友人を作るのがめんどうになった

タイトル
友人を作るのがめんどうになった
相談者名
えり
私は今年大学に入学しました。なかなか周囲に話しかけることが苦手で高校までもほとんど友達がいない状態でした。大学に入ってから話しかけられた子とは仲良くなったのですが私からは声をかけられずにいます。(知らない人に)自分ではすごく明るく振舞っているつもりなのに、この前友達に「恐い」と言われました。それから人と話すのに自信をなくしました。(元からありませんでしたが・・それに周りがどう思ってるかがとても気になり、周囲と話すのが恐くなってしまいました。それから人と話すことがめんどうになっています。けれど、友達はたくさんほしいと思っています。何もかもがめんどくさくなってしまっています。大学では絶対サークルに入ろうと思っていたけれど、考えているうちに今になってしまい、サークルの輪(友人関係)が恐くて入れずにいます。周囲の友達もほかの友達と仲良くなったりして、気がつくと1人でいることが多いです。1人でいるととても寂しく思えてきます。だからといって、趣味みたいのもなくて、とても悲しいです。(趣味を探すのがめんどくさいんです)やろうと思っても、疲れた、寂しい、悲しいという感情だらけになってしまって、力が出ないのです
私はどうしたら親友みたいな友達が作れて、毎日楽しく過ごすことができるのでしょうか
カウンセラー
伊藤昌代
えりさん、はじめまして。伊藤と申します。
この度は、ご相談いただきありがとうございます。
よろしくお願いします。

メールを拝見させていただきました。
えりさんは今、「めんどくさい」感覚で一杯のようですね。

高校時代まで、殆んどお友達がいなかったとのことですから、大学で友達を作る事に対しての不安と期待は、とても大きかったのではないでしょうか。
けれど、現状は「めんどくさい」で一杯で……
というのは、やはり落ち込んでしまいますよね。
元々、苦手意識を持っていたし、だから自信もなかったので、えりさんは「もう、手持ちの札がない」と感じられているのかもしれませんね。これは、しんどいですねぇ。。

“札”を増やし、えりさんが望むものをGETするきっかけになるよう、感じた事を書かせていただきますね。

>話しかけることが苦手で高校までもほとんど友達がいない状態でした。
>大学に入ってから話しかけられた子とは仲良くなったのですが私からは声をかけられずにいます。

話し掛けられるのが受け取れたのは、頑張った甲斐がありましたね!
けれど、周りへ「発信」するのが上手くいかないようですね。。
えりさんは、いつ頃から、話し掛けることが苦手なのですか?
何か、きっかけ等はありましたか?

>(知らない人に)自分ではすごく明るく振舞っているつもりなのに、この前友達に「恐い」と言われました。それから人と話すのに自信をなくしました。

えりさんは、“恐ろしい”と見られるタイプでしょうか?
…私はむしろ、メールから、繊細で気遣いの人かなと感じたのですが。

(知らない人)と、お友達とでは、接し方が異なっていたのでしょうか?

何かに怒っているのを感じながら、‘明るく振る舞う’のは難しいものです。
明るい振る舞いというのは、ポジティブなよいイメージですね。こうしているつもりの時、えりさんの態度は、「恐い」と形容されるものである筈がありませんよね。
では何故? お友達は、一体、えりさんの何を見て「恐い」と言ったのでしょうか??

>周りがどう思ってるかがとても気になり、周囲と話すのが恐くなってしまいました。それから人と話すことがめんどうになっています。
>けれど、友達はたくさんほしいと思っています。何もかもがめんどくさくなってしまっています。
>考えているうちに今になってしまい、サークルの輪(友人関係)が恐くて入れずにいます。
>周囲の友達もほかの友達と仲良くなったりして、気がつくと1人でいることが多いです。1人でいるととても寂しく思えてきます。

えりさんのオーダーは、
> 友達はたくさんほしいと思っています
> 私はどうしたら親友みたいな友達が作れて、毎日楽しく過ごすことができるのでしょうか
ということでしたね。

えりさんにとって、「友達」ってどういう人でしょうか。どんな存在でしょうか。

色々話せたり、遊んだり、存在が自分の支えや励みになったり。
一緒にいて楽しい人?落ち着く人?気楽な人……?
…ご飯を食べる時に「美味しいね」って言う人がいるのは楽しいかもしれませんし、見た映画がつまらなくてスッキリしない事があっても、帰りにお茶などして少し話せばそれ程重大な失敗でなかったと思えるかもしれない…、例えば、そんな風に喜怒哀楽を共にしたり、助けられたり。
いろんな思いがあって、「ほしい」のでしょうね。

そんな「友達」ですが、今回の事件を通して、もう一つ、えりさんが思っていることが浮き上がってきたように思います。

…というのも、今、えりさんが悩んでいる事はこんなふうに言い換えることが出来ると思うのです。

・「あなた達は、一杯気を使って、面倒くさくなるくらい考えて、物を言ったり、行動したりしないと、私のことを『友達』にはしてくれないのでしょう!?」

・「あなた達は、私には、他の人のようには繋がってはくれないのでしょう!?」

えりさんは、恐い気持ちで一杯なだけだと思っていても、恐れからとっている行動は、
他人には、自分達を‘要求高く、意地悪な人にしている’姿勢になっていることがあります。
そして、もう彼らの要求には答えきれないとうんざりして…、面倒になっているようです。

…これが、えりさんから見ても相手側から見ても“えりさんとの距離”になっているのが分かりますか?

