第三者の目で見る自分

 

相談者名
のあみ
こんにちは。20代から精神疾患を何回か患い、最近になって冬季うつ病や躁鬱病の傾向があると心療内科のドクターに言われました。医師や臨床心理士の方とお話しをする時、自分なりに考えてお話しをし、時々分析力があると言われ、他人を思いやる気持ちや自分で判断する能力があると言われる事があります。

その事はとても嬉しく思えるのですが、変な話し、自分を他人に置き換えて見ているようで、自分の中に2人いるような感覚があります。

きっかけは躁鬱病で、気分が高い時と、低い時のアップダウンの差が激しい時に感じました。高い時の私は「今の自分は気分が高ぶってブレーキが効かないから、落ち着かせるのが大変」、低い時は「エネルギーを使いすぎて今は充電するのに時間がかかる」などつい言葉に出す癖があります。

周りの人からしてみれば「は?何言ってんの?自分の事でしょ?」とよく言われます。信じて貰える事の方が稀だと思っています。でも何処か分かって欲しいからつい言ってしまいます…親に「勉強が好きで、エネルギーも今沢山あるし、いつもこういう時は何かしら資格を取らないと気が済まない」と言うと、自慢話みたいに聴こえたり変な顔をされます。でも私的には困っています。毎回何か資格を探して、合格した嬉しさで何かしら受験します。合格してようやく周りから認められた感じがあります。取得しても「結局何がしたいの?」と言われて資格を沢山持っている事を隠したくなります。他にも発散法としてはカラオケやショッピングなどが好きなのですが、お金を使いすぎて後悔します。

うつ病で症状や辛い気分を話しても分かって貰えないような喪失感と似ています。逆に言わないと完全に言わなくなり、モヤモヤしてしまいます。自分なりに考えたのですが、周りからの評価を凄い気にして自分自身の評価が低い所もあり、なかなかいい改善方法が思いつかないので、ここでご相談させて頂きました。

カウンセラー
松尾たか
のあみさん、ご相談ありがとうございます。
今回担当させていただく松尾たかと申します。どうぞよろしく願いいたします。モヤモヤした気持ちを抱えていたり、自分のことを誰にもわかってもらえないよう感じたりすると、苦しくてしんどいですよね。
のあみさんは、ずっと頑張ってこられたのではありませんか。
私は医者ではありませんので、病気のことについてはお話できませんが、のあみさんの心が少しでもラクになることを願って
書かせていただきますね。>医師や臨床心理士の方とお話しをする時、自分なりに考えてお話しをし、時々分析力があると言われ、
>他人を思いやる気持ちや自分で判断する能力があると言われる事があります。

小さい頃から、人のことをよく見る(観察する)ことが出来る方だったのでしょうね。
だからこそ、相手の気持ちがわかって、その人のために何かをしてあげていたのではないかと想像します。
客観的に冷静に状況を把握し、自分が何をするべきなのかを探して、相手のために動けてしまう。自分のことより相手のことを優先できるほどの
優しさをお持ちなんだと思います。
ただ、自分のことより相手のことばかりを優先してしまい、もしかすると、それが自分の中に2人いるような感覚になるのかもしれません。
つい自分の気持ちを抑えていたり、おろそかにしていたりすることはないでしょうか。

>きっ かけは躁鬱病で、気分が高い時と、低い時のアップダウンの差が激しい時に感じました。
>高い時の私は「今の自分は気分が高ぶってブレーキが効かないから、落 ち着かせるのが大変」、
>低い時は「エネルギーを使いすぎて今は充電するのに時間がかかる」などつい言葉に出す癖があります。

エネルギーが高いときと低い時の状態も、自分でわかるんですね。 のあみさんはエネルギーが高い時には、相当な無理ができてしまうほど
たくさんのパワーがあるようです。
のあみさんは、「資格をとらなければ気が済まない」と思い、そして、その資格をとってしまうほど打ち込めるパワーがのあるのです。
だけど、他の見方をすると、のあみさんは、いつも何かをしていなければ落ち着かないようにも見えます。 頑張っていなければ、
自分を認められない、自分は他の人からは認めてもらえないと思ってはいないでしょうか。

私たちは、こんな自分ではダメだ、こんな自分は良くないと思っていると、つい必要以上に無理をし、頑張ってしまいます。
誰かのために何かをしていなければ、あるいは、人に認めてもらえるほど凄いことをしなければいけない、などと感じてしまい、
自分の本当の気持ちを抑圧して、相手の気持ちや気分ばかりを見て動いてしまうのです。
こんな自分では人に受け入れてもらえないと、どこか感じているんですね。

でも、心の奥に抑え込んだ気持ちは消えたわけではなく、静かに積もっていきます。心が感じていることと、頭で考えていることが
一致していないのは、辛いですよね。 それが心のモヤモヤの正体なのかもしれません。
また、自分の本当は感じている気持ちを抑え続け、本当の自分を隠すことにエネルギーを注ぎますから、何もする気がおきないほど、
疲れてしまうことにもなるのです。

心が感じていることを自分自身がわかってあげること、それは、その気持ちを頭で言葉にしてみることなんですが、頭と心が一致すれば
するほどモヤモヤは減っていきます。
たとえば、心が感じている「私はわかってもらえない寂しさ」を、頭でも「私はわかってもらえなくて寂しいんだなあ」と気持ちに気づき、
一旦受けとめてあげることなんです。 私たちは、つい頭で「そう思うのは自分のわがまま。そんなこと思っちゃダメ」なんて自分の気持ちに
ダメだしをしてしまうんですね。

ここまで読んで、のあみさんは、今、どんなお気持ちでしょうか。
もし、何か思い当たることがあるのなら、まずは、良いところも、(自分では)悪いところ(と思っている)も受け入れて、
そのままの自分、ありのままの自分でOKと思ってみることが大切かもしれません。
のあみさんは、優しさやまっすぐな心をお持ちの方で、周りの人に対して愛情をいっぱい注げる方です。その力を自分に対しても使ってみてはどうでしょうか
そうすることで、少し心はホッとして、無理をしなくてもいいんだと思えるかもしれません。

何か参考になれば幸いです。
のあみさんが、心地よい毎日を過ごしていけることを心から願っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。