子供を持つ事への不安

まず、子供を持つことに不安がおありである、とのこと。不安であることの
対象は、「出産そのもの」なのか、「子供を育てる」「一緒に生活をしてゆく」
ことなのか、どちらが大きいと感じておられるのか、と言うこと。そして、にゃ
んこさんにとっての「子供」「家庭」と言うものがどういうものであるとお考えな
のか、と言うこと。さらにもう一つ少し気になったことは、「主人と二人で生活
したい」とお書きなのに「老後も1人は寂しい」と言う表現も出てきます。

少し探っていきましょうね。

一つ目に関しては、書いてくださっている内容から、育てることへの不安
が、大きいようですね。そしてご自身の幼少期の経験から来ていると思わ
れる「家族は楽しいと言う感覚がわからない」「自分が好きになれない」ので
「子供を生み育てることなんてできない」と言うことのようですから、ここで既
ににゃんこさんのまだ見ぬ子供への愛情が伺われます。

「もっといいおうちに生まれたかった」と言う気持ちがあなたの中にあると
したら、生まれてくるはずの子供たちにあげたい見本の家庭をあなたは持っ
ていないことになりますので、「何をしてあげたら良いのかわからない」「私が
昔ほしいと願ったような家庭は私が作ってあげられない」という思いになるこ
とでしょうね。

与えられてこなかったものを誰かに与えようとすることはなかなか難しい事
だと思います。たくさんあったであろうご実家での出来事のうち、あなたの印
象の中の家庭は安心感の無いもののようですが、「自分はだめな子だから
受け入れてもらえない」とお感じだったのではないでしょうか。

でも、あなたは本当に「だめな子」でしたか？そうではないと思いますよ。だ
めだ、とご両親が言ったのは「期待」があったためではないでしょうか。そし
てあなたにもご両親への期待がありました。「だめな私」でも受け止めてほし
い、という気持ちを解ってもらいたい、と思っていたのではないでしょうか。

今後の人生や生き方を考えると、色んな想い・考え・過去の痛みなどが出て
来る事と思います。こう言う時こそ一人で抱え込まずに、ご主人にあなた自身
を預けることも今はとても必要ではないか、と思います。

また、子供時代にさかのぼるような親子関係の痛みを癒される機会になさっ
てはどうでしょうか。じっくりとカウンセリングを受けていただく事をお勧めいた
します。