旦那が本気の浮気をしています。

相談者名
ハナコ
旦那が本気の浮気をしています。
結婚8年目、35歳女です。子供はいません。
昨年の11月頃から外泊をするようになり、疑いながら、喧嘩ばかりしていました。
今年1月、旦那のメールを見て、浮気が決定的なものになりました。
同じ会社の後輩で、一回り違う新入社員との浮気でした。
問い詰めたらあっさりと認め、彼女の事が好きだから、私とは離婚したいと言われました。

時が経つにつれ、旦那の話は二転三転し、「別れた」といったり「やっぱり別れられなかった」「でも別れた」と話がコロコロ変わります。
別れる、別れない関係なく、もう私には愛情がなく、とにかく離婚したいそうです。

今は彼女と別れたと言っていますが、週2回は外泊してくるので、まだ続いているんでしょうね。

浮気が発覚してから2ヶ月ぐらいは、彼に対し、自分の苦しみや不満をぶつけて発狂していましたが、そしたらどんどん、彼が離れていくことに気づきました。

何度も「離婚してくれ」という旦那ですが、私は旦那と離婚するつもりはなく、外泊してくる彼を、何も言わず待つしかありません。
今はとにかく気にしない、普段通りの生活を心がけています。
今の彼はとても覇気がなく、私と一緒にいることが苦しそうです。でも、家に帰ってくれば、私の作ったご飯は食べますし、隣のベッドで一緒に寝ています。
なので、まだ少しでも望みがあるのでは?と思ってしまいます。

先日の私の誕生日前日、おめでとうもなく、また別れ話をされました。
当日は外泊。帰ってもきてくれませんでした。

話をしてても逆ギレし、誠意が全くない旦那。
こんなに思いやりのない人にすがる必要があるのか?と思います。彼の事が好きなのか、それとも執着なのかわかりませんが、離婚する決心ができません。

このまま私が普段通りの生活を続けていけば、彼は戻ってくると信じて頑張ってきました。だけど、辛いんです・・・。もう限界、と思っても、次の日にはまだ、もうちょっと頑張れる、と思ってしまいます。

私は、これからどのように前に進めばいいのか、わかりません。私次第で、旦那は戻ってきてくれるのかな・・・?

カウンセラー
中山けんたろう
ハナコさん、はじめまして。
ご相談を担当させていただきます、中山けんたろうです。
よろしくお願いいたします。

さて、旦那さんの本気の浮気、ハナコさんにとっては本当にお辛い状況と思います。
外泊してくる旦那さんを何も言わず待つしかないというのは、そこに輪をかけて辛い気持ちになってしまうものと思います。
また、旦那さんから何度も離婚を持ち出されて、本当に苦しいお気持ちになっていらっしゃると思います。

この辛くて苦しい状況をなんとか変化させて、ハナコさんと旦那さんにとって幸せで好ましい状況に変えて行きましょうね。

さて、ハナコさんと旦那さんとの関係ですけれども、怒り、疑い、苦しみ、不安といったものを、ぶつけ合っていらっしゃるようにお見受けしました。
まず申し上げたいことは、本当に愛情がなくなったとしたら、ネガティブな感情すらもぶつけ合わなくなってしまうということなのです。
「愛情」の反対は、「憎しみ」などのネガティブな感情ではなくて、「無関心」だからなのです。
相手のことがどうでもよくなるということですね。

旦那さんは、ハナコさんの誕生日前日にも別れ話を切り出し、誕生日当日は外泊したんですね。
それが旦那さんからの何かのメッセージだとすれば、どのような思いが込められているのでしょうか。

パッと見には、「そんなにあからさまな行動をしてとてもひどい」と受け取られかねない行動だと思います。
もし会社などでそのような露骨な態度をとったとしたら、周りの人や取引先との信頼関係などをかなり損なってしまう危険の伴う行動だと思います。

