インナーチャイルドを癒やすと幸せになる(1)〜インナーチャイルドを癒す目的〜

インナーチャイルドとは大人になるまでに作ったマインド、心のシステムのこと

傷ついたマインドのままで物をみたり、考えたり、捉えたりするとストレスを感じやすかったり、誤解が生じたり、人間関係がうまくいかなかったりなどの不具合が出てくることがあります。
だから、インナーチャイルドは癒やしてしまいましょう。

***

●インナーチャイルドとは

カウンセリングでは、しばしばインナーチャイルドと言う言葉をキーワードに恋愛の問題、
夫婦関係の問題、
仕事の問題、
人間関係の問題等
の解決を試みることをします。

本や、ネットでインナーチャイルドを調べてみると、

「あなたの心の中に傷ついた子ども時代のあなたがまだいます。傷ついている子ども時代のあなたを助けてあげましょう」

というような書き方がよくされています。

これは病院に行ってレントゲンを撮ってもらいお医者さんから
「胸部に6歳位のインナーチャイルドが写っていますね」
と言われるような物理的に子どもがあなたの中にいるような話ではありません(笑)

比喩です。

インナーチャイルドとは、
大人になるまでに作ったマインド、
心のシステムのこと。
大人になるまでに作った物の見方、考え方、捉え方の傾向などのことです。

そのマインドは大人になった今も使われています。

子どもの頃に傷つくことがあり、
その傷ついた経験で作ったマインドを大人になった今も使って、
物をみたり、考えたり、捉えたりしています。

傷ついたマインドのままで物をみたり、考えたり、捉えたりするとストレスを感じやすかったり、誤解が生じたり、人間関係がうまくいかなかったりなどの不具合が出てくることがあります。

そうした時に、この傷ついたマインドを修復することがいります。

そのことを、もっとイメージ的に捉えやすくするのに「あなたの心の中に傷ついた子ども時代のあなたがまだいます。傷ついている子ども時代のあなたを助けてあげましょう」というような言い方をします。

●インナーチャイルドを癒やす目的

例えば、

生まれたての赤ちゃんと言うのはまっさらな心の状態ですよね?

コンピューターで言うと、まだプログラムが入っていない状態。

生まれたての赤ちゃんが、

「私は無力な存在。
私は海に浮かぶペットボトルのように、波に揺られて、流されて、波にあらがうことができずに、一生流されて生きるんだわ。
あー、私は無力な存在だ」

とは思いませんよね?

そんなことを思わない存在であった人が、大人になったときにそう考えるような人になっていたとしたら・・・

赤ちゃんの時と、
今現在の大人になるまでの時間の間に、
何らかの経験があってそう考えるような傾向が作られたんだなとカウンセリングでは考えるわけです。

でも、このまま
『私は海に浮かぶペットボトルのように、波に揺られて、流されて、波にあらがうことができずに、一生流されて生きるんだ。私は無力な存在だ』
と思いながら生きるのは不具合がでてきそうですよね?

例えば、
ブラック企業でハードワークをしている状況の時に
「なんとか、この状況を変えよう。転職しよう」
と思えずに、
「一緒ここで我慢するしかない」
と自分は無力だというマインドで物事を考えてしまうなど、不具合がでてきてしまうかもしれません。

だから、
その考え方の傾向を、
より今の人生がよくなるような考え方の傾向にできるように、子ども時代に作った心の傷を癒して、幸せにつながるような考え方マインドにしていきましょうねと言うのがインナーチャイルドを癒す目的なわけなんですね。

インナーチャイルドを癒やして、
幸せにつながるマインドに書き換えると
恋愛、仕事、人間関係など人生が良くなりますよ。

>>>『インナーチャイルドを癒やすと幸せになる(2)〜子ども時代の傷は蓋をせずに認めていきましょう〜』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。