今、えりさんが感じている感情や面倒くさい感覚は、本当はこの事件の後に出てきたのではないようです。それは、高校までのお話からも分かります。
これまでは意識してはいなかったのが、今回の事で、明確になったのかもしれません。

物の見方や態度、姿勢は、これまでの経験の中で作られたものです。
恐れは、昔の否定的な出来事や状況を今も嫌っていることから生じます。嫌っている時、私達は批判や恨み、攻撃的な考えをもっていますよね。

これの大きな問題は、
えりさんが、他人を‘付き合いにくい人’にすると、その考えをもつことで、えりさんが距離を取ってしまうので、余計に相手の人が自分を愛してくれるとは思えない事です。
先に、怒りながら明るく振る舞うのは難しいと書きましたが、もしかすると、お友達には、えりさんがナイフを振り回しながら、「仲良くしましょう」と言っているように見えたのかもしれません。それなら、「恐い」かもしれませんね。
で、提案としては、このナイフを降ろして欲しいのですね。

お友達は、えりさんが、あまり自分とは仲良くしたくないのだと思っているかもしれませんよ。
若しくは、えりさんが、何を考えているのか、どんな事に興味があるのか等などをよくわからないなぁ、って感じているかもしれません。
そして、えりさんが、えりさんの思い、世界を見せてあげるなら、皆嬉しいと思うんです。

>趣味みたいのもなくて、とても悲しいです。(趣味を探すのがめんどくさいんです)やろうと思っても、疲れた、寂しい、悲しいという感情だらけになってしまって、力が出ないのです

もしかしたら、えりさんは話す事に困ってしまうのかもしれませんね。

えりさんは、これまで好きな事を満腹までした事はありますか?
何か探しているのなら、「趣味を持ちたい」と意欲を持つだけでいいですよ。

これまで、好きな事、したいことを我慢して、人付き合いのように、本当は望んでいない状態でいることが多くあったとしたら、何か新しく始めるのは、勇気がいったり、また、始めるならもの凄くしっかりやらなければと義務が増えるように思ってたりするかもしれませんね。

でも、趣味って本当は“自由”なんですよね。そして、“楽しい”もんです!
そういう気持ちになれるものをこれからの経験を通して焦らずゆっくり見つけていきましょうね。
…これまでとは全く違う分野で趣味を持つなら、「これだったらやってみてもいいかなぁ~」という感覚がヒントになることは多いです。。

えりさんが、話したい事が出てくれば、会話の合いの手に気持ちや勢いが乗るかもしれないし、えりさんの話が聞きたいと、輪の中心になることもあるかもしれませんね。
「友達になりたい」気持ちの発信だけ、受信だけよりも、やはり「受発信」をお互いにする方がスムーズな友達関係を築きやすいと思います。

もし、言葉が出てこなくても、‘出てこないけれども相手の話に興味を持っている’ことは伝えられますよね。

もし、相手の反応に腹が立ったとしたら、‘自分ならそうはしないけれど、何故あなたはそう出来るの?’という興味を尋ねることが出来ます。

もし、皆の話している事を知らなかったとしても、皆の感情は見えますよね。ならば、‘話題自体は知らないけれど、皆がとっても楽しい(面白い・好き・嫌い・困っている……ect)のは伝わるわ’と反応する事も出来ます。

もし、話題が面白くないと感じても、‘どうして、その話題になっているのか、興味があるのか’と、皆に興味をもってあげることは出来ます。

……それくらい、えりさんの恐さよりも、“友達付き合いすること”を心から大切にしていると、そのうちに親友は出来ます。(えりさんは、そんな風に自分に接してくれる人のことを嫌いとは思わないでしょう!?)

とても勇気がいるかもしれないこと、自分と相手との‘違い’に腹が立ったり傷ついたりするかもしれないことを私は経験上知っています。
でも、だから言えるのは、このリスクを越えることで、お友達が出来てくるし、気持ちも初めは打たれ強くなって、そのうち相手につっこめたり、面白く思うようになったりして、ただ楽しめるようになります。

えりさんは、大学生になって、これから、今までには存在しなかったような見たことも聞いた事もない人にも出会うかもしれません。
多くの人と接して、色々な人ややり方や、愛や友情があるんだという事を知って、見て、体験する機会にしていきましょう。

全ての人と仲良くしなくてもいいですが、そんな中でえりさんが大切にしたいものを見つけていってくださいね。

えりさんは、えりさんがなりたいようになれますよ。
今うまくいっていなくても、諦めないでね。
大学入学から、ずっと頑張ってきましたよね。その成果もあったようです。
けれど、事件をきっかけに疲れてしまったのだと思います。

一呼吸置いて、それから、また続けていきましょう。但し、今度はもっと肩の力を抜いてね。
そうすれば、今うまくいってない人が、いつかは、えりさんと友達であった事を自慢に思う日がくる事は十分にありえます! 応援しています(^^)

ご相談ありがとうございました。

伊藤昌代

この記事を書いたカウンセラー

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