これって見返りを求めていることになるのでしょうか

相談者名
ゆら
私(女性)の職場に2人子供を産んでその間に育児休業も取得して復職した方が、いろいろな事情で先日退職しました。

その方とは入社以来、それなりに仲良くして頂いて助けて頂いたこともありましたし彼女が独身の時はたまに飲みに行ったり、愚痴を話したりしていました。
女性独特のドロドロしたこともなく適度な距離で仕事も出来ていたと思います。
彼女が1人目・2人目と産み、育児休業から復職した際は仕事を率先して手伝いました。

私は独身で子供を育てながら仕事をする本当の意味での大変さを知りません。ただ想像はできるので、自分から何か手伝おうかと言うようにしていました。
ですが、言いづらいのは分かるのですが本来なら自分から手伝って欲しいとか言うべきだと思っていたし、こっちから汲み取って対応することも多く、そこまで私がすべきなんだろうかと意地悪く思うこともありました。

日本の将来のためにも子供が増えたほうが良いのでしょうが、子供を育ててる人は優遇されて当たり前みたいな状況なのも正直違うのではないかと思っています。

独身だから呑気だとか何も分かってないとか、寂しい独身女の嫉妬だの言われそうだし思われることもあるのでしょうが、働くのであれば立場が違えどもお互いに気を使っていかないと仕事なんて出来ません。

私が率先して手伝ったのは、彼女にはお世話になったし仕事で直接というのはなかったですが、彼女の存在に助けられたこともあり、私に出来ることはなるべくと思っていました。
退職する最後の日も結局、終わらなくて私が手伝いました。

みんなで出し合って、退職の贈り物もしましたし、個人的にも手紙とプレゼントを渡しましたし、最後の日もご飯を食べに行ってお金も出しました。
でも彼女からは何もないし、後日、お礼メールがあるわけでもなく…
私がしたいからそうしたし、同じようにして欲しいと思ったわけではないのです。

私なりに彼女をフォローしていたけど、彼女は私に対して感謝というか助けてもらった部分もあるという意識や後日お礼メールをするとか、そうゆう礼儀みたいなのが自分に対して向けられなかったことに正直嫌な気持ちでいます。

これは見返りを求めることになると言われればそうですが、腑に落ちません。
私の考えはおかしいのでしょうか?

カウンセラー
岡田郁美
ゆらさん、はじめまして。ご相談、ありがとうございます。
今回担当させていただく岡田郁美(おかだいくみ)と申します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

入社以来、仲良くしていた女性が、出産後職場復帰した際、
率先して仕事を手伝われておられたんですね。
退職される最後の日まで、お手伝いをされたんですね。

ご自分のお仕事もおありになるのに、同僚のお仕事のお手伝いもされるなんて、
ゆらさんは、困っている人を放っておけない、人を思いやれる、優しい方なんですね。
そして、よく気がつかれ、きっとお仕事もよくお出来になる方なんですね。

>私が率先して手伝ったのは、彼女にはお世話になったし仕事で直接というのは
>なかったですが、彼女の存在に助けられたこともあり、私に出来ることはなる
>べくと思っていました。

人にしてもらったことに対する感謝を忘れず、それをお返しできる
素晴しい女性なんですね。

>言いづらいのは分かるのですが本来なら自分から手伝って欲しいとか言うべき
>だと思っていたし、

>子供を育ててる人は優遇されて当たり前みたいな状況なのも正直違うのでは
>ないかと思っています。

これらの文章から、ゆらさんは、お仕事に対して
「きちんとしたい」という思いをお持ちでいらっしゃるように感じました。

お仕事をきちんとこなされ、職場の人からも信頼されていらっしゃるんでしょうね。

それと同時に、
「お仕事なのだから、きちんとしなければならない」
「できないなら、自分から手伝ってというべき」
のような、「~ねばならない」や「~すべき」という、
仕事に対するご自分の常識(価値観や観念ともいいます)を
お持ちなのではないかと感じたんですね。

