私たちが仕事をしていくとき、様々なスタイルがあります。
独立して、ひとりでやっていくスタイルもあれば、企業などに就職して、複数でやっていくスタイル。
複数で仕事をしていくスタイルの場合、リーダー的な存在の人がいなければ、まとまりがつかなくなり、仕事の効率としては、あまり良いものにはなりません。
そうはいっても、リーダー以外の人もいなければ、仕事をこなしていくことは難しくなるので、リーダーの下で仕事をしてくれる人も、当然必要不可欠になりますね。
チームのリーダーになりたいと思う人は多いのですが、チームリーダーに向いている人と、そうではない人というのもいます。
どちらが人として素晴らしいかというのはありません。
どちらも素晴らしいので、リーダー向きの人と、リーダー向きではない人に優劣はありません。
ただ、リーダー向きの人には、リーダー向きの特徴があり、リーダー向きではない人には、それ以外の仕事でいかせる特徴があるというだけです。
リーダー向きの人の特徴の一つは、人の得手不得手を見つけるのが上手いとうのがあります。
人にはそれぞれ、得手不得手があります。
文章を書くのは得意だけれど、計算が苦手とか、人前で話すのは得意だけれど、文章にするのは苦手とか、少人数を相手にするのは得意だけれど、大人数を相手にするのは苦手など、得手不得手があるものです。
一緒に仕事をしていく人たちの、そんな得手不得手をいち早く見つけることができれば、その人たちに合った仕事のやり方を、提案してあげられます。
また、そういった得手不得手に対するジャッジメントをしないというのも、リーダー向きの人の特徴です。
得意な部分は素晴らしいが、苦手な部分があるのは、ダメなところだと判断しないということです。
得手不得手には気付くけれど、それをジャッジして、人を評価しない、丸ごとその人を受け入れることができる器の広さという感じですね。
人はジャッジされると、あまり良い気分はしません。
ですが、ジャッジすることなく、受け入れてもらえると、とても気分が良いのです。
ジャッジするのも、すべてが悪いというわけではありません。
物事に対して、良い悪いという判断を下すことは、ビジネスでは必ず求められる部分です。
利益になるか、損をするかなどは、判断が必要ですからね。
ですから、ジャッジが得意な人は、そういった判断が迫られるジャンルには、必要な人材となります。
ですが、その人にその仕事をお願いする、その人を配置するのは、人をジャッジしないタイプの人が向いているのです。
ですから、ジャッジしない人は、リーダー向きと言えるわけです。
その他に、リーダー向きの人の特徴としては、先を読む(想像する)のが得意というのがあります。
誰をどこに配置すれば、何が起こりえるか?
A案を採用すれば、何が起こる可能性があり、B案を採用すれば、何が起こる可能性があるのか?
そんなことを、想像するのが得意かどうかというのがあるのです。
先を読む力と言ったりもしますが、これは普段からどれだけ様々なことを想像できるか?というイメージ力なのです。
イメージが得意かどうかなんて、あまり考えたことがないかもしれませんが、イメージ力はとても大切です。
一方向からのイメージだけではなく、様々な角度からイメージすることができれば、先を読むことができますので、リーダー向きといえます。
先を読むのが苦手な人は、それがダメなわけではなく、目の前のことをやることが得意だったりします。
リーダーが、目の前のことを集中してやってしまうと、全体の仕事が滞ってしまいますので、リーダー向きの人は、先を読むのが得意なのです。
私たちは、ついつい自分の苦手な部分を克服しようと頑張ってしまいます。
苦手を克服するのは、悪いことではありませんし、頑張ることも悪いことではありません。
ですが、やり過ぎてしまうと、自己嫌悪が強くなる結果になることも少なくありません。
苦手を克服することが悪いことではないのですが、得意を伸ばす、得意を見つけることのほうが、その人の成長につながることが多いものです。
ですので、必ずしもリーダーにならなくてはいけないわけではなく、もし自分がリーダー向きならば、得意を伸ばしていけばいいですし、そうでなければ、得意なジャンルをいかせるようにすればよいのではないでしょうか。