夫の不倫の後

 

相談者名
若葉
はじめまして。
相談よろしくお願いします。何年も不倫をやめなかった夫が、私が本気で離婚したいと言ったら、相手と別れてきたといいます。

私は別れたくない、主人も子供のために離婚はしない、でも不倫をやめてくれない状況が長く続いていました。

もっと早く離婚したいと言えばよかったとか、今まで我慢していたのが何だったのか、些細な事で嫌な出来事を思い出すのが辛いから、別れたほうがよかったかも・・・新しい人生を歩みたかった、リセットしたかった、本当のパートナーは他にいるのでは・・・私もデートしたり、旅行に行ったり、女として生きて愛し愛されたい

ずいぶん頑張ってきたけど、本当は別れたかったのかも、それを望んでいたのかもしれないです。主人をだましているような気持ちになってしまいます。

現実には離婚出来ないと思います。主人は頑張ってくれてます。
どうしたら、うまくやっていけますか?

カウンセラー
赤松わこ
若葉さん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。何年もご主人の不倫に耐えて、頑張って来られた若葉さんが、
『本気で離婚したい』と決心された途端、ご主人はこれまでの
行状を改めて、若葉さんとやり直したいと言ってこられたんですね。
若葉さんご自身が、ずっと長い間望んでおられたことだったのに、
それが叶ったにも関わらず、心から喜べないお気持ちなんですね。

詳しい事情は分かりませんが、かなりの長期間だったようですね?
『本気で別れたい』と決心されたのは、考えに考えた末のことで、
昨日今日の思いつきで出た、言葉ではなかっただろうなと思います。
でも、本当にご主人に愛想が尽きて、「別れる!」と決められたのなら、
ご主人が不倫を止めようと、若葉さんの決心は揺るがなかっただろうと、
私は思いますよ。耐えているあなたを分かっていながら、ご主人が、
不倫を止めようとしなかったことに、疲れてしまわれたからでしょう?
淋しくて辛くて、それに耐え切れなくなって「別れよう」と思われた、
んじゃなかったのでしょうか?

>女として生きて愛し愛されたい と書かれていましたね。

決してご主人のことを、嫌いになった訳ではなくて、しんどかった
んですよね。そのお気持ちはもっともだと思いますよ。
ご主人が、やり直すお気持ちになって下さったからこそ、これまで
耐えに耐えてきたものが、今若葉さんの心の中で、ダムが決壊した
ように、溢れ出して来ているんだと思います。
多くの感情は、ネガティブな感情ですよね、1番強いのは『怒り』で、
「ずっと放っておいたくせに」「なんで今頃」「なによ今更」etc、
ご自分でも抑えようのない、強い感情が湧き上がってきませんか?
そしてそんな自分を、どう扱っていいのか分からなくなっておられる
んじゃないでしょうか?

>主人をだましているような気持ちになってしまいます。
現実には離婚出来ないと思います。主人は頑張ってくれてます。

でも若葉さんは↑ご主人に対して、こんな風に仰っていますね。
心底『嫌い』になった相手なら、こんな言葉は出てこないと思います。
未だに若葉さんは、心の奥ではご主人を大事に思っておられるんですね。
これまで若葉さんが、「自分にも悪いところがあったから仕方がない」
とか、「私さえ我慢すれば」と、思って耐えてこられたのだとしたら、
もう1度やり直すには、その気持ちの持ち方(心理学ではパターンと
言います)を、変えて頂く必要があるんですね。

>どうしたら、うまくやっていけますか?
若葉さんの書かれている『うまくやっていく』の、うまくとはどんな状態、
なのか?考えてみて下さいね。これまでと同じように、ずっと我慢して
耐えて、何もかも背負い込むのは、「もう止めよう」と思って下さい。
長年不倫していたご主人を責めるよりも、「別れる」と言ったことで、又
「やり直したい」と思うご自分を責めておられますよね。
長い間頑張ってこられた末に、それでも嫌いになれなくて、力尽きて
「別れよう」と思われた位ですから、若葉さんは、本当にご主人を愛して
おられたんだなぁと思います。待ち望んでいた時が来たのですから、心から、
喜べるようになって頂きたいなと思います。

まず今感じている強い感情(=これはご主人に言いたくても言えなかった
言葉の数々です)を、吐き出してしまうことが最優先だろうと思います。
一度「別れたい」と考えた気持ちを、「もう1度やり直す」と言う方向に、
切り替えるために、今はご主人と向き合う前に、ご自身と向き合って頂く
ことの方が、先だと思います。
感情を抑えれば抑えるほど、無意識に言葉や行動に表れてしまったり、
ご主人を疑って詮索してしまったり、更にご自分を責めてしまいますから、
ご自分1人で抱え込むのは止めて、人の助けを借りてみようと思ってみて
下さいね。せっかく勇気を出してご相談頂いたのですから、楽になるために
カウンセリングを使って頂くことも、考えて頂けたらと思います。

若葉さんの望まれる、『女として生きて愛し愛されたい』夫婦関係を、
もう1度取り戻すために、ご自分を楽にしてあげて欲しいなと思います。
少しでも参考になれば幸いです。ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。