人は、自分の持っている常識と違う行動をまわりの人がしていると、
違和感や、不快感を感じるようなんですね。

>退職の贈り物もしましたし、個人的にも手紙とプレゼントを渡しましたし、
>最後の日もご飯を食べに行ってお金も出しました。

ゆらさんは、人に対する感謝の気持ちを、行動だけでなく、形でも表すことができる
心の豊かさとゆとりをお持ちになった女性なんですね。。

>私がしたいからそうしたし、同じようにして欲しいと思ったわけではないのです。

ここからも、ゆらさんの心の優しさが感じられます。

>彼女は私に対して感謝というか助けてもらった部分もあるという意識や後日
>お礼メールをするとか、そうゆう礼儀みたいなのが自分に対して向けられな
>かったことに正直嫌な気持ちでいます。

人は本来、人の役に立つこと、人に喜んでもらえること、
その人の笑顔が見れることで、お互いハッピーになれるのだと思うんですね。

しかし、心にゆとりがない時は、
自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうようなんですね。

ゆらさんは、
・人に迷惑を掛けてはいけない
・人からしてもらったことに対しては、感謝して、お返しをしなくてはいけない
という自分の常識をお持ちになられるのかな?と思いました。

この自分の常識(観念や価値観とも言います)は、
人それぞれ違う、別のものを持っていたりするんですね。

しかし、私たちはこの自分の常識が正しいことだと信じて
今まで生きてきていますよね。

ですから、人が自分の常識と違う行動をとっていると、
ジャッジしたくなるんですね。

そうすると、対人関係で、今回のように
嫌な思いをする結果になってしまうこともあるんですね。

一人として同じ人がいないように、いろんな価値観を持っった人がいると、
その女性が、教えてくれたと考えることもできるのではないでしょうか。

正しいとか間違いとか、いいとか悪いとかではなく、
いろんな考え方や、価値観があるということを、頭の隅に置かれておくと、
いいかもしれませんね。

また、その女性は、仕事と家庭と子育てで、
自分のことでいっぱいいっぱいになっていたのかもしれませんね。
入社以来、それなりに仲良くされていたということですから、
ゆらさんの、優しさは届いているのではないでしょうか?
後日、落ち着いた頃に、ひょっこり連絡があるかもしれないと
思わずにはいられません。

気になった部分について、触れさせていただきますね。

>独身だから呑気だとか何も分かってないとか、
>寂しい独身女の嫉妬だの言われそうだし思われることもあるのでしょうが

ゆらさんは、ご自分のことをこのように感じて、
ご自分で、ご自分のことを責めていらっしゃるのではないかと感じたんですね。

その女性の、「本当の大変さを自分はわかってあげられない」
と思われていたのかな!?と思いました。

また、その女性に対し、自分の持っていないものを持っている。

例えば、結婚していて、子供もいて、家庭があるなど、
羨ましいと感じていらっしゃったのでしょうか?
それが、嫉妬という表現になったのでしょうか?

ゆらさんは、とてもしっかりされた、自立されている女性だと思うんですね。
とてもよく気がつき、お仕事も一生懸命され、
これまでひとりで頑張ってこられたのではないかと思ったんですね。

今回のことは、人はそれぞれいろんな価値観を持っている
ということを教えてくれただけでなく、

ゆらさんが、欲しいと思っているものを、
気づかせてくれる出来事であったのではないかと思いました。

嫉妬というものは、欲しいけど、手に入らないと、諦めている状態なんですね。

もし、ゆらさんが、欲しいけど、諦めてしまっているものがあるとすれば、
それは、何なのか、心当たりはありますか?

人は、手に入らないものは、欲しいと思わないようなんですね。

OLさんが、オリンピックに出て、金メダルが欲しいと思わないけれど、
彼が欲しいと思うのと、同じだと思うんですね。

もしも、手に入らないと諦めてしまっているとしたら、何故なのでしょうか?

もし、心当たりがおありになるようでしたら、お話聴かせていただけませんか?

心に引っかかるものがおありになるようでしたら、スッキリさせませんか?

ゆらさんが、楽に幸せになるお手伝いをさせていただけると、嬉しいです。

ご相談、ありがとうございました。

岡田郁美

この記事を書いたカウンセラー

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