でも旦那さんは、ハナコさんに対してあえてそのような行動を取ったわけですね。
ハナコさんとの信頼関係を損なう行動を取るのには、何か訳があってのこと。
旦那さんにとっては一か八かの行動と言えます。

旦那さんは表面上は取りつくシマがないように見えますが、旦那さんご自身もおそらく気づいていない深層心理では、次のようなことを思っていらっしゃるようです。
・自分は君の誕生日にこれほど
ひどいことをする男なんだ。
「こんなひどい男」とは早く別れた方がいい。
・これくらい僕が君にひどいことをしたら
僕の辛さがわかってもらえるのかな。
「僕の辛さをわかってほしい」。

旦那さんは、表面的にはいわゆる「悪い態度」を取っていらっしゃいますが、心の奥の方では、自分は「こんなひどい男」という、自分自身に対する絶望や苛立ちを抱えていらっしゃいます。
そして「僕の辛さをわかってほしい」という孤独や悲しみを抱えていらっしゃるのです。

心理学では、「攻撃は、助けを求める声」と言います。
今まで8年間連れ添ってこられたハナコさんとの関係をあえて損なうような切羽詰まった行動をとってまでして、ハナコさんに「わかって欲しい」、「助けて欲しい」、そして「愛して欲しい」と助けを求めているのです。
それくらい旦那さんの方が追いつめられているという見方ができるのです。

けれども、旦那さんから攻撃されるのは辛く苦しいものですね。
お一人でその攻撃を受けて耐え忍ぶ必要はありません。
私どもカウンセラーに助けを求めていただくのも有効な手段と思われます。
ハナコさんご自身が心の限界を超えてしまわれないように、少しでも余裕を持たれるようになさっていただければと思います。

その上で、旦那さんの攻撃的な態度に隠れて見えなくなっている、旦那さんの「助けを求める声」に目を向け、耳を傾けることが、ハナコさんが現状を脱して前に進むことにつながるのです。

今、助けを求めていらっしゃるのはハナコさんなのですが、「実は旦那さんも助けを求めている」という視点で今一度旦那さんのことを見てあげていただきたいということなのです。
旦那さんの言動を大目にみるとか、許してあげるとか、そのようなことは今は考えなくてもよいのです。
ただ、「もし、旦那さんも助けを求めているとしたら」、それは何の助けなのか。
そして、なぜ助けを求めているのか。
そのような見方で旦那さんを見てあげていただけたらと思うのです。

11月頃から旦那さんが外泊をするようになりましたね。
それはなぜなのでしょうか。
思い当たる理由やきっかけはあるでしょうか。
そのようなことを考えることは、ハナコさんにとって辛いことと思います。
けれども、旦那さんとの今までの関係を見つめ直して、次の段階へ行くためにも、その辺りのことを今一度振り返っていただけたらと思います。

現在のように、どこにも解決策がないように見える状態を、心理学では「デッドゾーン」と呼んでいます。
言い換えれば、行き詰まりの状態ですね。
その行き詰まりの状態においては、「それだけはやりたくないと思っていること」をやってみることが、実は、現状をブレイクスルー(打破)する抜け道になるのです。

ハナコさんにとって、旦那さんとの関係を修復する上で、「それだけはやりたくないこと」とは一体何でしょうか。
まずは、それが何なのかに思いを巡らせてみていただけたらと思います。
そのことで、ハナコさん自身が前に進むことができますね。
そして、ハナコさんが「それだけはやりたくないこと」を見つけ、「それだけはやりたくないこと」をやってみる姿を旦那さんが見て、「何か変わったな・・・」と旦那さんが思うようになれば、旦那さんがもう一度ハナコさんのところに戻ってくる可能性がぐんと高まることにつながるのです。

今回のご相談が、ハナコさんにとって何かのきっかけになれば幸いです。
もし気が向かれましたら、初回無料の電話カウンセリングなどを試していただけたらと思います。
私を含めて多数のカウンセラーが在籍しておりますので、相性の合うカウンセラーを選んでご相談していただけたらと思います。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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