失恋で空いた心の穴

相談者名
たま
38才独身、たまと申します。
2ヶ月ほど前、7年間付き合っていた彼に振られてしまいました。
別れをなかなか受け入れることができず、今でもまだ涙が出ない日はありません。
私は19才の頃から、彼氏がいなかった時期がありませんでした。いつも私の心の中心には大切な恋人がいて、彼を中心に私の世界は存在していたのです。それが今回、この年になって初めて恋人がいない状態になってしまい、心に空いてしまった穴の大きさに自分でもびっくりしています。
今まではいつも恋人を心の支えにして、仕事や生活を楽しむことができました。遠距離恋愛で彼になかなか会えない時期でも、私には愛してくれる彼がいるんだ、と思っているだけで頑張って来れたんです。
恋人がいる時には1人で食事に行ったり旅をしたりすることも大好きだったのに、今は何をしても『こんな時に彼がいれば…』という寂しさだけが湧いてきて何もする気になれません。
このままじゃいけない、仕事でも趣味でも自分の好きな熱中できることを探そう、と思ってはいるのです。でも、今私が一番やりたいことを考えるとやっぱり『恋愛』しか浮かんでこないのです。
私は誰かに愛されていないと自分の存在価値を見出せないんだ、ということがイヤというほど解ってしまいました。新しい恋を探すにしろ、別れた彼と復縁を目指すにしろ、このままの私じゃ駄目だと思います。
もっと自分に自信を持ちたい。でも私はもう38才、容貌に自信もないし誇りに出来る仕事や趣味があるわけでもない。何よりもう、彼よりもいい人に愛される自信がない…。
毎日、考えが堂々巡りでなかなか抜け出せません。
おおらかでいつも人生を楽しんでいられた以前の『私』に早く戻りたいです。
最初の一歩の踏み出し方、アドバイスいただけると幸いです。
カウンセラー
中村季代乃
たまさん、こんにちは。
今回担当させていただきます中村季代乃です。
よろしくお願いいたします。

たまさんよりいただきましたメッセージを読ませていただきました。
今、たまさんの心のなかに埋められない穴がぽっかりと空いたままの状態が
ずっと続いていらっしゃるんですね。
そして、この2ヶ月、たまさんはそのぽっかりと空いた穴を色々なもので埋
めようと一生懸命がんばってこられたんだな、と感じました。
色々な事にチャレンジして、その空いた穴を埋めようとしてもまったくもっ
てその心の中にできた穴を埋める事ができない。
それはまるで、その心の中にできた穴の底が無いような感覚なのかもしれま
せん。
今までは、お付き合いされていた彼が心の中の穴を塞ぐ蓋だったのかもしれ
ませんね。

『彼がいるから、私は強くなれる。
彼がいるから、私はおおらかでいられる。
彼がいるから、私は私でいられる。』
もしかして、今までお付き合いしていた方がいたからこそ自分自身は輝ける
と感じていらっしゃったのかもしれません。
私達は、誰かに愛されていないと自分自身に価値を見出せない感覚になって
しまう事があります。
誰かに認めてもらったり、誰かに褒めてもらったり、誰かに喜んでもらう事
で自分自身の価値を見出す事があります。
そして、その『誰か』というカテゴリの中に彼や友人、両親や親戚等、私達
が大切だな、と感じる人達が入ります。
そして、実はその『誰か』というカテゴリの中には“自分自身”も入ってい
ます。

先ほどの文章を少し変えて表現してみますと以下のようになります。
『私がいるから、私は強くなれる
私がいるから、私はおおらかでいられる。
私がいるから、私は私でいられる。』

実はたまさんの中には偉大な私というものが存在しています。
しかし、普段はその偉大な私には気が付かない事が多いんですよね。
なぜなら、それはたまさんにとって「当たり前」の事であり、それが普通だ
と感じられている所でもあるからです。
普段何気にやっている事の中に、たまさんにしかもっていない才能や価値が
あるんですよね。

そこで、今たまさんにチャレンジしていただきたいなと思うことは、自分自
身が何気なくしていることに着目していただきたいな、という事です。
それは、日々送っている生活の中に隠れているたまさんの持っている自身の
価値を見つけていきませんか、という提案でもあります。
そこで、見つけたご自身の価値というものは、これからのたまさんにとって
の宝物になると思います。
その宝物を見つけたとき、おおらかでいつも人生を楽しんでいられるたまさ
んに出会えると思いますよ。

たまさんにとって、これから先、人生を楽しんでいくための一つのヒントと
なれば幸いです。
この度はご相談いただきましてありがとうございました。

中村季代乃

この記事を書いたカウンセラー

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