友達を失うことの恐れから・・・

相談者名
ゆき
私は1年前に、とても大切な友人を病気で亡くしました。友人といっても、私が25歳で、彼女は55歳でした。でもお互いに「こんな歳が離れていても、友達になれるなんて不思議だよね」と出会えたことに感謝できる仲だったり・私が辛いときに親身になって話を聴いてくれたり・時には叱咤激励してくれる存在でした。また私も彼女が辛いときにどんな状況でも歩み寄れる関係でした。その彼女を亡くしたことを、私はまだ受け入れることが出来ていません。
そして今私には、大切に思う友人たちが居ます。ただ皆私より10歳以上も上で、また私より先に居なくなってしまったら・・・と考えてしまい、一歩入れないで居ます。
その中の一人が、脳腫瘍で(良性なのですが、大きくなると視覚障害・ホルモンへ影響をきたす。現在手術を勧められているが、精神的な病気も抱えていて入院が難しい。医師はもう少し放置できるとはいってます。)しかも妊娠しています。その彼女ともっと親しくなりたい!と思うのですが、1年前の事もあり、踏み込めない自分が居ます。
どうしたら良いでしょうか。よろしくお願いします。
カウンセラー
寺島やすこ
はじめまして、ゆきさん。
カウンセラーの寺島と申します。
ご相談ありがとうごさいます。メールを読ませていただいて、
ゆきさんが素敵な友人関係を築ける、
とても愛にあふれた魅力的な方だと思いました。
そして、ゆきさんだけでなく、亡くなられたお友達、
そして、その他のご友人たちも素敵な方たちなのだと思います。愛する人をもつこと、誰かとめぐり合うこと、
それは人生の大きな楽しみと喜びですが、
その一方で人間はいつか死ぬというさだめがある以上、
失うことと、別れの悲しみ、苦しみがあることも真実だと思います。けれども、ありきたりな台詞かもしれませんが、
花は散るからこそ、その一瞬が尊くて美しいんですよね?
いつかくる別れがあるから、いま愛する人と一緒にいられる
そのひと時が大事なのではないでしょうか?
確かに、ゆきさんはいつか10歳年上のお友達を病気で失うかもしれません。
でも、お友達の方だって、いつ貴女を失うかはわからないのですよ。
交通事故にあうかもしれない・・・、
天災にあうかもしれない・・・、
悲しいことではなくても、恋に落ちて、結婚して、
忙しくなって、会えなくなるかもしれない・・、
人生、その先は誰にもよめません。

*    *    *    *    *    *

そして、ぜひ想像してほしいのです。
目をつぶって、貴女が亡くなられたお友達だった、
雲の上の天国から、
今、地上の貴女を見守っていると考えてみてください。

地上の貴女が自分と別れてから、
ひとりぼっちで泣いて、苦しんでいる。
新しい出会いを遠ざけて、暗い寂しい部屋の中で一人、
自分のことを思い出しては、毎晩、毎晩泣いているんです。

天国のお友達だったら、どう思うでしょうか?
とっても悲しがるんじゃないでしょうか。
折角、めぐり合えた大事な人が、
自分が原因で苦しんでるって、辛いですよね。
こんなことなら、いっそ二人はめぐり合わなかったほうがいいと思いますか?
ゆきさんはこんな悲しい思いをさせられるくらいなら、
亡くなられた彼女と出会わなければよかったと思いますか?

いいえ、決してゆきさんはそんなことは思わないことと思います。
でなければ、そんなに素晴らしい友情を築けるはずがないのですから。

人生は限られた時間しかありません。
人は誰でもいつか死にます。
でも、もし、死後の世界があるなら、
その時、私たちは再び愛する大事な人にめぐりあうことができるでしょう。
その時、いくらでも語り合うこともできます。
いっぱい楽しい土産話をしてあげられるよう、
与えられた残された時間をせいいっぱい生きてみませんか?

私も父親、友人たち、死んだペットと、
失ったけど、また会いたい人、ものがたくさんあります。
そして、自分は死んだら、この世に残していく大事な人たちを
(科学的には、いるかわからないけど)
精霊になって、あの世から守ると決めているんです。
そして、残された人たちには、
私との思い出を大事にするだけでなく、
私以外のたくさんの人とつながって、
いっぱいいっぱい幸せになってもらいたいと思っています。

ゆきさんのお友達も同じように貴女を思っていると思いますよ。
貴女が、彼女の幸せを祈っていたように、
お友達も貴女の幸せを祈っているに違いありません。
ぜひ、心を閉ざさず、いっぱいお友達をつくって、幸せになってくださいね。

ご相談、ありがとうごさいました。
しんどい時はお電話ください。
いつでもお待ちしています。

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