N.S.さん、はじめまして、カウンセラーの深澤三津子です。 読ませて頂いたご相談内容だと、かなりお辛い状態なのでしょうか? と、お聞きしてしまうのも、人によっては、 同じ状況にあっても、同じようには感じないからです。 N.S.さんの文面からは、 心の中に、自己分裂が起こり、破壊してしまった後にくる痛みのような感じですね。 心がバラバラになってしまった、もうどうする事も出来ない・・・ さらに、その葛藤は、まだ続いていらっしゃるようですね。 「理想と現実のはざま」という問題でしょうか? 私は、長く看護婦をしてきた経験がありますが、 現在は、病気を持つ方の心理的作用を研究しています。 そして、その中で見つけ出した法則の一つに、 自分の抱えている問題を解決できない時に、 身体の症状や病気になりがちだということです。 病気になる事で、 自分はチャレンジしていたものを諦めるしかない、 この状態だと自分が問題解決するのは無理である、 という証明です。 また、反対に、病気が治ったらきっと出来る・・・ というファンタジーストーリーを生きる方もいます。 この場合は、全てがファンタジーなので、 病気も治ったような治らないような状態が続きます。 もっと、話していけば、たくさんの分析もあるのですが、 身体に症状が出ている場合は、 先ずは、自分一人で悩む事をやめる時です。 心筋梗塞や進行性の肺がんなど、 働き盛りの方がなりやすい病気では、 発症した時の治療が、最も大切になります。 ここでの治療が、余命を決定する場合も多いと思います。 ですが、殆どの方は、急に発症してしまうことが多いので、 残してきた仕事が気になって、治療に専念できません。 まだまだ私は、この研究中の過程ですが、 このようなタイプの病気になる方は、 自分で全てやってしまうタイプの方が多いような気がします。 そこで、例え生命が助かったとしても、このタイプの病気では、 元通りの身体には戻れないので、 元通りの仕事が出来ずに苦しみます。 もちろん、そのビジネスが、経済的・社会的にも生き残れればの話しですがね。 身体に症状が出てしまうタイプの方は、 特に、人に助けを求めるのが、 苦手な方が多いとも言えます。 そして、病気になって、その事で、もっと苦しみます。 そして、「世の中には、冷たい人が多いもんだ」と、 絶望しきってしまうのです。 こう思ってしまうのは、 自分の中に無価値感というものがあるからです。 この無価値感があると、 自分をダンボールの中にでも入れておきたくなりますね。 自分は、厄介なお荷物だと感じてしまうからです。 荷物になれば、誰かに運んでもらえるかもしれないと考えつくのです。 ということでは、身体に症状が出る場合は、 心の中に、たくさんの欲求が溜まっている場合も多いということです。 ですが、欲求が溜まっているにもかかわらず、 「自分は人に助けを求めるのが苦手であるとか、 人に助けて貰うのが嫌いである。」 という事には、意識を向ける事が苦手です。 もちろん、私達は、それが大人だと学んできました。 N.Sさんは「自分の事は自分でしなさい」と、成長過程において、 言われた経験はありませんでしたか? 忘れてるかもしれませんが、たぶん、殆どの方が一度以上は、 言われて育って来た経験があるのではないでしょうか? 自分で何もかも出きる事が、『自立』=『大人』とみなされるという感じです。 このため、私達は、 人に助けて貰ったり、人に助けを求める事が苦手になったり苦痛になるのです。 そこで、N.S.さん、 先ずは、今の自分自身に起こっている状態を、 これまでの人生を受け入れて欲しいのと思います。 自分自身が、今の自分を受け入れるのです。 そうすれば、自然と答えは出てくるはずです。 全ての答えは、自分の中にあります。 全てを諦めてしまいたい、でも・・・ どうやら、人生が、間違った方向に大きく角を曲がってしまいそうな誘惑が、 たくさん来てるようですね。 だから、今こそ「もう一度、もう一度、」 自分自身を自分で受け入れてあげて欲しいのです。 そして、今まで歩んだ人生の全てを思い出して下さい。 良い思い出なんて、一つもないと感じてしまうかもしれませんね。 それでも、大丈夫です。 それなら、今から、良い日にしていけばいいのだから。 きっと、今から前に向かって歩めば歩むほど、 良い人生に変化していくはずです。 だって、「悪くなるのは簡単」って言えるほどの人生を知っているから。 N.S.さん、あきらめないで!! 人生に「YES」って言えることは可能ですよ。 |