元彼の手放しと復縁について

 

相談者名
メイム
元彼との関係回復についてアドバイスをお願いします。
社内恋愛だった彼と、3ヵ月半前交際2ヶ月半でケンカ別れしました。
メールの返信やデートが出来ない理由を「面倒だから」と言う彼に私の不信感は募り、挙句仕事帰りのデートで、彼はホテルに直行、事後直ぐに帰ろうとした為、後日、傷付き怒った私がケンカを吹っかけたのが発端です。
別れ話をしたいと告げ会うと、彼は既に怒り心頭で、話の辻褄も合わない状態。
「寂しがるのはネガティブで異常だ」「もう余り好きじゃない」と彼は私を散々罵り、険悪な空気に。
が、彼は仕事のストレスにより鬱で、体にも変調を来しており、「1ヵ月程距離を置き待って欲しい」とのこと。
欝だと言えずに無理していたのでしょう。
一旦待つことになったのに、思い詰めて結論を急いだ私が「事情を言って欲しかった」「話し合ってもっといい関係を築きたい」と伝えると、彼は「寂しい思いをさせるから友達で…」と最終的に別れを選択しました。
ショックと怒りで頑なになった私は、退職する為今後会うこともないし、私から連絡することもない、と友達関係を拒否。
結果、職場で彼は目を逸らしてドギマギ、1ヵ月半前、私が退職時にお別れメールをしても彼から返信はなし。
「疲れた」「仕事が辛い」「早くこの仕事から解放されたい」彼のSOSはずっと発信されていたのに、私は退職を控え、不安な気持ちをわかって欲しい、寂しいから一緒にいて欲しい、と自分のことばかり。
それに応えようとしてくれた彼の愛情も受け取らず…
彼を大事に出来なかった、と罪悪感に苛まれています。
そして、彼の言葉を受け容れ暫く待てば、険悪なまま断絶しなかったのでは、とも。
手放そうとしてはいますが、一歩進んで二歩退がる状態で、本当は、復縁出来るのなら何でもしたい気持ちと、失敗して傷付くことへの恐れとの間で葛藤しています。
彼に謝りたいとも思うのですが、連絡を取るのが適切かわからず、仮にそうしても拒絶されるのでは、と不安です。
時間の経過と共に繋がりや記憶が薄れ、復縁の可能性が低くなることが怖くもあります。
完全に手放せば、彼とは関わりを持とうと思わなくなるのでしょうか?
二度と会えない現実を私が認めていないだけなのでしょうか?
因みに、彼のストレスの原因は、今月一杯で解消する筈ですが…
カウンセラー
大谷常緑
メイムさん、こんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。彼からメールの返信や彼とデートできない状態は辛いものですね。
メイムさんの心の中に彼への不信のみならず、怒りが一杯詰まっていた事と思い
ます。
そんな時にホテルへ直行、すぐ帰ってしまったのですから、メイムさんが怒って
ケンカをふっかけられたのも当然の事ではないかと思います。
とってもとっても辛い状況だったのですね。そして、その後の彼とのやりとり。このときのメイムさんは、こうするしかなかったほど一杯一杯の状態だったのだ
なぁと思います。

先ずは、そんな状態だったこと、仕方なかった事をご自分で受け入れてみません
か?

例えば、ご自分ではなくて、お友達がこのような状況にいたとします。
そのお友達に対してメイムさんはどんな言葉をかけてあげるでしょうか?
どんな風に接してあげるでしょうか?

人間は、自分に対してとても厳しい扱いをする場合が多いのです。
その時のメイムさんにはそうするしかなかったのですね。

そして、この状況というのは、メイムさんがお一人で作り出した状況ではありま
せんよね。
メイムさんと彼との二人で作り出した状況なのです。
どちらかが悪いわけではありません。
どちらかが正しいわけでもありません。
先ずはその事を理解してください。
これは、真実です。

そこにこだわってしまうと、そこをご自身で責めてしまうと、これから先に進む
ことができなくなってしまいます。

執着があるときには、自分を責めてしまい、ああすれば良かった、こうすれば良
かったととかく考えてしまうものです。

でも、そのこと自体は起こってしまった事なのです。
そこにこだわっても決して何かが生まれるものではありません。
未来を見ていきましょう。

さて、彼との関係を改善する方法ですが、執着を手放す事が先ずは重要になって
きます。
執着は、彼に対するニーズや、そのニーズに基づいた期待からできています。
執着があると、彼がこのニーズを感じてしまって、メイムさんの事をとても重く
感じてしまうのですね。
メイムさんの、例えば「寂しい」「悲しい」「分かって欲しい」「許して欲しい」
というのが彼に対するニーズです。
この感覚って、とっても重たい感じがしませんか?
先ずは、少しでもこれらの感じを軽くしましょう。

その方法としては、彼以外で同じような感覚を持った誰かがいないか、先ずはチ
ェックしてみてください。
過去の恋人かも知れません。
しかし、多くの場合はお父さんに対する感覚であることがとても多いです。特に
3歳から9歳ぐらいまでの感覚をチェックしてみてください。

そして、その相手にどうしてそんな感覚を持ったのか、考えてみてください。
今のメイムさんであれば、その時の状況が理解できるかも知れません。
今のメイムさんのこのニーズは、ここが原点だと理解できると、彼への執着が少
しは軽くなっていくのではないかと思います。

また、あるいは「どうして私はこう感じるのだろう?」と、「寂しい」「悲しい」
「分かって欲しい」「許して欲しい」を見つめてみてください。
感じ方は人により異なるものです。その原因も人により異なります。
どうしてそのようなニーズが自分の中に生まれたのかを感じると、何か見えてく
るものがあるかも知れません。

本当に執着が手放せた状態というのは、彼に対して自然体になれる状態なのです
ね。そこまでいかなくても、彼に対するニーズが少しでも軽くなれば、彼との関
係性を改善するチャンスが生まれてきます。

そこで、彼との関係性を再構築するか、それとも新しい誰かと関係を築いていこ
うとするのかは、メイムさんの選択になります。
こ時点で、例え彼との関係性の再構築をするとしても、過去の延長線上に再構築
することは多くの場合できません。
延長線上ではなく、新しい関係性を構築していく気持ちで選択をしてください。
選択する権利は、メイムさんにあるのです。
でも、焦らないでくださいね。

もし彼との関係性を再構築しようとするのであれば、彼に何らかの形でコンタク
トを取ってみる事です。
拒絶されるのがとても怖い気持ちはよくわかります。
人間、誰でも傷つきたくはないですからね。
でも、メイムさんのニーズが軽くなっていればいるほど、例え傷つくとしても軽
くて済みます。
そして、例え、拒絶されたとしても、状況としては今と変わらない状況ですね。
少々の勇気は要りますが、彼との関係を改善したいのであれば、先ずはトライし
てみる事です。

さて、コンタクトの取り方ですが、彼の気持ちに目を向けながら葉をかけてくだ
さい。
決して自分の気持ちや痛みに入らないようにしてください。
そうすると、メイムさんの彼を思いやる気持ちが伝わりやすくなります。

これらの事をお一人で行われることはとても辛い事かも知れません。
我々カウンセラーが応援させていただきますので、電話カウンセリングを受けて
進まれる事をお薦めします。

ご相談がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。