りになってしまって
そのこと仲良くなりました。
やがて時は過ぎ、中学三年になると、その子とはクラス替えで別れてしまって、再び一人になりました。それが、きっかけでしょうか。
なぜかクラスの子に挨拶したり、自分からグループに入れて、など
の人に声をかけることができるようになり、クラスでグループを組むのには
困りませんでした。(移動は一人でしたが・・・)
それがきっかけで、高校になってからは友達を増やすと決め、
行動したらこんなことに・・・その子はとても人嫌いで私がほかのこと仲良くなるのが許せないようなのです。でも、その子と別れたらその子が独りぼっちになってかわいそうだし、私は私でクラスに友達を作りたいのですが、
クラスの子の前では、人見知りになってしまうんです。(初対面の子には
話しかけられます)長文な上に読みづらく、失礼しました。では、よろしくお願いします。
カウンセラー
池尾昌紀
カレンさん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。孤立していた時に支えあった友達。
そんな大切な友達から、嫌いと言われてしまったら、
本当に辛いと思います。

お友達が、カレンさんのことを嫌いだと言ったのは、
カレンさんが、「高校になったら友達を増やそう」決めて行動され
たからでしょう。
そのことで、お友達は、カレンさんが自分以外の友達を作り、そし
て、離れてしまうのではないか
という不安を持っているのだと思います。

もうひとつには、理解者を失うことが悲しい、怖いという気持ちが
あるのだと思います。
二人とも、人見知りで、人が苦手であるということ、また、
そのために、友達ができなかったという共通点を持っていたことで、
似た者通しとして、つながることができた、のではないかと思いますが、
そうした唯一といっていい、人とつきあうことができない悩みを分
かち合える友人が
いなくなることが、とてもお友達にとっては辛いのでしょう。

こう考えていくと、
カレンさんは、
自分が友達を作ってしまうこと、
それだけではなく、「友達をたくさん持てる自分」という、昔の自
分ではなくなってしまう
ことが、お友達を裏切ってしまうような気持ちになっているのでは
ないでしょうか。

そのことは、とても辛いことです。
けれども、ご相談の文章の中で、僕が一番気になったのは、
「私は私でクラスに友達を作りたいのですが、クラスの子の前で
は、人見知りになってしまう」
「初対面の子には話しかけられます」
というところでした。

カレンさんは、今も、自分が人見知りしてしまう自分のままだと感
じておれるのではないでしょうか。
でも、初対面の人には話しかけられるということは、
実は、カレンさんは、もう、人見知りではなくなっているのです。

「昔の私を知る人は、私のことを人見知りと思っているから、その
人の前では人見知り」
「今の私しか知らない人は、私のことを人見知りと思っていないか
ら、人見知りでなくてもいい」
こんな風に、カレンさんの心の中を言い換えることができると思います。

大切なのは、カレンさんが、友達を増やそうと決意したことです。
人は、新しい自分になろうと決意を固めた時、変わることができます。
カレンさんは、その決意ができた時にすでに、新しい自分に変わっ
ているのです。

どうか、その勇気を持った自分自身を褒めてあげてください。
そして、自分は新しい自分に変わることができたのだ、と自分を褒
めてあげてください。

確かに、今までの自分を知る人の前でも、新しい自分を出していく
のは、まだ怖いかもしれません。
ですから、まずは、初対面の人と友達になっていきましょう。
どんどん、どんどん友達を作っていきましょう。

そうすることで、孤立をともにした、あのお友達は、ますますカレ
ンさんを嫌いだと言うかもしれません。
けれど、彼女を信頼してあげて欲しいのです。

今、カレンさんに考えていただきたいことがあります。
それは、あなたはそのお友達のことが好きなのか、大切なのか、と
いうことです。
もうひとつ、お友達は、あなたのことが好きなのか、大切なのか、
ということです。

孤立して支え合った友人同士。
その答えは、きっと、「Yes」なのではないでしょうか。

誰かのことを助けたいと思った時、その最大で最も効果的な方法が
あります。
それは、「まず自分が先に幸せになる」ということです。

ちょっと想像を膨らませてみてください。
もし、そのお友達に、ものすごい不幸が訪れたとしたら、
カレンさんは、うれしいでしょうか。
もし、そのお友達に、とても幸せな出来事が訪れたとしたら、
カレンさんは、悲しいでしょうか。

きっと、不幸には悲しみ、幸せには、喜ぶでしょう。
ひとりでなく、一緒になって。

もしそうだとしたら、それが逆の立場だったらどうでしょう。

カレンさんに今、ものすごい不幸が訪れたとしたら。
とても幸せな出来事が訪れたら。

お二人がお互いのことを大切に思う友達であればあるほど、相手が
幸せになることが
自分の幸せなのです。
だから、まず、自分が先に幸せになることで、相手も幸せにしてあ
げることが
できます。

「心配」よりも「信頼」
僕の大好きな言葉です。
どうか、お友達を信頼して、まずは、ご自分がたくさんお友達を
作って、幸せになってください。
そして、彼女を迎えにいきましょう。
「私だって変われたのだから、あなただって、絶対変われるわ」
口に出して言う必要はありません。ただ、そう心に思いながら。

最後に、カレンさんに、自分に自信をつけるエクササイズをご紹介
したいと思います。
おまじないのようなものだと思っていただいて結構です。

毎日、寝る前に、鏡に向かってください。
そして、目の前の自分に向かって、今日、自分ががんばったことを
3つ、口にだして褒めてあげてください。
それは、本当に些細なことでいいのです。
「朝、時間にきちんと起きられた」とか、「歯をみがいて学校に行
けた」みたいな簡単なことで。
それを必ず、毎日3つ。自分に向かって褒めてあげましょう。
毎日くり返していけば、時折、本当に私ってがんばれたな、という
内容が出てくることがあります。
すごいことも、些細なことも、繰り返し自分を褒めてあげてください。
そうすることで、必ず、自信がついていきます。

是非、お試しください。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。